どうすればいい? 孫から祖父母への香典
null祖父母への香典料は「年齢や関係性」を考慮して
孫から祖父母への香典は1万円~3万円を包むのが一般的です。ただし生前の関係性や孫の年齢によっても変わります。
たとえば、親しく交流していていて孫の年齢が50代以上という場合には、5万円くらいは包んだほうがいいことも。一方で、親族間の取り決めで親が孫の分を出すケースもあるので、まずは実家や親せきと相談してみるといいかもしれません。
孫が香典を包むのは、社会人になってからで大丈夫。また、孫が結婚しているかどうかでとくに香典料が変わることはありません。
「孫一同」で供花や供物を祭壇に飾ることも
祖父母の葬儀では、香典のほかに孫たちから供花や供物を用意するケースが多くあります。
祭壇に飾る供花は生花が一般的で、1基1万5,000円~2万円が相場。最近は少なくなりましたが、地域によっては花環を贈る場合もあります。花環は設置と回収を含み、1基1万円程度です。
供物は、果物や缶詰などで供花と同等サイズの盛籠(もりかご)にして祭壇に飾ります。相場は1万円~1万5,000円程度でしょう。
いずれも、頼む場合は親戚を通じて葬儀社に直接連絡を。清算方法は葬儀社によって異なりますが、喪主が一括して葬儀社に代金を支払うこともあるので、その場合は葬儀当日に代金を渡します。
どうしても葬儀に参列できない場合の香典や供花は?
事情があって祖父母の葬儀に参列できない場合は、香典は現金書留で送るか、親に立替えてもらいます。供花や供物をおくり、弔意を伝えてもいいでしょう。
参列できないから送りたい…「香典を郵送」したいとき
null香典の郵送は「専用封筒を使って現金書留」で
香典を郵送したい場合は、郵便局の窓口で現金専用の封筒を購入して現金書留で送ります。
宅急便では現金を送れないので注意しましょう。送り先は故人のご家族宛にして、手紙を添えてお悔やみと参列できないお詫びを伝えましょう。
香典の郵送はなるべく早く、3カ月以内に
香典はできるだけ早めに送りましょう。香典の代わりに供物や供花を送る方法もありますが、無駄にならず間違いがないのは香典です。お花などは別途、新盆や一周忌のタイミングで、供え物として送ってもいいでしょう。
もしも訃報の連絡が届かず、亡くなってから3カ月を過ぎてから知った場合は、とくに香典を送らなくても構いません。
もし何か送りたいのであれば、香典返しをいただかなくても済むように、1,000円~3,000円程度の供物がいいでしょう。
お酒やお菓子、故人の好きな食べ物のほか、線香を送っても。線香はラベンダーやローズなど、あまり特徴的すぎず香りが楽しめるタイプのものにすると喜んでもらえそうです。ただし火の元が心配な環境の場合は避けましょう。
郵送の場合の香典袋の表書きはどうする?
香典を郵送する場合は、現金書留の専用の封筒にお金を入れて表書きをした“香典袋”をお悔みの手紙とともに入れます。
使用する香典袋の表書きは宗教・宗派によって異なります。宗教がわからない場合は一般的に「御霊前」を使用するケースが多いようです。
仏式であれば、「御香典(おこうでん)」「御香料(おこうりょう)」「御香資(ごこうし)」「御仏前」(ごふつぜん)はすべての仏教宗派で使えます。厳密に言えば、浄土真宗の場合、通夜・葬儀・告別式のときには「御霊前」ではなく「御香典」「御香料」「御香資」「御仏前」を使用します。
神式の場合は「御霊前」「御玉串料(おんたまぐしりょう)」、キリスト教の場合は「御花料(おはなりょう)」などを使います。
葬儀に参列するまで宗派がわからないことも多々ありますが、間違えてしまってもマナー違反にはならないので、よほど違ったものでなければ心配しなくても大丈夫です。
詳しくは、以下の記事で解説しています。
▶御霊前or御仏前?「香典袋の書き方」マナー&金額まで丸わかり
内袋の書き方は?
内袋には裏に「金○○円」と香典の額を記入します。裏面に名前と住所を書く欄もあるので、はっきりと読みやすい字で書きましょう。
いかがでしたか? お世話になった祖父母だからこそ、きちんと弔いたいですよね。悲しみのなかでもきちんとお別れするために、頭に入れておきましょう。