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慶弔時の大人のマナー! 香典を包む「ふくさ」種類と使い方をおさらい

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香典やご祝儀など冠婚葬祭のお金を渡す場で、大人としてきちんと使いたいのが“袱紗(ふくさ)”です。香典などをむき出しにして渡すのは、じつはマナーにふさわしくありません。最近はデザインや機能性がバージョンアップしたタイプもそろっているよう。

今回は、香典を渡すときに必要な袱紗の知識や選び方について、葬儀・お墓・終活ビジネスコンサルタントの吉川美津子さんにうかがいました。

じつは冠婚葬祭の必須アイテム! 袱紗の基礎知識

そもそも袱紗ってどんなもの?

祝儀袋や不祝儀を包む小さな方形の布を“袱紗”と言います。茶道で使うもの、というイメージがある方も多いかもしれませんが、日本は古来より進物(しんもつ)を袱紗に包んで持参し、袱紗や盆の上にのせて相手に渡すという習わしがあるのです。

これは、もちろん冠婚葬祭の場でも当てはまるマナー。葬儀の場でも香典をむき出しで渡すのは避けましょう。

香典をそのまま差し出すのはNGです
香典は袱紗に入れて持参し、渡すときは取り出して袱紗の上に乗せて差し出します

袱紗の種類とデザイン選び、おすすめの形は?

用途別の袱紗、違いは色

袱紗には慶事用と弔事用、慶弔兼用の3種類があります。

慶事用と弔事用の袱紗の違いは色。慶事用は赤やピンク・黄などの暖色系、弔事用はグレーや紺・緑などの地味な寒色系です。

慶弔どちらにも使える色合いは、おもに紫と黒。また表と裏面で色が異なるリバーシブルタイプもあります。

慶事用の袱紗は、赤・ピンク・黄などの暖色系
弔事用の袱紗は、グレー・紺・緑などの地味な寒色系

袱紗のデザイン選びは比較的自由、おしゃれな北欧系もOK

用途別に色を選ぶ袱紗ですが、デザイン選びに厳密なルールはありません。派手な色合いでなければ、水玉や花柄などの柄物を弔事用の袱紗として使用してもOKです。時間のあるときにお気に入りを探してみてもいいでしょう。

袱紗のデザインの主流は和柄ですが、明るすぎるカラーなどで場違いにならなければ、北欧テキスタイルなど洋柄デザインを使用しても問題ありません。

また素材も比較的自由に選んで問題ないでしょう。華美でなければ、革や光沢感のある生地のものを使用してもかまいません。

袱紗の形、おすすめは小物入れ付きのポケットタイプ

袱紗の形には、おもに昔ながらの風呂敷タイプとブックカバーのような形態のポケットタイプがあります。
たたむ手間が不要なことから、人気が高いのはポケットタイプ。

冠婚葬祭では“慶事は右包み”“弔事は左包み”とするため、弔事用は左開きになっています。慶弔両用タイプは上下の区別がなく、慶事のときは右開きになるように、弔事のときは左開きになるように上下をひっくり返して使います。

弔事用の袱紗でとくにおすすめなのが、ポケットタイプかつ香典をいれるポケットとは別にチャック付きの小物入れがついているものです。小物入れは念珠、香典菓子の引換券やお清めのお塩など、こまごましたものが収納できて便利。

気に入ったものが見つからない場合は、自分で袱紗を作ってみても。直線縫いで仕上げられるのでトライしやすいでしょう。

香典を取り出しやすいポケットタイプ
何かと便利な、チャック付きの小物入れがついているタイプ

どこで買う? 袱紗を購入できる場所

袱紗は100円ショップや文具店などで手軽に購入可能

安値の袱紗であれば、100円ショップでも売っています。そのほか、呉服店や百貨店、大手スーパー、ロフトや東急ハンズなどの大型雑貨店、文具店、一部のコンビニエンスストアなどで取り扱いがあります。

こだわって探したい場合は、大手雑貨店など品ぞろえが充実している店舗でチェックしてみましょう。呉服店や百貨店では高価な袱紗の取り扱いもあります。ネット通販では、シンプルなタイプであれば1,000円前後で見つかることが多いでしょう。

包む額と袱紗の値段・デザインの関連は?

値段やデザインよりも、高額の場合は袱紗のサイズをチェック

香典の額と、袱紗自体の値段やデザインは比例していなくてかまいません。

ただ、10万円以上を包む場合などお札がかさむと、リーズナブルな袱紗ではマチが足りなくなることが考えられます。香典に厚みが出そうなときは、袱紗に入るかどうかサイズをあらかじめチェックしておくか、風呂敷タイプの袱紗を選ぶのがおすすめです。

風呂敷タイプの袱紗を使った香典の包み方

香典の包み方3ステップ

弔事の際、風呂敷タイプの袱紗で香典などを包む場合は左側の布が上になるように包みます。

(1)まず、袱紗を□形ではなく◇形に広げます。袱紗に留め具がついている場合は、最初に留め具を左側にして広げるようにしてください
(2)中央よりも少し右に香典袋を置きます
(3)そして右側、下側、上側の順番に布を折りたたみ、最後に左側の布を取って、前面をかぶせるように包みます

なお、このたたみ方は慶事の場合の正反対。慶事では逆に包んで右前にします。

再確認! 香典の渡し方と袱紗使い

香典を渡すときも、むき出しにせず袱紗に乗せて丁寧に

いくら袱紗に包んでいても、受付の順番を待っている間に袱紗から香典を取り出して、自分の番になったときにむき出しで渡すのはNGです。

受付で記帳などを済ませたら、バッグやポケットから袱紗ごと香典を取り出して、袱紗から中身を出し、折りたたんだ袱紗に香典をのせて、両手で渡しましょう。このとき香典は、表書きが相手側から見て正しい向きになるように差し出します。

風呂敷タイプの袱紗のなかには、あらかじめ切手盆(進物用のミニサイズの盆)がセットになった“台付き袱紗”もあり、香典や袱紗を安定して持てるため、渡しやすいのが特徴です。

 

普段の生活ではあまり使うことのない袱紗ですが、冠婚葬祭の場では必須アイテム。まだお持ちでない方は、この機会にぜひそろえてみてはいかがでしょうか。

 


 

【監修】

葬儀・お墓・終活ビジネスコンサルタント

吉川 美津子(きっかわ みつこ)

大手葬儀社、大手仏壇・墓石販売店勤務を経て、専門学校にて葬祭マネジメントコース運営に参画。現在は葬儀・お墓・終活ビジネスコンサルタントとしての活動に加え、医療・介護と葬送・供養の連携を視野に葬送・終活ソーシャルワーカー(社会福祉士)としても活動している。

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