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ブロッコリーが、梅おかか、ごま油、みそ…3種類の漬け物に変身!【ちょこっと漬け♯26】

少量だけ漬けられるから、余った野菜を使い切るのにも便利な「ちょこっと漬け」。今回は、料理研究家の沼津りえさんにブロッコリーを手軽に漬ける方法を教えてもらいました。

ゆでてマヨネーズをつけて食べるのが定番になりがちなブロッコリーですが、実は食べ方のバリエーションはとっても豊富。今回は3つの味に変身! どれもヤミツキになるおいしさなので、ぜひ試してみてくださいね。

その1:お弁当にぴったりな「ブロッコリーの梅おかか」

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料理のちょっとした彩りにも使えて、あると便利なブロッコリー。でも、意外と量が多いので、食べ切るまでに飽きてしまうことも……。まずは、お弁当にぴったりな「梅おかか」を紹介します。

ちなみに、今回はすべて房の部分を使ったレシピです。茎の部分だけをおいしく食べ切るレシピも後日紹介しますので、楽しみにお待ちください!

【材料】(作りやすい分量)

ブロッコリー・・・1/2株(茎を除く)

梅干し・・・1個

かつお節・・・1パック(2g)

【用意するもの】

保存容器・・・1個

【作り方】

(1)ブロッコリーは逆さにして立て、茎から包丁を入れ、小房にする。さらに、食べやすい大きさに切る。

「ブロッコリーは逆さに立て、茎から包丁を入れて、房の部分だけを切り落としていきます。こうすると切りやすいんですよ」(以下「」内、沼津さん)。

(2)塩を入れた熱湯に入れ、3分ゆでる。

沼津さんは「熱湯で3分」がブロッコリーをゆでる黄金タイム!と話します。

「お湯が沸いたら塩を入れて、3分ゆでます。これがブロッコリーのゆで時間のベストタイム。グシャッと軟らかくなりすぎず、ほどよく食感が残り、ちょうどよい硬さに仕上がります。塩を入れるので色も鮮やか。しっかりタイマーで計って、3分の黄金タイムをぜひ試してみてくださいね。これで失敗しませんよ!」

(3)ブロッコリーをざるにあけ、水にさらさず、そのまま置いて粗熱をとる。

水にさらすと水っぽくなってしまうので、そのまま置いて粗熱をとりましょう。

(4)保存容器に梅干しとかつお節を入れ、梅干しを潰しながらかつお節とよく混ぜる。梅干しの種は取り除く。

(5)ゆでたブロッコリーを入れてよく和える。

(6)冷蔵庫で30分以上おいたら、できあがり!

保存期間は冷蔵で3日が目安。梅干しが入っているので、お弁当にもおすすめです。

食べてみると、梅の風味でさっぱり。味付けは梅干しとかつお節だけですが、かつお節の旨味がしっかり利いているので、これだけで充分! 特に、梅おかかが絡んだ房の部分がおいしいです。そして、「3分ゆで」のブロッコリーの硬さも絶妙。軟らかくなりすぎず、ハリのある食感がほどよく残っています。

「短めにゆでてもっと食感を出したり、長めにゆでて潰したり、ゆで時間のベストを知っておくと、食べ方のバリエーションも広がりますよ」

その2:無限に食べられる「ブロッコリーのごま油漬け」

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次は、ごま油で和えてナムル風の漬け物に。ブロッコリーもごま油との相性は抜群! 房の部分によく味がなじんで、ヤミツキ必至のおいしさです。

【材料】(作りやすい分量)

ブロッコリー・・・1/2株(茎を除く)

ごま油・・・小さじ2

塩・・・小さじ1/4

七味唐辛子・・・適量

【用意するもの】

保存容器・・・1個

【作り方】

(1)ブロッコリーは熱湯で2分ゆでる。(切るまでの工程は同様)

「今度はブロッコリーの食感をもっと残したいので、基本の3分より短めに、2分間ゆでます。1分短いだけですが、随分食感が変わりますよ」

(2)粗熱がとれたら、手で細かくちぎって保存容器に入れる。

「包丁で切らずに手で細かく裂いたほうが、味がよくなじみます」

(3)ごま油と塩を入れ、よく混ぜ合わせる。

「ごま油と塩で充分おいしいですが、お好みでしょうが、にんにく、ごまなどを入れてもいいですよ」

(4)冷蔵庫で30分以上おいたら、できあがり!

保存期間は冷蔵で3日が目安。お好みで七味唐辛子を振っても◎。

食べてみると、房部分にごま油がしっとり絡んで最高! スタッフ一同、箸が止まらず……ずっと食べ続けてしまいました。ごま油がなじんでしんなりするので、少し硬めにゆでた方が茎の食感が残っておいしい。ビールなど、お酒のおつまみにもぴったり。私は取材後、速攻おうちで作りました!

その3:「ブロッコリーみそ」はごはんのおともに最適!

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最後は、ブロッコリーを軟らかめにゆでて潰し、みそで和える方法を紹介します。例えていうなら、ふきみそのようなイメージです。

【材料】(作りやすい分量)

ブロッコリー・・・1/2株(茎を除く)

みそ・・・大さじ1

砂糖・・・小さじ1

【用意するもの】

保存容器・・・1個

【作り方】

(1)ブロッコリーは熱湯で4分ゆでる。(切るまでの工程は同様)

今度は長めに、ゆで時間は4分。このゆで時間がポイントです。

「ブロッコリーをフォークで潰すので、通常よりも1分長くゆでます。3分だと硬くて潰れないので、必ず4分ゆでてくださいね。房がくたくたになったブロッコリーもおいしくて、ひと味違った食感を楽しめますよ」

(2)ボウルにみそと砂糖を入れて、よく混ぜ合わせる。

(3)粗熱がとれたらブロッコリーを入れ、フォークで潰す。

ブロッコリーはざるにあけ、粗熱がとれたら、水気を拭き取って加えます。

「潰し加減は好みで調節してください。にんにくやごまを入れてもいいですよ」

(4)冷蔵庫で30分以上おいたら、できあがり!

保存期間は冷蔵で3日が目安。味が濃いので、保存容器に入れたまま、少しずつ食べてくださいね。

「私はふきみそが大好きなので、ブロッコリーでもできないかな?と思って考えました。熱々のごはんにのせて食べてみて!」と、沼津さんはホカホカのごはんも用意してくれました。

食べてみると、ブロッコリー本来の甘みと砂糖を加えた甘じょっぱいみそが絡んでおいしい! まさか、ブロッコリーでごはんが進むとは思ってもいませんでした。男性スタッフもモリモリ完食し、新感覚のブロッコリーに一同驚き。甘じょっぱいみそ味なので、これは子どもも好きな味。大人は七味唐辛子を少し振ってもおすすめです。

「ごはんはもちろん、うどんの薬味にしたり、卵焼きの具にしても。ちびちびつまめば、お酒の肴にもなります」

ゆで時間や、和える調味料を変えるだけで、こんなにもバリエーションが広がるのだと、奥深いブロッコリーの世界に驚きました。食卓に登場することの多いブロッコリーだからこそ、ぜひ、いろいろな食べ方を試してみてくださいね。

次回は、旬を迎える「新しょうが」を使ったちょこっと漬けを紹介します。

【取材協力】

沼津りえ

料理研究家、管理栄養士、調理師。料理教室『cook会』主宰。バラエティー豊かなレッスン内容が好評で、東京・阿佐ヶ谷を中心に数多くの料理教室を開催。毎年、梅漬けの教室はリピーターが多く大人気に。手軽でシンプルなアイディア溢れるレシピに定評があり、雑誌などのメディアでも活躍。著書に『いろんな味で少しだけつくる ちょこっとだけ漬けもの』(学研プラス刊)、『低糖質だからおいしい!「おやつ&スイーツ」』(K&M企画室)、『食品保存大全』(主婦の友社)など多数。

 

取材・文/岸綾香

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