塩と水で簡単!フライパンで蒸すと甘味がグンとアップ
nullみなさん、とうもろこしってどうやって加熱していますか? 今回、沼津さんが教えてくれたのは、とうもろこしをフライパンでおいしく蒸し上げる方法。
「簡単なのはレンチンですが、本数が増えると加熱ムラができるので、1本ずつ作ることになりますよね。でも、フライパンなら2本以上でも大丈夫。少量の水で蒸すので、鍋で湯を沸かしてゆでるよりも手間がかからず、栄養分が逃げにくいので、旨味がギュッと凝縮されて甘味の濃いとうもろこしに仕上がります。
我が家では家族みんな、フライパンで蒸す甘いとうもろこしが大好き! 一度食べたらハマりますよ!」(以下「」内、沼津さん)
今までフライパンを使って、いろいろな野菜をおいしく下ごしらえする方法を教えてくれた沼津さん。とうもろこしも早速チェックしてみましょう。
【材料】(2人分)
とうもろこし・・・2本
水・・・大さじ3
塩・・・大さじ1/3
【作り方】
(1)とうもろこしの皮をむく
とうもろこしは皮付きを使います。上から皮を割るように裂くと一気にキレイにむけます。
「皮付きのとうもろこしは味が濃くて、甘味も強い! ぜひ旬の時期に試してみてください」
(2)フライパンに材料を入れる
最初にフライパンにとうもろこしを入れ、ふたができるかチェックを。収まることを確認したら、水、塩、とうもろこしを入れ、強火にかけます。
(3)3分間、蒸し焼きにする
強めの中火で3分間、蒸し焼きにします。沸騰したら、ふたをしてください。
「水が少ないのですぐに沸騰するので、目を離さないでくださいね。ゆで時間は3分、水は大さじ3と、“3”が揃っているので覚えやすいでしょ。
電子レンジの場合は、1本ずつラップに包み、600Wで5分を目安に。電子レンジは本数が多くなると均一に火が通りませんが、フライパン蒸しなら同時に2本以上作れます。最小限の水で蒸し焼きにするので、旨味が凝縮されて、濃厚でおいしいとうもろこしになりますよ!」
3分経つと、ちょうど水分が蒸発します。もし水が残っている場合は、水分が飛ぶまで加熱しましょう。フライパンの大きさやとうもろこしの硬さによって、蒸し時間は調整してください。
(4)できあがり!
黄金色がとっても鮮やか! ツヤツヤとキレイに蒸しあがっています。
食べてみると粒がプリプリで、噛んだ瞬間、甘味がジュワッとあふれてきます。ほんのり塩味で、より甘味が引き立つ感じ。普段、私はゆでていましたが、ゆでるよりもずっと濃厚な甘味を感じます。
「ゆでると一度水分が入ってから抜けるので、ゆであがった後、シワが寄りやすいのですが、フライパン蒸しならプリッとしたまま。色も鮮やかに仕上がります。蒸しあがった後、そのままフライパンでバターを絡めても最高ですよ」
バター蒸しもおいしそう! これからの時期、皮付きのとうもろこしは夏頃まで店頭に並ぶので、ぜひ試してみてください。フライパンで手軽にできるのでおすすめですよ。
次回は、蒸しあげた「とうもろこし」をさらにおいしく漬ける方法を紹介します。
取材・文/岸綾香
【取材協力】
沼津りえ
料理研究家、管理栄養士、調理師。料理教室『cook会』主宰。バラエティー豊かなレッスン内容が好評で、東京・阿佐ヶ谷を中心に数多くの料理教室を開催。毎年、梅漬けの教室はリピーターが多く大人気に。手軽でシンプルなアイディア溢れるレシピに定評があり、雑誌などのメディアでも活躍。著書に『いろんな味で少しだけつくる ちょこっとだけ漬けもの』(学研プラス刊)、『低糖質だからおいしい!「おやつ&スイーツ」』(K&M企画室)、『野菜丸ごと冷凍レシピ』(主婦の友社)など多数。HPはこちら。Instagram@rienumadu