パンチのある味がクセになる!きゅうりの大量消費にも!
null夏野菜の代表格「きゅうり」の美味しい季節になりました。最近は屋台風の「きゅうりの一本漬け」が人気で、コンビニなどでも販売していますよね。そこで今回は、一本丸ごと漬けてみました!
「きゅうりは水分が多い野菜なので、丸ごと漬ける時は味が染み込みやすいよう、切り込みを入れたり、塩をまぶして余分な水分を抜いたりすることで、早く美味しく漬けられます。今回は、にんにくやしょうがを利かせてパンチのある味付けに。隠し味にごま油を加えると、さらにコクと旨味がアップしますよ!」(以下「」内、沼津さん)
きゅうりの一本漬けは、割り箸や串を刺したこのビジュアルもたまりませんよね。お祭り気分でテンションが上がります。早速、作り方を見てみましょう。
【材料】(4本分)
きゅうり・・・4本
塩・・・小さじ2
にんにく・・・小1片(約5g)
しょうが・・・小1片(約5g)
削り節・・・4g
しょうゆ・・・大さじ2
ごま油・・・大さじ1
赤唐辛子・・・1本
【作り方】
(1)きゅうりに切り込みを入れる

きゅうりは両端を切り落とし、表面に5mm間隔で切り込みを入れます。裏側も同様に入れてください。
「味が染み込みやすいよう、浅く切り込みを入れます。この時、深く切りすぎないように注意してくださいね」
(2)きゅうりに塩をまぶす

きゅうりに塩(小さじ2)をまぶします。切り口にもしっかりまぶし、塩をこするようにして全体にしっかりなじませます。さらに、まな板やバットの上で転がして板ずりすると、アクやえぐみが抜けやすくなります。少し水分が出てきたら、そのまま15分置きましょう。
「塩をまぶして、味付けしながらきゅうり特有の青臭さを取る作業です。このひと手間で余計な水分が出て、早く味が染み込みますよ」
(3)にんにくとしょうがをみじん切りにする

にんにくとしょうがは好みの大きさのみじん切りにします。それぞれみじん切りにしたら、最後は合わせて切って大きさを整えます。
「細かく切ると少量でも香りが広がり、粗く切ると食感や旨味を楽しめます。細かさで味が変わるので、お好みの大きさにしてください」
(4)漬けだれを作る

ポリ袋に削り節(4g)、しょうゆ(大さじ2)、ごま油(大さじ1)、みじん切りにしたにんにくとしょうが、種を除いて輪切りにした赤唐辛子(1本)を入れ、全体をなじませます。
(5)漬けだれにきゅうりを入れてなじませる

15分置いたきゅうりの水気を軽く拭き、漬けだれの入ったポリ袋に入れます。時々転がして、漬けだれを全体になじませます。
(6)冷蔵庫で1時間以上置く

漬けだれが全体によくなじんだら、冷蔵庫で1時間以上漬けてください。その際、重石代わりにバットなどをのせ、途中で上下を返すと、味がよく染み込みます。
(7)できあがり!

1時間以上漬けたら完成です。冷蔵で約3日保存できます。
せっかくの一本漬けなので、串を刺して屋台風の雰囲気に! さらに氷を張った器にのせると、目にも涼しく仕上がります。片手で食べられるので、バーベキューやキャンプなど、野外イベントの時に持っていくのもいいですね。もちろんポキポキ折って食べてもOKです。
ひと口食べると、にんにくとしょうがの利いたパンチのある味! 生のにんにくの強さがありながら、ごま油と削り節を加えることで、コクと風味がアップして、奥深い味わいに仕上がっています。そして、きゅうりの下ごしらえのおかげで、味もシミシミ!
「きゅうりを丸ごと漬ける時は、先に塩をまぶして余分な水分を出すのがポイント。これで味がしっかり入ります。酢をかけてもさっぱりして美味しいですよ」
我が家は子どもも食べるので、赤唐辛子を入れず、にんにくやしょうがを控えめにして作りました。ポキポキ折って食卓に出せば、食べ応えのある副菜に。きゅうりを4本消費できるのもいいですね!
暑い夏はキンキンに冷やして食べると、涼を運ぶ一品に。ぜひ、元気いっぱいな旬のきゅうりで試してみてください。
取材・文/岸綾香
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料理研究家、管理栄養士、調理師。料理教室『cook会』主宰。バラエティー豊かなレッスン内容が好評で、東京・阿佐ヶ谷を中心に数多くの料理教室を開催。毎年、梅漬けの教室はリピーターが多く大人気に。手軽でシンプルなアイディア溢れるレシピに定評があり、雑誌などのメディアでも活躍。著書に『ごま油さえあれば さっぱりもコク旨も、いつもの家ごはん98』(小学館)、『マンガでわかった! ラクしておいしい作りおき』(主婦の友社)、『からだとこころがととのう滋養菓子』(日東書院本社)など多数。HPはこちら。Instagram@rienumadu YouTube 管理栄養士 沼津りえの「阿佐ヶ谷夫婦チャンネル」