夏だけのお楽しみ!「とうもろこしごはん」を作ろう!
nullスーパーに皮付きのとうもろこしが並ぶようになりました。一般的に生のとうもろこしの旬は6〜9月上旬。この時季だけのお楽しみです。そこで、生のとうもろこしの美味しさを存分に味わえる、沼津さんのとっておきレシピを教えてもらいました。
「とうもろこしの実を炒めて、しょうゆとバターで濃いめに味付けし、熱々のごはんに混ぜ込みます。追いバターをするともう最高。ひと口食べると箸が止まらない美味しさ! 夫は4杯もおかわりをしました(笑)。缶詰では味わえない、旬のとうもろこしならではのシャキッとしたみずみずしい食感、フレッシュな甘味をぜひ味わってください」(以下「」内、沼津さん)
とうもろこしごはんって、この季節に作りたくなりますよね。作り方もとっても簡単なので、早速チェックしてみましょう!
【材料】(2合分)
とうもろこし・・・1本
米・・・2合(15分浸水させてざるに上げ、水切りする)
水・・・360ml(炊飯器の場合は、2合の目盛りまで入れる)
米油・・・小さじ1
塩・・・小さじ1/4
バター・・・計20g
しょうゆ・・・大さじ2
【作り方】
(1)とうもろこしの実を削ぐ

とうもろこしの皮をむいてひげ根を取り、半分に切ります。切り口を下にして置き、とうもろこしのカーブに合わせて、実を削ぎ落としてください。
「切り口を下にして置くと、とうもろこしが安定します。実を削ぐ際は、深すぎると芯まで削いで食感が悪くなるので、あまり深く包丁を入れすぎないように注意しましょう」
(2)とうもろこしの芯を入れて米を炊く

15分浸水させて水切りした米と水を鍋に入れ、その上にとうもろこしの芯をのせます。鍋を強火にかけ、沸騰したら弱火にして10分炊き、最後に10分蒸らしてください。
「とうもろこしの風味付けに、芯を入れて炊きましょう。今回は鍋で炊きますが、炊飯器でも同様に作れますよ。炊飯器の場合は、2合の目盛りまで水を入れてください」
(3)とうもろこしの実を炒める

ごはんを炊いている間にとうもろこしの実を炒めておきましょう。フライパンに米油(小さじ1)を熱し、とうもろこしの実を炒めます。油を全体になじませ、平らに広げるようにして、焦がし気味にほんのり色づくまで炒めてください。
「最初からバターで炒めると焦げやすいので、まずは油で炒めます。今回は米油を使いますが、他の油でもOKです。火が強いと焦げ過ぎてしまうので、火加減は中弱火を目安にしてください」
(4)味付けする

ツヤが出て、甘い香りがしてきたら、塩(小さじ1/4)を入れます。バター(10g)を入れて溶かしながら炒め、焦げないように弱火にし、しょうゆ(大さじ2)を回しかけて、水分が飛ぶまで炒めてください。
「先に塩を入れることで、とうもろこしから水分が出て、甘味をしっかり引き出せます」
(5)ごはんに混ぜる

ごはんが炊けたら、とうもろこしの芯を取り出し、先程作った炒めたとうもろこしの実を入れます。ここでさらに追いバター(10g)をして、全体をふんわりと混ぜ合わせてください。
(6)できあがり!

ごはん全体にムラなくとうもろこしが混ざったら完成です!
ひと口頬張ると、口いっぱいに濃厚なバターと焦がししょうゆの風味が広がります。とうもろこしを噛み締めるとプチプチ!と弾ける美味しさ。この食感と甘味こそ、生のとうもろこしだからできるワザ。濃厚な焦がしバターしょうゆが絡んだごはんも最高です。沼津さんの旦那さまの「4杯おかわり」にも納得!
「冷めても美味しいので、お弁当やおにぎりにしてもいいですね。今回はごはんの味付け用に濃いめの味にしているので、そのままバターコーンとして食べたい場合は、しょうゆの量を半分くらいに減らしてください」
早速、我が家でも作ってみたところ、作業はシンプルでとっても簡単。とうもろこしの実もうまく削ぐことができ、失敗なくできました。家族にも大好評で、我が家でもおかわりが止まらず、気付けば2合分をペロリと完食。これはもう……危険な美味しさ!
これから夏のお楽しみ、元気いっぱいなとうもろこしの美味をぜひ味わってみてください。
取材・文/岸綾香
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kufuraの連載でおなじみ、大ヒットレシピを連発している沼津りえさんの人気シリーズが書籍化しました! テーマはなんと“ごま油”! 忙しいkufura世代にこそ届けたい、ごま油があればいつもの“家ごはん”がもっと美味しく、ラクになる。そんな沼津さんの想いが詰まった一冊です。

『ごま油さえあれば さっぱりもコク旨も、いつもの家ごはん98』
著/沼津りえ 1,650円(税込)小学館
料理研究家・管理栄養士の沼津りえさんによる“ごま油で「いつものごはん」をもっと楽に、もっと美味しく”するレシピ集。パパッと作れる小鉢、メインになる肉や魚のおかずからごはんや麺まで、全98レシピを掲載。

料理研究家、管理栄養士、調理師。料理教室『cook会』主宰。バラエティー豊かなレッスン内容が好評で、東京・阿佐ヶ谷を中心に数多くの料理教室を開催。毎年、梅漬けの教室はリピーターが多く大人気に。手軽でシンプルなアイディア溢れるレシピに定評があり、雑誌などのメディアでも活躍。著書に『ごま油さえあれば さっぱりもコク旨も、いつもの家ごはん98』(小学館)、『マンガでわかった! ラクしておいしい作りおき』(主婦の友社)、『からだとこころがととのう滋養菓子』(日東書院本社)など多数。HPはこちら。Instagram@rienumadu YouTube 管理栄養士 沼津りえの「阿佐ヶ谷夫婦チャンネル」