その1:おつまみにぴったり!豆腐のみそ漬けのり巻き
null前回ご紹介した「豆腐のみそ漬け」は、みそとはちみつを混ぜたみそ床に木綿豆腐を漬けることで、チーズのように濃厚な味わいになる一品でした。
「豆腐のみそ漬け」の作り方はこちら。
→豆腐をみそ&はちみつで漬けたら、チーズのような濃厚おつまみに!【ちょこっと漬け♯22】
まずは、のりで巻くだけの超簡単アレンジから。お酒を飲んでいる夫に「何かない?」と言われた時にぴったりの速攻おつまみを教えてもらいました。
【材料】(1人分)
豆腐のみそ漬け・・・3枚
貝割れ大根・・・適量
フリルレタス・・・適量
焼きのり・・3枚
【作り方】
(1)豆腐のみそ漬けに、根元を切った貝割れ大根をのせる。
(2)食べやすくちぎったフリルレタスをのせる。
(3)焼きのりで巻く。
(4)器に盛り付けて、できあがり!
ただ野菜をのせて、のりで巻いただけなのですが、のりに豆腐のみそが染みてしっとりおいしい相乗効果が。貝割れ大根やフリルレタスのシャキシャキした食感もいいアクセントになっています。ビールでも日本酒でも、これはおつまみに最高! 野菜を一緒に摂れるので、子どもたちにもおすすめですよ。
その2:失敗いらず!豚肉とキャベツの豆腐のみそ漬け炒め
null次は、家族が喜ぶごはんが進むおかずになること間違いなし! 豆腐のみそ漬けを調味料代わりに使って味付けする、豚肉とキャベツの炒め物を紹介します。
【材料】(2人分)
豆腐のみそ漬け・・・100g(1/2量)
豚バラ薄切り肉・・・80g
キャベツ・・・80g
ごま油・・・小さじ1/2
しょうゆ・・・小さじ1
(1)豚肉は5cmの長さに切る。
(2)キャベツは5cm幅のざく切りにする。
(3)熱したフライパンにごま油を入れ、豚肉を入れる。あまり触らず、脂が出るまでそのままおき、1分ほど焼いたらひっくり返す。
「むやみにいじると空気が入り、フライパンの温度が下がってしまうので、初めはあまり触らない方がきれいな焼き色が付きます」(以下「」内、沼津さん)。
(4)豚肉をフライパンの端に寄せ、豆腐のみそ漬けを入れる。みそが焦げやすいので、火が強ければ少し弱くする。
「豆腐はみそが付いたままの状態で投入するので、みそが焦げやすいため、火が強い場合は少し弱くして、調整しながら炒めてください」
(5)豆腐に焼き色が付いたら、全体にキャベツをのせる。キャベツでふたをして、1〜2分蒸し焼きにする。
キャベツでしっかりふたをして、蒸し焼きにするようなイメージです。
(6)豆腐を半分に崩しながら炒める。
豆腐はみそで漬けてあるので、既に水切りがしてある状態。そのため、余分な水分が出ないので、豆腐を入れてもビチャビチャしたり、水っぽくなったりしません。豆腐に味がしっかりついているので、調味料をいろいろ入れる必要もなく、失敗なく上手に作れてうれしいですね!
(7)キャベツがしんなりしたら、しょうゆを鍋肌から回しかける。
ジュワッとしょうゆをかけると、香ばしい香りが漂います。
(8)器に盛り付けたら、できあがり!
食べてみると甘じょっぱくて、豚バラの脂にはちみつみそが絡んでとっても濃厚。これはごはんが欲しくなる! 子どもも大人も大好きな味です。
豆腐を炒め物に使う時、しっかり水切りをしておかないとベチャッとしてしまいますが、これはキャベツもシャキッと、豚肉もジューシーに仕上がっています。食べ盛りのお子さんがいる家庭など、ガッツリしたメインのおかずを作りたい時におすすめの一皿です。
「豚バラ肉は、鶏肉やひき肉にしてもOK。特にひき肉は、みそが絡んでおいしいそぼろになりますよ」
いかがでしたか? 普段使いする豆腐を漬けてみると、また違ったおいしさに出逢えて新たな発見がありますね。
次回は、だんだん暖かくなり、冬の寒さを越えておいしく育った野菜が出回る季節、「春野菜」を使ったちょこっと漬けを紹介します。
【取材協力】
沼津りえ
料理研究家、管理栄養士、調理師。料理教室『cook会』主宰。バラエティー豊かなレッスン内容が好評で、東京・阿佐ヶ谷を中心に数多くの料理教室を開催。毎年、梅漬けの教室はリピーターが多く大人気に。手軽でシンプルなアイディア溢れるレシピに定評があり、雑誌などのメディアでも活躍。著書に『いろんな味で少しだけつくる ちょこっとだけ漬けもの』(学研プラス刊)、『低糖質だからおいしい!「おやつ&スイーツ」』(K&M企画室)など多数。
取材・文/岸綾香