アレンジ1:糖質オフできるカリフラワーのハムごはん
null前回ご紹介した「カリフラワーのあっさり塩漬け」は、パリパリした食感が新感覚で、オリーブオイルや粗挽き黒こしょうをかけて食べると、ヤミツキになるおいしさでした。
「カリフラワーのあっさり塩漬け」の作り方はこちら。
→塩でもむだけの「カリフラワーのあっさり塩漬け」が新感覚!パリパリがとまらない…【ちょこっと漬け#20】
まずは、ごはんと混ぜて最近流行っているカリフラワーごはんにアレンジ。ごはんをカリフラワーに置き換えることで糖質オフできるうえ、シャキシャキした食感で食べ応えも出る一品です。
【材料】(2人分)
カリフラワーの塩漬け・・・1/2量
ハム・・・2〜3枚
ごはん・・・200g
パセリ・・・適量
【作り方】
(1)ハムは重ねて縦半分に切り、さらに重ねてせん切りにする。90°回転させて、みじん切りにする。
(2)カリフラワーの塩漬けはしっかり水気を絞り、ごはんに入れる。
「ごはんは温かいものを用意してください。カリフラワーを入れて糖質オフするので、通常の2膳分より少なめの量でOK。ごはんがびちゃびちゃにならないよう、カリフラワーはしっかり水気を切って加えてくださいね」(以下「」内、沼津さん)
(3)ハムを入れ、しゃもじで切るように混ぜる。
ごはんがべたつかないよう、切るようなイメージでさっくり混ぜましょう。
(4)器に盛り、刻んだパセリを振って、できあがり!
食べてみると、調味料は何も入れていないのに、カリフラワーとハムの塩気が絶妙に利いていて、あっさりいい感じ。ハムが入っているので、子どももおいしく食べられそうです。男性はちょっと苦手かな?と思ったら、男性スタッフ2名も「おいしい!」と大絶賛で、あっという間にモリモリ完食してしまいました。これは、夫の糖質オフにも使えそうですね!
「仕上げにパルメザンチーズ、粗挽き黒こしょうを振ってもおいしいですよ。パセリをパクチーにするとアジア風に。お子さんにはプロセスチーズを角切りにして混ぜると、より食べやすくなります」
アレンジ2:牛乳で作る優しい味のカリフラワーのポタージュ
null次は、ポタージュにアレンジ。牛乳で煮込むのでまろやかな優しい味に仕上がります。
【材料】(2人分)
カリフラワーの塩漬け・・・1/2量
水・・・100ml
牛乳・・・300ml
オリーブオイル・・・適量
【作り方】
(1)鍋に軽く絞ったカリフラワーの塩漬けを入れる。
(2)水を入れて、軟らかくなるまで弱火で5〜6分煮る。透明感が出て、水分がなくなってきたらOK。
「カリフラワーは塩漬けにしてあるので塩分が入っているため、軟らかくなるまで少し時間がかかります。水が少ないので弱火でゆっくり煮ていきましょう。
沸騰して、カリフラワーの甘い香りがし始め、透明感が出て水分がなくなったらOKです。軟らかくならなかったら、水を足してさらに煮てください」
(3)お玉の背でカリフラワーを粗く潰す。
「ブレンダーもミキサーも使わずに作れるのがいいところ。お玉の背で好みの粗さに潰してくださいね」
(4)牛乳を入れて、中火で混ぜながら温める。
中火で沸騰したら弱火にして、トロッとするまで煮詰めていきます。水の段階でよく煮てあるので、ここではとろみがつけばOKです。
(5)器に盛り、オリーブオイルをかけたら、できあがり!
大人が食べる時は、お好みで粗挽き黒こしょうを仕上げに振ってもおすすめです。
スプーンで口に運ぶと、ほっこり優しい味。カリフラワーの粗い食感が残っているのがまたおいしくて、野菜の旨味をしっかり味わえる素朴でシンプルなポタージュです。
「もっと濃厚にしたい人は、牛乳の代わりに生クリームを使うと、本格的で高級感のある味に仕上がります。追加でにんじんやブロッコリーを加えると、彩りも華やかになりますよ」
他にも、カリフラワーのあっさり塩漬けは、サラダやカルパッチョのトッピングに使ったり、大きめに切って漬けてアヒージョにしてもおすすめ。マンネリしがちなカリフラワーの食べ方のバリエーションが広がるので、ぜひ試してみてくださいね。
次回は、少し余った豆腐をおいしく漬ける「豆腐」のちょこっと漬けを紹介します。
【取材協力】
沼津りえ
料理研究家、管理栄養士、調理師。料理教室『cook会』主宰。バラエティー豊かなレッスン内容が好評で、東京・阿佐ヶ谷を中心に数多くの料理教室を開催。毎年、梅漬けの教室はリピーターが多く大人気に。手軽でシンプルなアイディア溢れるレシピに定評があり、雑誌などのメディアでも活躍。著書に『いろんな味で少しだけつくる ちょこっとだけ漬けもの』(学研プラス刊)、『低糖質だからおいしい!「おやつ&スイーツ」』(K&M企画室)など多数。
取材・文/岸綾香