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お弁当にもホムパにも!みそ&カレー&赤しそ「卵漬け」3種【ちょこっと漬け#8】

少ない分量で手軽に漬ける「ちょこっと漬け」の連載企画。料理研究家の沼津りえさんが今回教えてくれたのは、野菜ではなく、「卵」を使った漬け物です。

漬けるのは普通のゆで卵。3つの味に変化して、見た目もユニークで、いつもとは違ったおいしさに出逢えます。「卵が余ったらとりあえずゆで卵にしている」そんな人にこそ、ぜひ試してもらいたい! 1つずつ作り方を紹介するので、早速、動画をチェックしてみてくださいね。

その1:はちみつでまろやか「卵のみそ漬け」の作り方

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まずは和風の「みそ漬け」からご紹介します。ちなみに、沼津さんが作るゆで卵はちょい半熟でいい感じ。作り方は「沸騰したお湯に、冷蔵庫から出した冷たい卵をそのまま入れて約6分」とのこと。ゆで卵は、半熟でも硬ゆででも、好みの硬さで大丈夫です。

【材料】

ゆで卵・・・3

みそ・・・大さじ1

はちみつ・・・大さじ1/2

※はちみつを使うので、1歳未満のお子さんが食べる場合は、砂糖大さじ1/2に替えてください。

【用意するもの】

ポリ袋・・・1

ちなみに、沼津さんのおすすめのポリ袋は、業務用スーパーで購入できる『ポリエチレン袋12号』(0.025×230×340mm)。「適度な厚みがあって、使いやすい大きさ」と、沼津さんのイチオシです。

【作り方】

(1)ポリ袋にみそとはちみつを入れる。

「みそとはちみつの比率は21なので、覚えやすいですよ」(以下「」内、沼津さん)

(2)殻をむいたゆで卵を入れ、手でもみ、全体をよくなじませる。

優しく手でもむようにして、みそと卵をよくなじませます。

(3)空気を抜いて、ポリ袋の口を結ぶ。

袋の中の空気を抜いて、密封します。

(4)冷蔵庫に入れて、半日以上おいたらできあがり!

保存期間は冷蔵室で34日を目安に食べ切りましょう(他2種類も同様です)。

沼津さんが卵を割ると、鮮やかな半熟の黄身が顔を出しました。食べてみると、はちみつのまろやかな甘みで、みそがマイルドになってとっても食べやすい。ごはんが進むみそ味で、日本酒やビールの肴にもぴったり!

「刻んでポテトサラダに入れて味変させたり、ゴロッとおにぎりの具にしたり、うどんや中華麺などゆで麺の上にのせてもいい。みそ味だから何にでも合いますよ。

漬けたみそをひき肉に混ぜて、卵を包んでスコッチエッグにすると、卵が味付きでおいしいうえに、みそが肉の臭みを取ってくれるので一石二鳥。

卵と一緒にみそ床にセロリやウィンナー、ベーコンを漬けても。さらに余ったみそ床は、キャベツと豚肉のみそ炒めなど、炒めものに使うとごはんが進むおかずにもなります」

みそ床まで余すことなく使えるのも懐が深い! みそ味なので、普段のおかずへのアレンジもしやすく、これは作り置きしておくと便利ですね。

その2:スパイシーな「卵のカレーピクルス」の作り方

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今度はちょっとスパイシーな大人のピクルス。目にも鮮やかな黄色の卵に仕上がるので、お弁当に入れると華やかなアクセントになります。

【材料】

ゆで卵・・・3

酢・・・大さじ1

砂糖・・・大さじ1/2

塩・・・小さじ1/4

カレー粉・・・小さじ1/2

【用意するもの】

ポリ袋・・・1

【作り方】

(1)ポリ袋に酢、砂糖、塩、カレー粉を入れる。

「辛いのが好きな人は、カレー粉の量を調整してください。鮮やかな黄色に仕上げたい人は、ターメリック(ウコン)を加えるといいですよ」

(2)殻をむいたゆで卵を入れ、手でもみ、全体をよくなじませる。

(3)空気を抜いて、ポリ袋の口を結ぶ。

(4)冷蔵庫に入れて、半日以上おいたらできあがり!

できあがった卵を見ると、きれいな黄金色に染まっています。確かにこれはお弁当のちょっとした彩りに、あると便利ですね。食べるとスパイシーなカレーの風味が広がります。そんなに辛くないので、子どもでも食べられそう。辛いのが苦手な人は、カレー粉の量を少なく調整してください。

「実はこれ、刻んでタルタルソースに入れると最高なんです! お酢が入っているので、マヨネーズと和えるだけで即席タルタルソースに。エビフライ、とんかつ、唐揚げ、サンドイッチ、なんでも合いますよ」

カレーの風味が隠し味になって絶対おいしい! 玉ねぎやピクルスを刻む手間がないのもいいですね。

しそ風味がさわやか「卵の赤しそふりかけ漬け」の作り方

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最後は「赤しそふりかけ」を使った、赤紫色のカラフルな卵漬けです。しその風味がしっかり効いているので、さっぱり食べられますよ。

【材料】

ゆで卵・・・3

酢・・・大さじ1

砂糖・・・大さじ1/2

赤しそふりかけ・・・小さじ1

【用意するもの】

ポリ袋・・・1

【作り方】

(1)耐熱容器に酢を入れ、砂糖と赤しそふりかけを加える。

(2)600Wの電子レンジで約30秒加熱する。

卵となじみやすくなるよう赤しそふりかけを軟らかくするために、電子レンジで加熱します。ラップはしないでOK。調味料が加熱するとトロッとした液状になって、これで卵によく絡むようになります。

(3)ポリ袋に加熱した液を入れ、殻をむいたゆで卵を入れる。

(4)手でもみ、全体をよくなじませる。

(5)空気を抜いて、ポリ袋の口を結ぶ。

(5)冷蔵庫に入れて、半日以上おいたらできあがり!

ひと口食べると、しその風味がさわやかに広がります。想像以上に味がじんわりと卵に染み込んでいて新感覚。さらに、見た目がとってもカラフルでまるで恐竜の卵みたい(笑)これは、子どもたちも喜びそうですね!

「うずらの卵で作ると子どもでも食べやすく、お弁当に入れると華やか。カレーなど違う種類の卵と一緒に、交互に爪楊枝に刺してもかわいいですね。中央をギザギザにカットして、お花のように切るのも素敵ですよ」

カラフルな3種類の卵のちょこっと漬け。普段の料理にアレンジもしやすく、パッと彩りを添えてくれるので、卵が余った時にいろんな味を作っておくと楽しいですよ。この日の撮影では、スタッフみんなそれぞれ3個ずつ、味が違うので飽きずにペロリと食べてしまいました。

次回は、新年に備えて、おせちの定番である「菊花かぶ」をご紹介します。ちょこっと漬けだから、簡単に作れるのでお楽しみに!

【取材協力】

沼津りえ

料理研究家、管理栄養士、調理師。料理教室『cook会』主宰。バラエティー豊かなレッスン内容が好評で、東京・阿佐ヶ谷を中心に数多くの料理教室を開催。毎年、梅漬けの教室はリピーターが多く大人気に。手軽でシンプルなアイディア溢れるレシピに定評があり、雑誌などのメディアでも活躍。著書に『いろんな味で少しだけつくる ちょこっとだけ漬けもの』(学研プラス刊)など多数。

 

取材・文/岸綾香

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