「きゅうりのヨーグルト漬け」の作り方
null「実はヨーグルトって漬け物にぴったりなんですよ」と、沼津さん。
そう、ヨーグルトは、みそや塩麹と同じ発酵食品。実は、野菜を漬ける食材としてもおすすめなんです。材料は、きゅうり、塩、ヨーグルトの3種類で、今回も至ってシンプル。
【材料】
きゅうり・・・2本
塩・・・小さじ1/2
ヨーグルト・・・大さじ2
【用意するもの】
ポリ袋・・・1枚
ちなみに、沼津さんのおすすめのポリ袋は、業務用スーパーで購入できる『ポリエチレン袋12号』(0.025×230×340mm)。「適度な厚みがあって、使いやすい大きさ」と、沼津さんのイチオシです。
【作り方】
(1)きゅうりはヘタを切り、回しながら食べやすい大きさに切って、ポリ袋に入れる。
きゅうりはよく洗って、ヘタを切り、食べやすい大きさに切ります。この時、きゅうりを回しながらランダムに切ると、見た目もキレイに仕上がります。
(2)塩を振り、ヨーグルトを加える。
塩は、きゅうり200g(約2本分)に対して小さじ1/2が基本。この比率を覚えておけば、本数が増えても大丈夫。ヨーグルトはプレーンタイプを使います。こちらはきゅうり100g(約1本分)に対して大さじ1が基本です。
(3)全体を混ぜるようにしてもみ、空気を抜いて、ポリ袋の口を結ぶ。
全体に味が混ざるよう軽くもんで空気を抜き、ポリ袋の口を結びます。
(4)冷蔵庫に入れて30分以上おいたら、できあがり!
汁が漏れたりしても大丈夫なように、バットなどに入れて冷蔵庫で30分以上おきましょう。保存期間は冷蔵庫で2〜3日を目安に食べきってください。
「食べる時に、ドレッシング代わりにオリーブオイルを回しかけると、さらにおいしさアップ。香りが良くなり、見た目もおしゃれになりますよ」(以下「」内、沼津さん)
ひと口食べてみると、短時間おいただけなのにきゅうりがしんなりして、いい感じに味がしみています。さっぱりした酸味が味を引き締めるアクセントに。さらに、オリーブオイルをかけるとまろやかになり、サラダ感覚でいくらでも食べられそうです。
それでは、料理への簡単アレンジを2品ご紹介しましょう。
アレンジ1:ゴロッときゅうりのロールパンサンド
nullさっぱりした味付けなので、「パンに挟むのもおすすめ」と、沼津さん。
「ハムやレタス、チーズやベーコンと一緒に挟んでもおいしいですよ。ロールパンをイングリッシュマフィンに替えてもおしゃれ」
【材料】
きゅうりのヨーグルト漬け・・・適量
ロールパン・・・2個
リーフレタス・・・適量
ハム・・・1枚
【作り方】
(1)ロールパンに切り込みを入れ、リーフレタスと半分に切ったハムを挟む。
(2)きゅうりのヨーグルト漬けを挟む。
これなら、ロールパンに挟むだけなので、忙しい朝でも簡単。子供の朝ごはんにもぴったりですね。ゴロッとしたきゅうりは食べ応えがあり、ヨーグルト風味でパンやハムとの相性もバッチリです。
アレンジ2:マヨネーズいらずのさっぱりポテトサラダ
nullこのポテトサラダは、きゅうりのヨーグルト漬けの汁も加えるのがポイント。
「汁がマヨネーズ代わりになるので、マヨネーズを使わずに、さっぱりヘルシーなポテトサラダに仕上がります」
【材料】
きゅうりのヨーグルト漬け・・・1/3量
じゃがいも・・・中2個
ハム・・・2枚
こしょう・・・少量
(1)ボウルにゆでたじゃがいもを入れ、フォークでつぶす。
じゃがいもは皮をむいて軟らかくゆでます。切ってボウルに入れ、フォークで粗めにつぶします。
(2)きゅうりのヨーグルト漬けを汁ごと加える。
きゅうりのヨーグルト漬けを汁ごと加えます。この時、汁を多めに入れるとしっとりなめらかに、少なめに入れるとじゃがいものホクホクした食感が残ります。好みで汁を調整してくださいね。
(3)短冊切りにしたハムを加え、こしょうを振って味を調える。
塩は使わなくても、きゅうりのヨーグルト漬けの汁とハムの塩気で充分おいしくなります。こしょうで味を調えたら、できあがりです!
食べてみると、さっぱりした味わいで、ホクホクしたじゃがいもにしっとりしたきゅうりが絶妙にマッチ! ヨーグルトの酸味がどことなくマヨネーズっぽい感じになるから不思議です。でも、マヨネーズを使っていないので味が濃くなりすぎず、野菜が持つ素材の味が生きています。これは、大人も子供も好きな味!
以上、きゅうりのヨーグルト漬けでした。マンネリしがちなきゅうりの漬け物ですが、これならサラダ感覚で食べられて、さらに料理へのアレンジも広がりますね。
次回は、秋なすのおいしい季節。なすのちょこっと漬けを紹介します。
【取材協力】
沼津りえ
料理研究家、管理栄養士、調理師。料理教室『cook会』主宰。バラエティー豊かなレッスン内容が好評で、東京・阿佐ヶ谷を中心に数多くの料理教室を開催。毎年、梅漬けの教室はリピーターが多く大人気に。手軽でシンプルなアイディア溢れるレシピに定評があり、雑誌などのメディアでも活躍。著書に『いろんな味で少しだけつくる ちょこっとだけ漬けもの』(学研プラス刊)など多数。
取材・文/岸綾香