余った春菊をしょうゆで漬けるだけで、上品な漬物に変身!
null春菊は独特のほろ苦い味がおいしいのですが、生で食べるとえぐみが強く、加熱すると春菊の味や香りが強すぎて、なかなか個性の強い野菜。そのため、鍋以外の料理に使うのが難しいかもしれません。
でも、このしょうゆ漬けなら、苦味がほどよくまろやかになって絶品! 早速、作り方を見てみましょう。
【材料】(作りやすい分量)
春菊・・・100g
しょうゆ・・・大さじ2
白いりごま・・・小さじ1
【用意するもの】
保存容器・・・1個
【作り方】
(1)春菊は茎の下部分を切り、5cm幅に切る。
(2)保存容器に入れる。
(3)しょうゆをかけ、白いりごまを振る。
(4)上から箸で押して、軽く全体をなじませる。
「しょうゆの塩分により春菊から水分が出て、全体が自然となじむので、特に混ぜる必要はありません。上から箸で押せばOKですよ」(以下「」内、沼津さん)
(5)冷蔵庫で30分以上おいたら、できあがり!
保存期間は冷蔵で4〜5日間。漬けた直後はまだ苦味が立っていますが、1日経つと水分が出て、味が変化していくそう。
「春菊は加熱すると特有の香りが立ってしまうので、実は生で食べたほうがクセがありません。漬けたてはしょうゆのツンとした塩味が強いですが、1日経つとしょうゆのしょっぱさも春菊の水分で段々とまろやかになり、食べやすくなります」
沼津さんが温かいごはんを用意してくれたので、春菊のしょうゆ漬けをのせて食べたら、おいしすぎてびっくり! 鍋に入れたり、サラダにしたりする以外にも、こんな食べ方もあったんだと感動してしまいました。春菊としょうゆの相乗効果で、お互いの苦味や塩味の角がとれて、ちょうどいい味わいに。上品でさわやかな薬味のようで、まさに大人の漬物です。
これはお鍋がヘビロテする今の時期に、ぜひ試してほしい一品。冷蔵庫に常備してあれば、他にもいろいろな料理に使えます。次回は「春菊のしょうゆ漬け」を使ったアレンジ法をご紹介します。
【取材協力】
沼津りえ
料理研究家、管理栄養士、調理師。料理教室『cook会』主宰。バラエティー豊かなレッスン内容が好評で、東京・阿佐ヶ谷を中心に数多くの料理教室を開催。毎年、梅漬けの教室はリピーターが多く大人気に。手軽でシンプルなアイディア溢れるレシピに定評があり、雑誌などのメディアでも活躍。著書に『いろんな味で少しだけつくる ちょこっとだけ漬けもの』(学研プラス刊)、『低糖質だからおいしい!「おやつ&スイーツ」』(K&M企画室)など多数。
取材・文/岸綾香