キャベツ×昆布のミルフィーユ状で、カットも楽しみ!
null今回、使用するのは、キャベツ、だし昆布、塩の3つだけ。これを交互にのせるだけなので、とっても簡単!
「普通は鯛やヒラメを使ってやる、いわゆる昆布じめのキャベツバージョンです。切った断面は、キャベツと昆布がキレイな層になってミルフィーユみたいになりますよ」(以下「」内、沼津さん)。
早速、余ったキャベツで作ってみましょう。
【材料】(作りやすい分量)
キャベツ・・・200g(約1/4個)
だし昆布・・・10g
塩・・・小さじ1/2
【用意するもの】
ラップ・・・数枚
ポリ袋・・・1枚
ちなみに、沼津さんのおすすめのポリ袋は、業務用スーパーで購入できる『ポリエチレン袋12号』(0.025×230×340mm)。「適度な厚みがあって、使いやすい大きさ」と、沼津さんのイチオシです。
【作り方】
(1)キャベツは外側の葉をむき、200gに分ける。
キャベツは外側の葉をむいて、約200gになるようにします。外側の葉の方が大きくて使いやすいですよ。葉は水洗いして、水気を拭いておきましょう。
(2)まな板の上にラップを敷く。
この時、まな板は縦に置いて使うと、後でキャベツをラップで巻きやすくなります。ラップはまな板全体が隠れるように全面に敷きます。
(3)キャベツは3等分にして、数枚広げて置く。
キャベツは3回に分けて使っていきます。毎回、芯など硬い部分を除きながら手でちぎり、ラップの上に数枚広げて置きます。キャベツを置く時の目安は、5×15cmの横長になるように置いてください。
(4)塩は3回に分けて、少量ずつ振る。
塩も3回に分けて、少量ずつ振っていきます。
(5)だし昆布は3回に分けて、手で割ってのせる。(3)〜(5)を計3回繰り返す。
だし昆布は、手軽にスーパーなどで買えるもので構いません。そのまま手で割って、キャベツの上にのせるだけでOKです。キャベツ→塩→昆布、この作業を計3回繰り返しましょう。
(6)ラップで包み、ギュッときつく巻く。
のり巻きを巻くようなイメージで、キャベツと昆布をギュッと押しながら、ラップでしっかり巻いていきます。
(7)ポリ袋に入れ、上からしっかり押して全体をなじませる。
「ここで味がなじむよう、ポリ袋の上からしっかり押して、キャベツの繊維を壊しておきます。こうしておくと水分が出て、しんなりおいしく漬かりますよ」
(8)空気を抜いて密封し、冷蔵庫で一晩おく。
(9)ラップを外し、食べやすい大きさに切る。盛り付けたら、できあがり!
保存期間は冷蔵で4〜5日。一晩おくと昆布から粘りが出て、キャベツもしんなりして、味がなじんできます。浅漬けだとパリパリした食感を楽しめますよ。
まず、切ってみると断面がミルフィーユ状になっていて美しい〜! 食べると、シャキシャキと甘みのあるキャベツの合間に、旨味の利いた昆布がアクセントになって、いい仕事をしています。昆布の粘り気もおいしくて、お好みでしょうゆや七味唐辛子を少しかけるのもおすすめです。
キャベツはただ浅漬けにするとマンネリしがちですが、これならいつもと違った上品な漬け物が簡単に作れます。切った断面を見るのも楽しいので、子供たちと一緒に作ると盛り上がりそうですね!
次回は、大人気の「ブロッコリー」を使った3種類のちょこっと漬けをご紹介します!
【取材協力】
沼津りえ
料理研究家、管理栄養士、調理師。料理教室『cook会』主宰。バラエティー豊かなレッスン内容が好評で、東京・阿佐ヶ谷を中心に数多くの料理教室を開催。毎年、梅漬けの教室はリピーターが多く大人気に。手軽でシンプルなアイディア溢れるレシピに定評があり、雑誌などのメディアでも活躍。著書に『いろんな味で少しだけつくる ちょこっとだけ漬けもの』(学研プラス刊)、『低糖質だからおいしい!「おやつ&スイーツ」』(K&M企画室)、『食品保存大全』(主婦の友社)など多数。
取材・文/岸綾香