こんにちは、島本美由紀です。連載19回目のテーマは「イチゴ」。イチゴはちょっとぶつかっただけで、すぐに傷んでしまうこともあり、なかなか保存が難しい果物です。ですが、適切な保存方法を知っていれば、家でも新鮮な状態で長持ちさせることができますよ。
美味しいイチゴの選び方
nullスーパーなどでは、どれも新鮮で美味しそうに見えるイチゴですが、よく見ると中には鮮度が落ちてしまっているものも。新鮮でおいしいイチゴの見分け方を押さえておきましょう。
・ヘタの色や状態をチェック
イチゴはヘタの色が濃い緑色をしていて、軽く上に反り返っているもののほうが新鮮です。実の表面につやがあり、つぶつぶがはっきりしているものを選びましょう。
・ヘタの近くまでしっかり色づいているものがベスト
色については、品種によって濃淡が異なりますが、赤色が全体に均一で、ヘタの近くまでしっかり色づいているもののほうが良品です。
イチゴの冷蔵保存の仕方
null買ったイチゴは、洗わずにそのままの状態で保存容器に移し替え、冷蔵庫の野菜室に入れて保存します。
・ヘタの部分を下にする
保存容器に入れる際は、キッチンペーパーを敷き、必ずヘタ部分を下にして実が重ならないように並べましょう。フタをしっかり閉めてから、野菜室で保存します。傷み防止のためにも、ヘタは食べる直前に取るようにしてください。
・切らずに丸ごと保存
イチゴは切ったり、水けがついたままだと傷みやすくなります。一つでも傷んだものがあると、周りのイチゴにすぐに移ってしまうので、傷んでいるものは必ず取り除いてから保存するようにしてください。
イチゴの冷凍保存の仕方
nullイチゴはひと手間加えることで、冷凍保存が可能になります。
・砂糖をまぶしてから冷凍する
イチゴはヘタを取ってから洗い、水けをよく拭き取ります。イチゴの5~10%にあたる分量の砂糖を全体にまぶし、そのまま冷凍用保存袋に入れて冷凍します。砂糖の量は、イチゴ1パックに対して、砂糖大さじ1と1/ 2が目安になります。
・砂糖をまぶす理由とは?
イチゴは冷凍すると甘みが弱くなってしまうので、美味しくいただくためにも必ず砂糖をまぶしてから冷凍するようにします。また、砂糖をまぶすことによって、凍ったイチゴがくっつくのを防ぐことができるため、凍結後に袋から取り出しやすくなるメリットもあります。
イチゴの保存期間の目安
null今までご紹介した方法でイチゴを保存すると、大体以下の期間はフレッシュなまま美味しく保存することができます。
・冷蔵保存の場合の目安
冷蔵庫の野菜室で保存した場合、大体5~6日保存することができます。絶対にイチゴは洗わずに、ヘタを下にした状態で保存するようにしてください。
・冷凍保存の場合の目安
冷凍保存の場合は、3カ月ほど長持ちさせることができます。食べるときは解凍せずに、そのままデザートとして食べる、もしくは凍ったままスムージーやジャム、ソースなどに使うといいでしょう。
ラクワザ!しんなりしたイチゴの張りをよみがえらせる方法
nullイチゴはとても傷みやすいので、すぐに実がしんなりしたり、ぶよぶよになったりして見た目もイマイチに。そんなときは、次の方法でイチゴの張りとフレッシュさをすぐによみがえらせることができますよ。
<イチゴの張りをよみがえらせる方法>
(1)まずは、50度のお湯を適量用意し、ボウルなどに入れます。
(2)鮮度が落ちて少ししんなりしてしまったイチゴをヘタ付きのまま、丸ごと(1)に入れます。
(3)イチゴをお湯に入れてそのまま2分待ち、その後イチゴを取り出して水けをよく切ります。
こうすると、イチゴが見違えるほどみずみずしくなるとともに、酸味が和らぎ、甘みが増して美味しくなります。また、ヘタも簡単に取れるようになります。
いかがでしたか? すぐに傷みやすく、保存が難しいイチゴですが、正しい保存方法を知っていれば、意外と長持ちさせることができます。イチゴがしんなりしてしまったときは、ラクワザでご紹介した方法を実践すれば、すぐに張りがよみがえるので、ぜひ皆さんも試してみてくださいね。
構成・文/土田奈々子