こんにちは、島本美由紀です。連載第10回目のテーマは「さつまいも」。甘くてホクホクのさつまいもは、子どもも大人もみんな大好きですよね。上手に保存をすれば、さつまいもは長期間保存が可能ですので、いつでも新鮮でおいしいさつまいもを食べることができますよ。
美味しいさつまいもの選び方
お店で新鮮なさつまいもを選べば、家でも長期間にわたって保存することができます。新鮮なさつまいもの選び方を押さえておきましょう。
・太くて色鮮やかなものがおすすめ
さつまいもは、太くて色が鮮やかなものを選んでください。ひげ根のあとが小さいもののほうが味もいいです。
・黒っぽいものはNG
表皮の一部が黒く変色しているものは、古くなっている証拠です。苦味も強くなっているので、必ず避けるようにしてください。
さつまいもの常温保存の仕方
丸ごと1本のさつまいもは、気温の高い夏場を除き、常温で保存することが可能です。
・風通しのよい場所で保存
さつまいもは1本ずつ新聞紙で包んでから、かごなどに入れて風通しのよい涼しい場所で保存するようにしてください。
・夏場など暑いときは冷蔵庫へ
さつまいもを常温で保存する場合の適温は12~15℃。気温が18℃を超える場合は、冷蔵庫の野菜室で保存します。冷やしすぎると甘みが薄れてしまうので、冷えすぎないように1本ずつしっかりと新聞紙で包んでからポリ袋に入れて、冷えすぎるのを防ぎましょう。
なお、使い切れずに残ったさつまいもについては、次に紹介する方法で冷凍保存します。
さつまいもの冷凍保存の仕方
冷凍したさつまいもは、加熱調理をするとホクホクになります。ゆでても揚げても美味しくいただけるのでおすすめですよ。
・好きな大きさに切ってからアクを抜いて冷凍
さつまいもは皮をむいてから、輪切りやくし切りなど、自分の使いやすい大きさにカットします。その後、水にさらしてアクを抜き、水けをふき取ってから、冷凍用保存袋に重ならないよう平らに並べて冷凍します。
料理の際は、解凍せずに凍ったまま調理します。冷凍前にすでに皮むきもアク抜きも終了しているので、そのまま煮物に入れたり、揚げたりして使いましょう。電子レンジでの加熱は、さつまいもがパサつきやすくなるためおすすめしません。
・ゆでてマッシュしてから冷凍
さつまいもはマッシュした状態で冷凍することも可能です。ゆでて皮をむいたら、フォークなどでつぶしてマッシュし、粗熱がとれたら冷凍用保存袋に平らに入れて冷凍しましょう。使いやすい量ごとに冷凍しておくのがおすすめです。
マッシュしたさつまいもは、自然解凍してから調理しましょう。サラダやスープ、お菓子作りなどにそのまま使えて便利です。
さつまいもの保存期間の目安
さつまいもは冷凍しても美味しく食べられますが、常温でもかなり長く保存することができます。
・常温保存の場合の目安
土付きのものなら、夏場を除き常温で3~6カ月ほど保存が可能です。スーパーなどで売られている水で洗ったさつまいもは、夏場を除き常温で1~2カ月。気温が18℃を超えて冷蔵庫で保存する場合は、1~2カ月ほど保存することができます。
・冷凍保存の場合の目安
冷凍した場合は、カットしたものもマッシュしたものも1カ月ほど保存できます。カットして冷凍したさつまいもは、加熱調理すれば食感も変わらずにおいしくいただけます。
ラクワザ!炊飯器で簡単に焼きいもを作る方法
さつまいもと言えば、「焼きいも」というくらい、焼きいもは定番中の定番ですが、家で作ろうと思うとちょっと面倒な気がしますよね。ですが、炊飯器を使うと、驚くほど簡単に焼きいもを作ることができるんです。
・炊飯器を使った焼きいもの作り方
まずは、洗ったさつまいもを炊飯器に入れます。大きい場合は、半分にカットしてから入れてください。そこに、さつまいもが半分つかるくらいの水(200~300ml程度)を注ぎ入れます。あとは、炊飯ボタンを押すだけで、ホクホクの甘くて美味しい焼きいものできあがりです。
いかがでしたか? さつまいもは常温でもかなり長く保存することができますが、下処理をしてから冷凍保存をしておけば、ちょっとおかずの足りないときなどに、そのまますぐ加熱して使えるので便利です。
甘くて美味しいさつまいもは、おかずだけではなく、デザートにも活用できます。皆さんも、いろいろな食べ方でさつまいもを味わってみてください。