こんにちは、島本美由紀です。連載30回目は「グレープフルーツ」です。輸入ものが多いため、年中いつでも簡単に手に入りますが、旬の時期は2月から5月のちょうどいま。デザートだけでなく、サラダなどに入れても美味しくいただくことができるので、上手に保存をして旬の味を楽しんでみてください。
美味しいグレープフルーツの選び方
null旬の美味しさを存分に楽しむためにも、まずは新鮮で美味しいグレープフルーツの選び方を押さえておきましょう。
・大きいもののほうが美味
グレープフルーツは、表面がつややかで皮に張りがあり、手に持ったときにズシリと重いものを選びましょう。大きいものほどよく熟していて、美味です。
・表面や皮の状態をチェック
表面がゴワゴワしているものは、中の果肉がスカスカしていることが多いです。また、皮に張りがなく、シワっぽくなっているものは、鮮度が落ちている証拠ですので避けましょう。
グレープフルーツの常温保存の仕方
nullグレープフルーツを常温保存する場合は、通気性のよい温度の低い場所で保存します。みかんと比べて皮が厚いので傷みにくいのですが、購入後3日以内に食べ切れないようなら、次にご紹介するように、冷蔵庫に入れて保存したほうが美味しさが持続します。
なお、夏場については、温度や湿度が高すぎるので、常温保存は避けましょう。
グレープフルーツの冷蔵保存の仕方
nullグレープフルーツなどの柑橘類を保存する場合は、美味しさを保つためにも、乾燥に特に注意が必要です。
・袋に入れて保存する
グレープフルーツは、乾燥しないようにポリ袋に入れて口を閉じてから、冷蔵庫の野菜室に入れて保存します。
グレープフルーツの冷凍保存の仕方
nullグレープフルーツは冷凍保存も可能です。デザートに使ったり、紅茶に添えるなどすると美味しくいただくことができます。
・一房ずつバラバラに凍らせてから保存する
グレープフルーツは、皮と薄皮を取り除き、果肉を一房ずつにします。ラップを敷いた金属トレイに並べて冷凍し、凍結したら冷凍用保存袋にまとめて入れて保存します。
・果肉をしぼって冷凍する
果肉をしぼってジュースにした状態でも冷凍保存することができます。保存容器や冷凍用保存袋のほか、製氷皿などに入れて冷凍しましょう。
・使用の際は凍ったままで
グレープフルーツは、凍ったままもしくは半解凍してから、そのまま食べたり、料理に使うといいでしょう。デザートに使うのはもちろん、紅茶に入れてグレープフルーツティーにしたり、サラダのトッピングやドレッシングなどにも使えます。
ジュースの状態で冷凍したものについては、自然解凍してから料理やデザートに使うことができますが、そのまま飲んでもいいでしょう。
グレープフルーツの保存期間の目安
nullグレープフルーツは上手に保存をすると、冷蔵保存でもかなり長持ちします。保存方法ごとに保存期間の目安を見ていくことにしましょう。
・常温保存の場合の目安
通気のよい低温の場所で保存した場合は、3~5日ほど保存が可能です。ただし、夏場など暑く湿度の高い季節については、常温保存はNGです。
・冷蔵保存の場合の目安
ポリ袋に入れて乾燥を防いで保存をすると、3~4週間長持ちさせることができます。
・冷凍保存の場合の目安
果肉の状態でも、果汁の状態でも、それぞれ1カ月ほど保存が可能です。
ラクワザ!グレープフルーツの皮をむきやすくする方法
nullスーパーで「グレープフルーツでも買おうかな」と思って立ち止まったものの、表面の厚い皮や中の薄皮をむくのが面倒で、結局買うのをやめてしまったことってありませんか? 次にご紹介する方法で下処理をすると、表面の皮も中の薄皮も簡単にきれいにむくことができて便利ですよ。
・熱湯に入れて3分間茹でる
鍋に湯を沸かし、沸騰したらグレープフルーツを丸ごと熱湯に入れます。そのまま3分間グツグツと茹でたあと、グレープフルーツを取り出して氷水に5分間漬けて冷やすだけ。この処理をしてから皮をむくと、表面の厚い皮はもちろん、中の薄皮も簡単にむけるようになります。
いかがでしたか? グレープフルーツは冷凍保存もできますが、上手に保存すれば冷蔵でもかなり長持ちさせることができます。グレープフルーツはいつも半分にカットして、スプーンで中をくり抜きながら食べていたという人。今回ご紹介したラクワザを使うと、簡単に皮がむけるようになるので、今後はいろいろな食べ方を楽しんでみてくださいね。
構成・文/土田奈々子