こんにちは、島本美由紀です。連載24回目のテーマは「バナナ」。甘くて美味しいバナナは、子どもにも大人にも大人気。皮をむくだけで簡単に食べられるといった手軽さも魅力ですが、すぐ茶色く熟しすぎてしまうのが難点です。適切な保存方法をマスターして、いつでも美味しいバナナをいただけるようにしましょう。
美味しいバナナの選び方
null基本的に、まずいバナナというものはあまりないと思いますが、選び方のコツを押さえると、間違いなく美味しいバナナが手に入るようになります。
・茎が太くて短いものがおすすめ
バナナは茎が細くて長いものよりも、茎が太くて短いものを選ぶようにしましょう。また、バナナそれぞれが角ばったものよりも、角に丸みのあるもののほうが美味しいです。
・青くても問題なし
買ってすぐに食べるのでなければ、購入するときに青みがかっていても、すぐに追熟するので問題ありません。すぐに食べたい場合は、「シュガースポット」と呼ばれる黒い斑点が出ている完熟バナナを選ぶといいでしょう。
バナナの常温保存の仕方
null気温が25℃以下の場合は、普通に常温保存してかまいません。ただし、風通しのよい場所を選んで保存するようにしてください。
ビニール袋に入れたままだと追熟がどんどん進むので、バナナは必ず袋から出して保存します。身の重みで傷みやすいので、できればバナナハンガーなどで吊るして保存するのがおすすめです。
バナナの冷蔵保存の仕方
null気温が高いとバナナの熟成が進むので、夏場などは冷蔵庫の野菜室に入れて保存するのがおすすめです。
・ラップに包んでから保存
バナナを冷蔵保存する場合は、房のままではなく、1本ずつ小分けにしてラップで包みましょう。さらにポリ袋に入れて保存すると、バナナの冷え過ぎを防ぐことができます。皮が黒くなることがありますが、身は熟成が進まないため、きれいなまま美味しくいただけます。
バナナの冷凍保存の仕方
nullバナナの量が多くてすぐに食べきれない場合などは、冷凍保存するのがいいでしょう。
・輪切りにして冷凍
バナナは皮をむいて身を輪切りにし、冷凍用保存袋に平らに並べて冷凍します。使用するときは、解凍せずに凍ったままの状態でシャーベットやスムージーなどに利用するのがおすすめ。もちろん、そのまま冷凍バナナとして美味しくいただくこともできます。
バナナの保存期間の目安
null今までご紹介したような方法でバナナを保存した場合、保存期間の目安は以下のとおりとなります。
・常温保存の場合の目安
気温が25℃以下の場合は、1週間程度保存することができます。そのまま置いて保存するよりも、吊るして保存したほうが長持ちします。
・冷蔵保存の場合の目安
1本ずつラップで包んで冷蔵した場合は、大体10日ほど保存することができます。必ず野菜室に入れて保存しましょう。皮が黒くなっても、身は問題ありません。
・冷凍保存の場合の目安
冷凍した場合は、約1カ月間保存することができます。
ラクワザ!レモンを使わずにカットしたバナナの変色を防ぐ方法
nullカットしたバナナの変色を防ぐ方法と言えば、レモン汁を塗るのが一般的ですが、これはバナナが酸っぱくなってしまうというデメリットがあります。次にご紹介する方法なら、レモンを使わないため酸味がなく、お子さんが嫌がることもありません。
・砂糖水を使えば味に変化なし
カットしたバナナの変色を防ぐために、「砂糖水」を使いましょう。水1カップに大さじ1杯の砂糖を加えて溶かし、そこにカットしたバナナをくぐらせるだけ。バナナの切り口が砂糖水でコーティングされるので、切り口が空気に触れず変色しにくくなります。レモン汁と違ってバナナの味も変わりにくいので、おすすめです。
いかがでしたか? バナナは冷蔵庫に入れると黒くなるので冷蔵保存はNGだと思っている人も多いようですが、1本ずつラップに包んでポリ袋に入れれば、皮が黒くなっても身はきれいで美味しいまま。夏場などの暑い時期は、冷蔵保存や冷凍保存がおすすめです。砂糖水を使ったバナナの変色を防ぐ方法も、ぜひ試してみてくださいね。
構成・文/土田奈々子