その1:さっぱり食べられる「新しょうが入りあじごはん」
nullまずは、新しょうがをごはんに混ぜるだけのアレンジから。新しょうが入りでさっぱり食べられるので、暑くなり始めたこの季節におすすめの一品です。
「新しょうがの甘酢漬け」のレシピはこちら。
【材料】(2人分)
新しょうがの甘酢漬け・・・30g
あじの干物・・・1尾
ごはん・・・2膳分(約300g)
漬けた甘酢液・・・大さじ1
白いりごま・・・適量
青じそ・・・2枚
【作り方】
(1)あじは焼いてから頭と骨を取り、身をほぐす。
あじの干物は焼いてから頭と骨を取り除き、食べやすく身をほぐしておきます。あじの骨は太いので、しっかり取り除きましょう。
(2)ボウルに温かいごはんを入れ、あじを加える。
(3)漬けた甘酢液を回しかけ、新しょうがの甘酢漬けを加える。
「新しょうがを漬けていた甘酢液を加えると、簡単に酢飯のようになりますよ」(以下「」内、沼津さん)。
(4)白いりごまを入れ、しゃもじで切るようにして混ぜ合わせる。
(5)器に盛り、千切りにした青じそをのせて、できあがり!
新しょうがと青じそがさわやかに香る、さっぱりした混ぜごはんが完成! あじの塩気と甘酢の効いたごはんがいい塩梅で、新しょうがのピリッとするほのかな辛味も絶妙です。
「あじは、さばやホッケに替えてもOK。おむすびにしてもおいしいですよ。さっぱり食べられるので、お酒の〆にもおすすめです」
その2:大人も子どもも喜ぶ「新しょうがの豚肉巻き」
null次は、新しょうがの甘酢漬けを豚肉で巻いて、メインおかずに変身。味付けは新しょうがを漬けた甘酢液だけですが、甘酸っぱいたれが豚肉によく絡んで、ごはんが進むこと間違いなし!
【材料】(1人分)
新しょうがの甘酢漬け・・・30g
豚ロース薄切り肉・・・4枚(約80g)
塩・・・適量
薄力粉・・・適量
サラダ油・・・小さじ1/2
漬けた甘酢液・・・大さじ1
(1)豚肉に塩を振り、薄力粉をダマにならないよう薄く振る。
「豚肉をバットに広げ、表面に塩と薄力粉を振ります。薄力粉はダマにならないよう、軽く指先に付けてはじくようにすると薄く振れますよ」
(2)豚肉の上に新しょうがの甘酢漬けを置き、くるくるときつく巻く。
焼いている時にバラバラにならないよう、しっかりきつく巻きます。
(3)フライパンにサラダ油を入れて熱し、閉じ目を下にして豚肉を入れる。
(4)最初は触らずそのまま置き、肉の香ばしい香りがしてきたらひっくり返し、回しながら全面をムラなく焼く。
「すぐに触りたくなってしまいますが、お肉は焼き始めは触らずにじっと我慢するのがおいしく仕上げるコツ。香ばしい香りがしてきたら裏返すサイン。こうするときれいな焼き色を上手につけられます」
(5)余分な油をキッチンペーパーで拭き取る。
「このひと手間で、肉の臭みがなくなり、おいしく仕上がりますよ」
(6)漬けた甘酢液を入れ、豚肉によく絡める。
「味付けは新しょうがを漬けていた甘酢液だけですが、酢に加え、砂糖や塩も入っているのでちょうどいい味わいに。酢からもいい旨味が出ます」
(7)器に盛り、たれをかけて、できあがり!
甘酢液を使うから照りが出て、見るからにおいしそう。食べてみると、豚肉の脂を新しょうががさっぱりと洗い流してくれて、このコンビは相性抜群! シャキシャキした新しょうがの食感もいいアクセントに。
「新しょうがが脂をさっぱりさせてくれるので、豚バラ肉などちょっと脂が多めのお肉でもおいしく仕上がります。冷めてもおいしいので、お弁当にもおすすめ。また、今回は新しょうがの甘酢漬けを豚肉で巻きましたが、巻かずに炒めてもおいしいですよ!」
いかがでしたか? ぜひこの時期に、食材の長持ち&保存も兼ねて、いろいろなちょこっと漬けを試してみてはいかがでしょうか。そのまま食べるのはもちろん、おいしいアレンジにも使えるので、新しい料理のバリエーションがグンと広がるはずです。
【取材協力】
沼津りえ
料理研究家、管理栄養士、調理師。料理教室『cook会』主宰。バラエティー豊かなレッスン内容が好評で、東京・阿佐ヶ谷を中心に数多くの料理教室を開催。毎年、梅漬けの教室はリピーターが多く大人気に。手軽でシンプルなアイディア溢れるレシピに定評があり、雑誌などのメディアでも活躍。著書に『いろんな味で少しだけつくる ちょこっとだけ漬けもの』(学研プラス刊)、『低糖質だからおいしい!「おやつ&スイーツ」』(K&M企画室)、『食品保存大全』(主婦の友社)など多数。
取材・文/岸綾香