切り分けると食べやすく、時短調理にも!
null鶏の羽の先端部分で、L字型でお馴染みの「手羽先」。
もちろんこのままでも様々な料理に使えますが、今回はまず、手羽先から手羽中と“端”に切り分け、さらに手羽中を半分にして手羽中ハーフにしていきます(スーパーなどでも売られている手羽中は、手羽先から切り取った部分だったんですね)。
「手羽先をカットすると食べやすくなるだけなく、火の通りが早くなるので時短調理がかなうんです。切り分けても骨付きのままなので、ジューシーさは変わらず! 美味しくいただけますよ」(以下「」内、沼津さん)
今回は、可食部が少ない“端”の活用法も教えてもらいました! まずは切り分け方を見ていきましょう。
手羽先の切り分け方
null●手羽先から手羽中を切り取る
(1)V字の関節部分の上下にある“くぼみ”を確認する
(2)“くぼみ”をつなぐように包丁を入れて切る
これで大きなブロックの手羽中と“端”に切り分けられました!
「関節である“くぼみ”は見つけやすいので、迷わず包丁が入れられるはず。“端”のおすすめ活用法はのちほどご紹介します。お楽しみに!」
●手羽中を2つに割って手羽中ハーフにする
(1)皮を下に向けて置き、一方の骨と骨の間に切り込みを入れて切り広げる
(2)もう一方の骨と骨の間の位置を確認する
(3)確認した2本の骨の間に包丁を入れながら切る
手羽中を割るときは、一度切り込みを入れるのがポイント!
「手羽中にある2本の骨はゆるくカーブしています。そのため、真っすぐ切ろうとするとうまくいかないことも……。切り込みを入れて少し切り広げることで骨の間が確認しやすくなり、切り離しやすくなります。
なお、今回は包丁での切り方をお伝えしましたが、キッチンバサミを使ってもOKです」
『kufura』では、こうして切り分けた手羽中ハーフを旨辛味のたれに漬け込む“やみつきレシピ”もご紹介しています! こちらもぜひご覧ください。
切り分けた“端”で絶品「鶏スープ」!
null手羽先を切り分けたときの“端”の活用法も必見です。沼津さんのイチオシは鶏のスープ!
【材料】(2人分)
鶏手羽先の端・・・16本
塩・・・少々
水・・・5~600ml
刻みねぎ・・・適量
黒こしょう・・・適宜
鍋に鶏手羽先の端と水を入れ、沸騰したら中火にし、20分以上コトコト煮る。仕上げに、塩、黒こしょうで味を調え、刻みねぎをちらしたら完成!
「私は“端”を冷凍しておいて、ある程度たまるとこの鶏スープを作っています。水から煮込むことで鶏の旨味がしっかり引き出されるんですよ。あと1品欲しいときにも助かりますし、にゅうめんやカオマンガイ作りのだしにするのもおすすめです」
やり方を覚えてしまうと下ごしらえが楽しくなり、あえて「手羽先」ばかりを買うようになるかも!
手羽中ハーフは骨が1本だけとなるので、お子さんでも圧倒的に食べやすくなるのがうれしいですね。“端”を使った絶品スープもぜひお試しいただいて、手羽先を余すことなく味わってみませんか?
【取材協力】
沼津りえ
料理研究家、管理栄養士、調理師。料理教室『cook会』主宰。バラエティー豊かなレッスン内容が好評で、東京・阿佐ヶ谷を中心に数多くの料理教室を開催。毎年、梅漬けの教室はリピーターが多く大人気に。手軽でシンプルなアイディア溢れるレシピに定評があり、雑誌などのメディアでも活躍。著書に『いろんな味で少しだけつくる ちょこっとだけ漬けもの』(学研プラス刊)、『55分焼きたてパン 粉100gの食べきりレシピ。手も道具も汚さずパパッとかんたん』(主婦の友社)、『米粉があれば!パンもおかずもおやつも極上』(主婦の友社)など多数。HPはこちら。Instagram@rienumadu YouTube 管理栄養士 沼津りえの「阿佐ヶ谷夫婦チャンネル」