腹圧をかけながら呼吸することで、体のスイッチをON!
nullヨガを行う際に大切な呼吸法。若松さんいわく、ヨガの世界では、浄化法のひとつに「呼吸」があるとのこと。以前ご紹介した基本の「片鼻呼吸法」をはじめ、呼吸法はいくつもあるそうです。
「片鼻呼吸法」の動画記事はこちら。→【おうちでヨガレッスン#1】「片鼻呼吸法」で自律神経を整え、忙しい私の心身と向き合う
今回教えてもらったのは「カパラバティ」という朝におすすめの呼吸法。
「サンスクリット語で、カパラは頭蓋骨、バティは光を意味します。つまり脳を活性化させる目覚めの呼吸法です。鼻から息を強く吐き出しながら、お腹に圧をかけるため、内臓やお腹周りが活性化され、血行を促進します。体の中に熱を作る呼吸法なので、朝に行うと体が目覚め、頭の中がスッキリして全身の浄化につながるんですよ」(以下「」内、若松さん)
体が活性化するので、夜寝る前などは行わない方がよいそうです。また、しっかり腹圧をかけるので、妊娠中の人、高血圧の人、心臓疾患のある人は控えてください。
それでは、早速やってみましょう!
朝の呼吸法「カパラバティ」の行い方
null(1)1セット目はゆっくり10回
まずは自分の呼吸をじっくり感じながら、ゆっくり10回行います。背筋を伸ばして座り、両手は膝にのせ、目を閉じます。目の奥と舌をゆるめ、落ち着いたら両手をお腹に当て、鼻から息を吸って、鼻から強く吐き出しましょう。同時に腹圧をしっかりかけてください。
(2)2セット目はテンポよく20回
1セット目が終わり、鼻から息を全部出し切ったら、手をほどき自然な呼吸に戻ります。落ち着いたら2セット目はテンポよく20回。同様に「フッ、フッ、フッ」と、リズムよく繰り返しましょう。
(3)静けさを味わう
20回終わったら、鼻から息を全部出し切り、手をほどいてコントロールしていた呼吸を手放します。そのまま力強さの後の静けさをじっくり味わってください。
実際に朝行ってみると、お腹から胸の辺りがジワッと熱くなるのを実感。全身に血が巡るイメージが湧いて、呼吸をしっかり味わった後、目を開けると頭がシャキッとクリアになりました。時間も2分程度ですぐに行えるので、目覚めたらベッドの上でそのまま行ってもよさそうです。
いかがでしたか? 次回はこの後行うのにおすすめな3分でできる「朝ヨガ」を紹介します!
【取材協力】
若松由貴子