「夜ヨガ」で疲れた体を解放して、ぐっすり眠ろう。
null自身も2児の母として、慌ただしく1日を送っている若松由貴子さんが、kufuraのためにオリジナルで考えてくれたのが、今回の「夜ヨガ」。インド発祥の修行法であるヨガには様々なスタイルがあり、若松さんは「ハタヨガ」という種類のヨガを教えています。
「1日たっぷりと使った体や心を休めて、自分自身の体に集中して動いていきます。この時だけは、日常の出来事や考え事からは少し離れて、自分のための時間を過ごしてください」(以下「」内、若松さん)
今回の企画では、動画を流しながら、若松さんの動きと声に合わせて、一緒にヨガを体験できるようになっています。私も実際にスタジオで体験しましたが、若松さんの声は穏やかで心地よく、気持ちがスーッと癒されます。ぜひ眠る前に、自分自身の体や心と向き合うための10分間を作ってみてください。
夜ヨガ1:ガス抜きのポーズ「パバナムクタ」で下半身の血行を促進。
null今回の夜ヨガでは、全部で4つのポーズを行います。
「今回は夜に行うヨガなので、ハードな動きをするのではなく、すべてマットの上で寝て行うポーズを選びました。疲れた体を解放して、大地に預けるようなイメージで行ってください。
まず最初に行うガス抜きのポーズ『パバナムクタ』は、下半身の血行を促し、体の詰まりを流してくれるので、座ったままの姿勢が長く、体が凝り固まりやすいデスクワークが多い人におすすめです」
こちらのポーズは、下半身の血行促進、腹部周辺の内臓機能の向上へと導きます。
夜ヨガ2:勾玉のポーズ「スプタ パルソチャンドラ」で心を安定させる。
null「次に行う勾玉のポーズ『スプタ パルソチャンドラ』は、脇の下から脇腹をしっかり伸ばすことで、胸を大きく開くことができるのがポイントです。肺や肋骨も大きく開くので、左右の体の詰まりを流し、心の安定へと導きます」
こちらのポーズは、自律神経調整や心を安定させます。
夜ヨガ3:仰向けねじりのポーズ「メールダンダ」で腰痛の予防や改善を。
null「仰向けねじりのポーズ『メールダンダ』は、まさに言葉の通り仰向けになって体を大きく左右にねじるポーズ。ねじる場所は“背骨”。背骨をゆっくりとねじって、腰回りの凝り固まった筋肉をゆるめて柔軟にします。こちらのポーズは腰痛予防にもおすすめですよ」
こちらのポーズは、背骨を大きくねじり、腰痛予防や改善へと導きます。
夜ヨガ4:魚のポーズ「マツヤアーサナ」で疲れた脳を休息。
null「最後に魚のポーズ『マツヤアーサナ』を行います。こちらは前回行った朝ヨガの最後にも行ったポーズです。朝ヨガでは脳を活性させるために行いましたが、こちらのポーズには自律神経やホルモンバランスを調整する働きもあります。仰向けになって行い、最後は全身の力を抜いてポーズから離れ、体がリラックスして解放されるのを味わってください」
こちらのポーズは、冷え性や喘息の改善、ホルモンバランスや自律神経を整えます。
「夜ヨガ」いかがでしたか? 家族が寝た後、時には自分自身の呼吸に耳を傾け、心と体に静かに向き合う時間を、毎日忙しい人こそ持つと良いのかもしれません。
私もパソコン作業が多く、体が凝り固まりやすいので、1日の最後に「夜ヨガ」を行ったところ、体も心も心地よく解放されるのを感じました。また、今日あった1日のことを忘れて、無心になれるので精神的にもスッキリ! ぜひ、眠る前の10分間、自分の時間を作ってみてください。
次回は、子育てや仕事でイライラした体と心をほぐすヨガを教えてもらいます。
【取材協力】
若松由貴子
東京・南青山にある、日本人女性として初のアシュタンガヨガ正式指導資格者となった吉川めい主宰のコンセプトスタジオ『veda』所属。2016年にadidas Training Academy『ADIDAS YOGA』トレーニングコースを修了し、以降、アディダスジャパンのスポーツコミュニティ『MeCAMP』のメイン講師を務める。さわやかな笑顔と丁寧で分かりやすいレッスンが人気。年に一度インドに渡り、伝統的なヨガの精神をもとに、現在も学びを深めている。
取材・文/岸綾香