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重曹の使い方まとめ!重曹を掃除、消臭、洗濯、料理に活用するには?

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自然素材で掃除に安心して使えるという重曹。でも、「使い方がよくわからない」「いろいろ面倒くさそう」という先入観で、活用できていない人も多いのではないでしょうか? 実は、重曹は簡単なコツさえつかめば、シンプルな方法で家中ピカピカにでき、しかも掃除以外に洗濯や料理にも使えるんです! 未来型ナチュラル生活研究家の岩尾明子さんに伺った、重曹を掃除、洗濯、料理で活用する方法をご紹介します。

女性500人にアンケート!掃除で重曹を使っている人ってどれくらいいるの?

重曹が掃除に使えることはよく知られていますが、実際のところ、活用できている人はどれくらいいるのでしょうか?

『kufura』が女性500人にアンケート調査を実施したところ、次のような結果が得られました。

「掃除するときに重曹を使いますか?」

「使う」・・・117票(23.4%)

「使わない」・・・269票(53.8%)

「使ってみたいけど使ったことはない」・・・114票(22.8%)

重曹を掃除に使っているのは、およそ4人に1人。また、重曹に興味はあれども、使用未経験という人も少なからずいるようです。

重曹を使った掃除について気になること、わからないことは?

続いて、さきほどの質問で「使ってみたいけど使ったことはない」と回答した114人の女性に、重曹の掃除でどのようなことが気になったり、わからなかったりするのか尋ねました。

「そもそも重曹って、何?」(45歳/その他)

「どんな場所に使えるのか知りたい、どのような効果があるのか知りたい」(27歳/学生・フリーター)

「重曹の成分が掃除で何の役に立つのかが知りたい」(32歳/主婦)

「こびりつき汚れが取れそうだが、どのようにして使用するのかわからない」(51歳/主婦)

「水を薄めて使う時にどれくらいの分量にどのくらいの水だと最適なのか知りたい」(41歳/主婦)

「つけおきなどする場合、どの位の時間を要するのか」(42歳/主婦)

「漂白剤と一緒に使えるのか」(68歳/主婦)

「使った後に拭き取りが必要なのか」(27歳/ 総務・人事・事務)

「白く跡が残らないか気になる」(38歳/その他)

「風呂場の掃除に便利そうだけど、どう使っていいのか分からない」(39歳/主婦)

「重曹は洗濯に使えると思うけれど、実際にどうやってつかうかはわからない」(41歳/その他)

「使っている場面などを見るが、あんなに汚くこびり付いた汚れなどが本当に綺麗になるのか半信半疑」(70歳/主婦)

重曹という名前を聞いたことがあるだけで、何が何やら……という人から、テレビや雑誌、ウェブなどで重曹について見知ってはいるけれど、具体的にどう使えばいいの?という人まで、さまざまな声が寄せられました。

では、こうしたみなさんの疑問や不安を以下で解消していきましょう!

いざ実践、重曹の基礎知識!重曹とは

重曹とは、正式名称を“炭酸水素ナトリウム”といい、弱アルカリ性の天然素材です。

市販されている種類

一口に“重曹”といっても、重曹は品質の高い順に、薬用、食用、工業用の3種類に分かれます。このうち、最も品質が低い工業用は口にすることができないので、掃除にしか使えません。

家庭で重曹をフル活用するには、中間の品質の食用がおすすめ。食用であれば、掃除だけでなく料理に使えますし、掃除中にうっかり吸い込んだり、万が一子どもやペットが誤って口にしたりしても安心です。しかも、薬用よりもリーズナブル。

なお、食用の重曹は、スーパーの食品コーナーでも取り扱っていますが、ドラッグストアや日用雑貨店、ホームセンターでも売られていて、大容量で割安のものも多いそうです。裏の成分表示に“食品添加物”と書いてある食用の重曹を購入しましょう。

効果

重曹には、“磨く、落とす、においを消す、浮かす、なじませる”という5つの効果があります。

・磨く・・・穏やかな研磨力で素材を傷つけずに汚れを落とす

・落とす・・・油やコゲなどの成分を中和して、汚れを落ちやすくする

・においを消す・・・悪臭成分そのものを中和分解し、においを元から消す

・浮かす・・・重曹に酸性の物質や熱を加えると、細かい泡が発生して汚れを浮かす

・なじませる・・・重曹を溶かした水は油汚れとなじみやすく洗浄力がアップする

上記5つの効果があることで、重曹は家事のさまざまな場面で活躍してくれるのです。

重曹の基本的な使い方

重曹は、粉のままでも水に溶かしても使うことができます。それぞれの特性を生かして上手に使い分けましょう。

重曹粉

重曹を粉のまま使います。たとえば、重曹粉をフタのない容器や通気性のある袋に入れて、トイレなどにおいの気になる場所に置いておくと、消臭することが可能です。

また、カーペットなど水を使えない場所に振りかけて一晩おき、翌日掃除機をかければ、汚れとにおいを両方取り除くことができます。

重曹スプレー

重曹を溶かした水をスプレーに詰めておけば、いつでも手軽に活用できます。できたばかりの汚れであれば重曹スプレーを吹き付けて布でさっと拭き取るだけで簡単に落とすことが可能です。

また、カーテンなど布製品のにおいケアにももってこい!

重曹ペースト

重曹に少しずつ水を加えて練り混ぜ、ペースト状にして使う方法です。重曹ペーストでこすったり磨いたりすれば、研磨作用で汚れがきれいに落ちます。

また、しつこい汚れには重曹ペーストをパックしてしばらくおきましょう。中和作用で汚れがゆるみ、軽くこするだけでピカピカに!

重曹を使ったお風呂のお掃除

湯あかやカビの発生しやすい風呂場ですが、重曹を活用すれば、毎日の掃除が楽チンになります。

バスタブの湯あか

バスタブにこびりついた湯あかは、力任せにこすらなくても、重曹と酢があればツルピカにすることができます。

(1)濃度4%(水200mlに重曹小さじ2)の重曹水溶液を湯あかにスプレーする

(2)酢をスプレーして発泡させ、しばらくおく

(3)泡で浮き上がった湯あかをスポンジでこすり落とし水で流す

(4)しっかりからぶきする

スプレーして水で流すだけの簡単お掃除で、バスタブをきれいに保つことができます。ただし、天然の大理石でできた浴槽は、酢に反応して変色するおそれがあるので、上記の方法は控えましょう。

排水口のぬめりや臭い

排水口のぬめりや臭いも、重曹と酢で撃退!

(1)髪の毛などのゴミを取り除く

(2)重曹2カップを排水口に直接振りかけ、水を少し流して重曹を行き渡らせる

(3)電子レンジで人肌くらいに温めた酢200mlをかけて30分~1時間ほど放置する

(4)シャワーなどで湯をかけて洗い流す

上記の方法で汚れと臭いを一掃することができますが、より手軽に済ませたいなら、毎日の入浴後に排水口に重曹を振りかけて水を流しましょう。汚れや臭いが深刻になる前のプチ掃除で、排水口をきれいに保つことができるのです。

お風呂のカビ

できて間もないお風呂のカビは、重曹ペーストで対処することができます。

(1)重曹1カップに水100mlを加えて練り、重曹ペーストを作る

(2)重曹ペーストを歯ブラシにつけて、カビをこすり落とす

(3)水で洗い流し、乾いた布でしっかり水気をふき取る

カビを発見したら、その都度、上記の方法で落とすようにしましょう。発生から時間が経ったものは、重曹ペーストだけでは対処できないので、重曹に酸素系漂白剤をプラスした殺菌・漂白ペーストをパックする方法を用います。

他にも風呂場の汚れは重曹で解消!

浴室の天井は“重曹水溶液+酢水”できれいにすることができます。まず、柄の長いモップに重曹水溶液をつけて天井をこすり、その後、モップを一旦水洗いしてから、同じように酢水で天井を拭きましょう。

水あかがこびりついたシャワーヘッドは、酢水に1時間ほどつけおいたあと、重曹粉をつけたスポンジで汚れをこすり落とし、最後に水洗いします。

また、洗面器や椅子、石けんトレイなどのバス小物は、重曹水溶液に一晩つけおいて翌日スポンジでこすれば、汚れや湯あかが落ちてツルツルに! つけおきには、浴槽の残り湯を使うと便利です。

重曹を使ったキッチンのお掃除

油汚れやコゲつきなど厄介な汚れの発生しやすいキッチンの掃除でも、“重曹+酢”のナチュラル素材コンビが大活躍!

重曹と酢でキッチンの油汚れを落とす方法

お料理をしていていキッチンに油汚れができたら、その都度、“重曹+酢水”で対処しましょう。こびりつく前のできたばかりの汚れであれば、落とすのは簡単!

(1)重曹粉を油汚れにかけて指でなじませる

(2)油をからめとった重曹粉を布でふきとる

(3)酢を水で薄めた酢水をスプレーする

(4)水気を固く絞った布でふく

重曹のあとに酢水を使うのは、重曹の粉が白く残るのを酢で中和して防ぐためです。“重曹→酢”の流れは、ナチュラルお掃除の基本なので、ぜひ押さえておきましょう。

重曹と酢で時間が経ってこびりついた汚れを落とす方法

汚れがこびりついてしまったら、重曹ペーストの出番です。

(1)重曹ペーストを歯ブラシにつけて汚れをこすり落とす

(2)酢水をスプレーする

歯ブラシでこすってもすぐには落ちない場合は、重曹ペーストをラップでパックしてしばらく放置し、汚れをゆるめてからこすり落としましょう。

重曹と酢でキッチンの排水口のぬめり、悪臭をとる方法

キッチンの排水口のぬめりや悪臭には、浴室の排水口と同様の方法で対処することができます。

(1)重曹粉1カップを直接、排水口にふりかける

(2)電子レンジで人肌くらいに温めた酢200mlをかけ数分、発泡させる

(3)熱湯をかけて洗い流す

浴室の排水口と同じく、キッチンでも日頃からこまめに排水口に重曹粉を振りかけておくと、ぬめりや悪臭を予防することができます。ぬめったり臭ったりする前に、毎日の簡単ケアで排水口を清潔に保ちましょう。

重曹で電子レンジ庫内を掃除する方法

電子レンジ庫内は、重曹水溶液で定期的にお掃除しましょう。

(1)電子レンジで重曹水溶液を加熱して沸騰させる

(2)庫内を水蒸気で蒸らす

(3)ドアを開けて庫内をふく

上記の方法で落ちない頑固な汚れには、重曹ペーストをパックして対処しましょう。

重曹でキッチンの換気扇をきれいにする方法

換気扇は重曹水溶液に漬け込めば簡単にきれいにすることができます。

(1)重曹水溶液をポリ袋に入れる

(2)換気扇のパーツを漬け込む

(3)スポンジで汚れを洗い流す

ポリ袋を活用すれば、まわりを汚す心配もありません。

重曹を使って洗濯する方法&汚れや黄ばみをキレイにする方法

重曹を石けんや酢と組み合わせれば、毎日の洗濯はもちろんのこと、黄ばみなどひどい汚れのケアもできるんです。

「重曹を使った洗濯」基本のキ

重曹と洗濯用石けんを組み合わせると、両者の相乗効果で汚れがよく落ちます。

(1)水を張った洗濯槽に重曹を入れる

(2)洗濯用石けんと洗濯物を入れる

(3)洗濯物を入れて5分~一晩おく

(4)洗濯機を回して、最後のすすぎに酢を加える

洗濯用石けんは、成分表示に「純石けん分(100%)」、「脂肪酸ナトリウム」などと書いてある天然素材のものがおすすめです。

重曹で汚れや黄ばみをきれいにする方法

ワイシャツの襟の黄ばみ汚れなどは、洗濯機に入れる前の一手間で、きれいにすることが可能。

(1)重曹ペーストを汚れに直接つける

(2)酢をたらして泡立たせる

(3)いつも通り洗濯機で洗う

汚れの程度が軽い場合は、(2)をスキップして重曹ペーストのみでもOKです。

重曹を使って果汁やワインの汚れを落とす方法

ジュースやワインで衣類をうっかり汚してしまったら、すぐに下記の2ステップで対処しましょう。

(1)汚れに重曹粉をたっぷりかける

(2)熱湯をかける

熱湯は外側から内側に向けて汚れを追い詰めるようにゆっくりかけるのがコツ。時間が経ってからでは効果がないので、汚れができたら即座にケアしましょう。

重曹を使って洗濯槽を掃除する方法

重曹には、カビがエサとする汚れを分解し、カビの発生を防いでくれる作用があります。洗濯槽の汚れの程度に応じて、下記3つの方法で、洗濯槽をきれいに保ちましょう。

(1)汚れが少ない:毎日の洗濯後に洗濯槽全体に重曹を振りかける

(2)汚れが中程度:汚れが気になる場合は酢を使う

(3)汚れが深刻:徹底的にカビケアするには酸素系漂白剤を使う

重曹を使ってにおいケアする方法

重曹には悪臭成分を分解する作用があるので、においが気になる物や場所の悪臭を予防することができます。

スニーカー、革靴

スニーカーなど布製の靴に重曹スプレーをかけておくと、悪臭を予防することができます。

また、革靴などには、重曹シューキーパーがおすすめ! 靴下のような細長い布の袋に、靴のサイズに合わせて重曹を詰めた即席シューキーパーを靴の中に入れておけば、重曹による消臭・吸湿作用で臭いや蒸れを予防できます。

トイレ

ふたをはずしたボトルや小箱など口の広い容器に重曹を入れて、トイレタンクの上や便器後方の床などに置いておきます。

空気に触れる部分が均等になるように、中身をときどき混ぜて、2~3カ月で交換しましょう。消臭剤として使用済みの重曹は、そのままトイレ掃除に使用することができます。

カーテン、ソファ

カーテンや布張りソファのにおいケアには、重曹スプレーを活用しましょう。濃度約1%の重曹水溶液(水200mlに対し重曹小さじ2分の1程度)をスプレーするだけです。

とても簡単な方法ですが、強烈な染み付いたにおいには対応しきれないので、気づいたときにこまめにシュシュッとスプレーして、においを予防しましょう。

カーペット

カーペットのにおいケアは下記の2ステップで行います。

(1)カーペットに重曹を適量振りかける

(2)一晩おいた後、掃除機をかける

吸い込んだ重曹をそのまま放置すると固まるおそれがあるので、使用後に掃除機のゴミはすぐに捨てるようにしましょう。

重曹を料理に活用する方法

食用の重曹であれば、料理に幅広く活用することも可能です。

(1)肉を柔らかくする

重曹には肉のたんぱく質を分解して柔らかくする作用があるので、肉に直接もみこんでなじませたり、フォークで穴を開けた肉の表面に重曹水溶液を塗ったりすれば安くて固いお肉が柔らかい口当たりになります。

(2)卵料理をふっくら仕上げる

卵2個に対し重曹1つまみを目安として加えると、スクランブルエッグなどの卵料理がふっくらと仕上がります。

(3)豆を柔らかく茹でる

重曹水溶液に豆を浸して一晩おけば、豆のたんぱく質が分解され、繊維もふやけるので、ふっくらと柔らかい豆に仕上がります。

(4)魚のくさみを取る

重曹には消臭効果があるので、重曹水溶液の中で魚の表面や腹の中を丁寧に洗うと、くさみを取ることができます。

(5)揚げ物の衣をサクッと仕上げる

重曹は加熱すると炭酸ガスを発生するので、天ぷらの衣やからあげ粉に重曹を混ぜると、揚げ物をサクッと仕上げることができます。

(6)葉物野菜のアクを抜いて色よく仕上げる

重曹には水の硬度を下げる軟水化作用があります。軟水で野菜を茹でるとアクが抜けやすく、緑黄色野菜は色鮮やかに仕上げることが可能です。

(7)出汁がしっかり取れる

軟水は出汁を取るにも適しているので、重曹を溶かした水では出汁をしっかり取ることができます。

重曹1つあるだけで、これだけ家事がはかどるとは驚きですよね。人にも自然にも優しい重曹をぜひ活用してみてはいかがでしょうか。

 

【監修】

岩尾明子・・・未来型ナチュラル生活研究家。博士(栄養学)。1998年に始まったインターネットサイト「地球に優しいお掃除」を運営する環境NGOクリーン・プラネット・プロジェクト代表。衣食住における楽で自然な最新の情報をテレビ、雑誌、ネットなど多方面で発信している。

 

【参考】

岩尾明子(2018)『重曹、お酢、クエン酸の使いこなしバイブル』(主婦の友社)

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【消費税増税に伴う価格表記について】
2019年9月末までの記事内の「税込み価格」につきましては、増税前の税率(8%)での価格となっておりますので、ご了承ください。

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