長期保存がきくはずが……!
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常温で5年6カ月もつ『井村屋』の「えいようかん」(702円・税込)の賞味期限まで、あと2カ月と気がついたときの衝撃たるや。
きっかけは、9月1日の「防災の日」に合わせて防災グッズを見直したことでした。
なんと、常温で5年6カ月もつ『井村屋』の「えいようかん」(702円・税込)が、あと2カ月ほどで賞味期限が切れてしまうではないですか! 驚くと同時に、賞味期限ギリギリまで食べずにすんだことに感謝しました。
急いで食べねばもったいない。とはいえ「えいようかん」は1本あたりのカロリーが171kcal もあるため、気軽に食べるのは憚られる。登山とかマラソンの補助食ならありだけど……。
そもそも筆者も家族も、日常的にお菓子を食べる習慣はありません。ただ、非常時は甘いものがあると心の栄養になるでしょう。そこで長期保存がきく防災食のお菓子を調べてみました。ところがどれも栄養価は高いものの、カロリーやパッケージが非日常。お菓子は、ローリングストックしながら気軽にたのしめるものにしようと決めました。
『無印良品』の「大袋菓子」をローリングストックに選んだ理由
nullいろいろ調べて選んだのが『無印良品』の「大袋菓子」シリーズです。「大袋菓子」には、クッキーやバウムなどの洋菓子から、おせんべい、ミニラーメン、どら焼きやおまんじゅうなどの和菓子まで。幅広くラインナップされています。
中でも筆者がローリングストックに選んだ「大袋菓子」に共通する理由はこちら。
個包装されていて、分かち合いやすい



筆者が選んだ理由の一つが、個包装されていることです。
『無印良品』の「大袋菓子」の多くは個包装されています。しかも、一つひとつが食べ切りサイズ。万が一のときにも分け合いやすいですし、開封後に一度で食べ切れなくても大丈夫という安心感があります。
シェアするお菓子として好感度が高い

ジッパー付きのかわいいビニール袋へ小分けにすれば、子ども同士でプチギフトのようにも使える。
大容量で個包装のお菓子は、急にバラまき菓子が必要になったときにも助かります。筆者の場合、子どもが成長するにつれお友だちと遊ぶ機会も増え、ときには10〜20人の大所帯になることも! しかも、集うときは必ずお菓子の交換会もあるんです。
そこで個包装の「大袋菓子」をローリングストックしつつ、娘がお友だちとシェアするお菓子にしようと考えました。
『無印良品』に決めたのは、筆者が食べておいしかったこと。そして、『無印良品』のお菓子はママからの好感度も高いから。後者はあざといようですが、みんなに喜んでほしいと思うのが人の心ってもん。
賞味期限が比較的長い
入荷のタイミングにもよりますが、「大袋菓子」の中には未開封なら賞味期限が製造日から365日と比較的長いものもあります。
数年保存できるお菓子は、いつからストックしているのかを覚えている自信はない。だけど365日以内なら、他のお菓子を買う前にストックをチェックして、意識的に消費していけば賞味期限切れになることはなさそうです。
今回、筆者が選んだお菓子の中でも最長は、「ぶどう糖のラムネミックス」(399円・税込)の賞味期限2026年7月2日でした(購入は2025年9月中旬)。
食べておいしい、配ってうれしい「大袋菓子」3選
nullここからは、数ある「大袋菓子」の中でも、筆者が独断と偏見で選んだローリングストックをご紹介します。
「ぶどうのクッキー」(399円・税込)

「大袋菓子」の定番の一つともいえる「ぶどうのクッキー」(399円・税込)。オフィシャルサイトによると
“レーズンとココナッツを生地に練り込み、ひと口サイズにしっとりと焼き上げました。”
とのこと。筆者は大好きで何度もリピートしていますが、まさにこのココナッツがクセになるんです。

軽やかですが、口中の水分を奪われる感じではない。お茶請けにしても。
食感は、サクッほろっ。一口かじると中から干しぶどうが顔を出し、ふわりとココナッツの風味が追いかけてきます。
軽やかな食べ心地ですが、口中の水分を奪われる感じではありません。筆者は小腹が空いたときに食べたり、急なお客様のお茶請けとして出すことも。個包装だから食べすぎ予防にもなっているような?


そうそう、シェアするお菓子として気になる「何個入っているの?」も確認してみました。
筆者が買った「ぶどうのクッキー」は、245g入りで23個入っていましたよ。これなら20人近くの集いでも安心。
「ぶどう糖のラムネミックス」(399円・税込)

ラムネは気軽に糖分補給ができるお菓子の一つです。そこで150gも入っているという「ぶどう糖のラムネミックス」(399円・税込)を初めて購入してみました。オフィシャルサイトによると
“やさしい甘さのぶどう糖を使った、口どけのよいラムネです。いちご、メロン、マンゴー、サイダーの4種の味を詰め合わせました。”
ふむふむ。

こちらは「ぶどう糖のラムネミックス」(399円・税込)。上からいちご、メロン、サイダー、マンゴー味。4種類もたのしめるのはうれしい。
ふだん筆者は『無印良品』では、3つで税込み300円の「ぽち菓子」で「ミックスラムネ」(1個120円・税込)をリピートしています。そちらは
“北海道産のてんさい糖を使いました。4つのソーダ味をミックスした昔ながらの懐かしい味わいです。”
とのことなので、味の種類がちがうもよう。また、「ミックスラムネ」の賞味期限は180日で、「ぶどう糖のラムネミックス」に軍配。一粒の大きさも、「ぶどう糖のラムネミックス」のほうが大きいです。

なんと、150gで48個も入っていた!
個数もチェック。開封したときから「たくさん入っているなあ!」とは思っていたのですが。
筆者が購入した袋にはソーダ味26個、いちご味12個、メロン味7個、マンゴー味3個と全部で48個も入っていました。ひとクラスが余裕でまかなえる数です。
ラムネは夏場でも溶けにくいですし、ローリングストックの常連に決定!
「塩チョコスティックパイ」(399円・税込)

長期保存するお菓子でいえば、クッキーやラムネのように夏場も溶けにくいものを選ぶべきでしょう。たとえば147gも入った「2種のパイミックス」(399円・税込)とか!(これはこれで、さくさくと香ばしいバターパイとココアパイが両方たのしめて素晴らしい)
ですが、筆者にとって、「塩チョコスティックパイ」(399円・税込)は別腹。冒頭で「お菓子はほとんど食べない」とか言いながら「塩チョコスティックパイ」はめっちゃ食べてます。
オフィシャルサイトによると
“チョコレートを包んだパイ生地に塩をふって焼き上げたスティックパイです。分けやすく個包装にしました。”
とあります。

1本ずつ個包装されています。1本あたりのサイズは8cmくらいです。
そう、甘いとしょっぱいの絶妙コンビネーションなのです。しかも、チョコレートが甘すぎず、ねっちり濃厚。やさしい塩気のパイと相まって、「もう1本食べたい!」と手が伸びる……。個包装のおかげで、何度食べすぎが防げたことか。
余談ですが、筆者は好きが高じて『無印良品』でアルバイトしていたこともあるんです。食品担当になった週末は、朝から「塩チョコスティックパイ」を棚へぎっしりストックするのが仕事の一つ。まとめ買いするお客様もいらっしゃる、ファンの多いお菓子でした。

大袋を開けると、ふわりとチョコレートのよい香り。プラスチックトレーに12本がお行儀よく並んでいます。
そうそう、ちょっとしたことですが、大袋の中には薄手のプラスチックトレー入り。これにより、パイがぼきぼきに折れてしまうことも防げます。
チョコ菓子は、夏場に溶けてしまうかもしれない……。でも、筆者は「心の栄養」と割り切って、ローリングストックに追加しちゃいました。
好きなものを備えることも防災です
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季節限定「紅はるかのスティック芋ようかん」(390円・税込)も賞味期限365日だったので、ローリングストック。食べやすいスティック形で、お芋の味がしっかりして、おやつとして秀逸。
「防災」と考えると、もしものときに、どれだけ効率よく生存できるか?という面に注目してしまいます。もちろん命を守ることは大前提。でも同時に、心の健康もとっても大切だと筆者は思うのです。
非常時に、手軽にカロリーが摂れるお菓子。その中でも好きなものを備えれば、きっと心の栄養になってくれるはず。
皆さんは、何を備えますか?
 
                          朝ランが日課の編集者・ライター、女児の母。料理・暮らし・アウトドアなどの企画を編集・執筆しています。インスタグラム→@yuknote
 
             
                 
                 
                



 
                   
                   
                   
                   
                  









 
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                       
                      