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防災に欠かせない「推しアイテム」を聞いたら…ストックの見直しに役立つものしかなかった!

整理収納アドバイザーの資格を持つkufuraメンバーズ・プロのみなさんにご自宅のリアルをお伺いするシリーズ。今回は災害が起きた時のためのストックや非常用のアイテムの中でも「コレは必須」と思うアイテムを教えてもらいました。基本的なアイテムは揃えているつもりでも、非常時にコレが足りなかった……ということがあるかもしれません。ぜひ参考にしてくださいね!

口腔ケア、日常に欠かせないメガネは予備としても必須(eriさん)

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整理収納アドバイザーのほか、防災備蓄の収納や管理に関する資格も持っているeriさん。

eriさん「わが家は、いざという時の持ち出し用に防災リュックと防災ポーチの両方をセットしています。昨年春に、防災備蓄収納プランナー2級という資格を取得してから、半年程かけて、少しずつ今までの備蓄を見直してきました。

その中でもこれだけは必須と感じたものを2つ挙げるとすれば、一つ目は口腔ケア用品。2つ目はメガネです」

被災時をイメージした時、口腔ケアアイテムやメガネはつい後回しに考えがちですが、被災生活が長期に渡ることを想定すると、どちらも重要!

eriさん「手洗い・マスクは去ることながら口の中を清潔に保つことは、感染リスクを抑えてくれる大切な予防となります。できれば、コップ付きの歯ブラシが用途が広がりおすすめです。

2つ目のメガネは、日常生活に欠かせないわが家の必須アイテム。今使っているメガネの一つ前など、度は少し弱くなっても処分せず仮でリュックに備えておくといざという時も安心です」

避難セットに充電できる装備もプラス!(Ayakaさん)

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Ayakaさんは、被災したときをイメージした時に、家族ができるだけ負担なく過ごせるようなアイテムをセレクトして備えています。

Ayakaさん「防災リュックを家族分揃えています。被災者の声をもとに、防災士が厳選した30種類の防災グッズが入っているリュックです。そのほかに、携帯が使えないと連絡等が取れないので、ソーラー式の充電器、バッテリー、そして防災トイレ、缶詰などの防災食品を入れています。

また、防災食品だけでなく、ローリングストックとして、コーンフレーク。そしてレトルトのカレーを常備してます。子ども達も食べやすいのと、ローリングストックがしやすいため、いろいろ試しましたがこの2つに絞りました」

日常的にも食べられて、消費と買い足しを繰り返すローリングストック食品は、火を使わなくてもいい・子どもも大人も食べやすい・日常的に消費しやすい、といった観点で選ぶとよさそう。

1つずつ厳選した防災バッグで中身を把握(響子さん)

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響子さんは防災バッグに入れるものの把握や管理がしやすいよう、自分でセレクトしたアイテムを防災用のバッグに収納。

響子さん「防災用のバッグは家族分揃えてすぐに取り出せるように玄関の靴棚上段に保管しています。

防災セットで買ってしまうと中身に何があったのかわからなくなるため、防災バッグの中身は1つずつ100円ショップや無印良品、ホームセンターなどで揃えていきました」

防災バッグに入れるものを厳選してセレクトしている響子さんは、衛生面にも配慮。トイレットペーパーを潰して入れるアイディアは目からウロコ!

響子さん「災害時は衛生面が悪くなることで病気が広がると聞いたので、歯磨きシートを入れています。またトイレットペーパーは何にでも使えるので一人1つ平たく崩してセットしています」

非常食は買い足しやすさと食べやすさの観点でセレクト!(のぞみさん)

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非常時は片手で食べられる手軽さもカギ!

のぞみさんは、防災リュックやポーチにローリングストックしやすいようかんを入れています。いつ何時、どこで被災するかわからないことを考えると、日頃からバッグにお腹を満たせる非常食を入れておくというアイディア、真似したいですね。

のぞみさん「井村屋の“片手で食べられる小さなようかん”がお気に入りで、防災リュックや普段から持ち歩いている小さなポーチにも入れています。長期保存できるようかんは“えいようかん”という商品もありますが、それよりコンパクトな一口サイズのようかんで、片手で押すとするっと出てきて手を汚さずにすぐ食べられるのが便利です。

外出先で小腹がすいた時用に飴をよく持ち歩いていますが、夏場は溶けてしまったり、賞味期限が分からなくなってしまうことがありました。

小さなようかんは賞味期限がパッケージに記載されていて、期間は6カ月~1年ほど。少しずつ食べてローリングストックするのにぴったりです!

スーパーに売っていることもあるので、気軽に買い足せる非常食として何度もリピートしています」

被災経験がある方から聞いた「小銭」は必須(ゆきさん)

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ゆきさん「防災専用で販売されているリュックではないですが、使わなくなったリュックの中に役立ちそうなものを入れて備えています」

使い慣れたリュックの中に自分なりの防災グッズをセレクトしているゆきさん。中でも欠かせないものは……。

 

ゆきさん「その中で欠かせないものは“携帯用のトイレ”です。凝固剤入り処理袋でニオイ対策もできるもの。携帯用トイレはまだ増やして備えておきたいなと思っているものの1つです。

また、以前、被災した方から“小銭を用意しといたほうがいいよ”と聞いたことがあったため、小銭を入れたポーチを入れています」

被災時にトイレで困った、というのはよく聞く話。衛生面にも影響が出るため、家族全員が使えるようにできるだけたくさんストックしておくほうがいいようです。ゴミ処理ができないので、密閉できたりニオイ対策ができたりするものをセレクトするのは必須!ですね。

また、被災時はカードやスマホが使えなくなることも。小銭を含む現金を入れておくと、自動販売機や公衆電話、お店でのお買い物で使えるので安心感が増しますね。

 

みなさんのおすすめを聞いてみると、「実際に被災したら」というイメージを具体的にしたうえで、生活に沿ったアイテムをセレクトしていると感じました。非常時であっても、いえ、非常時だからこそ、家族の環境に合わせて防災備蓄を考えるという視点、ぜひ参考にしてくださいね。

【教えてくれた「kufuraメンバーズ・プロ」の皆さん】

eri
小学生2人の兄妹がいる大阪在住の整理収納アドバイザー。work:書店勤務+お片付けサポート。暮らしを見直す小さなしくみを発信中。→Instagram(@home._.ri

Ayaka
整理収納アドバイザー1級、クリンネスト2級認定講師の資格を持つお掃除のプロ。時短家事コーディネーターとしても活動し、著書に『時間もお金もかけない!ほったら家事』(宝島社)がある。家族が帰りたくなるようなお家作りを日々発信中。→Instagram(@ks._.myhome

響子
3人の子どもがいるワーキングママ。整理収納アドバイザー1級、時短家事コーディネーター®Expertの資格を持つ。スッキリ心地よい暮らしを発信中。→Instagram(@kaehalon11

のぞみ
シンプル志向の整理収納アドバイザー、ライター。暮らしもこころもかろやかに、ものとじぶんとゆっくり向き合える、続けやすい暮らしのちいさな仕組みを発信中。→Instagram(@non.karoyakani

ゆき
片付けを先送りにした汚部屋20年を経て整理収納アドバイザーに。アラフィフ世代の第二の人生を応援する、心地よい部屋づくりを叶える整理収納術を発信中。→Instagram(@heya_karada_diet

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kufura公式アンバサダー。整理収納アドバイザーの資格をもつ女性8名のメンバーで構成。整理収納のコツや日々のくらしについて発信中。

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