こんにちは、島本美由紀です。連載29回目は「かいわれ大根」。料理のわき役的な存在ですが、実は栄養価が高く、普段の食事に積極的に取り入れたい野菜の一つです。上手な保存方法をマスターして、新鮮なかいわれ大根をどんどん料理に活用していきましょう。
そもそもかいわれ大根とは?
nullご存じの方も多いかもしれませんが、かいわれ大根というのは大根の新芽のこと。つまり、あのちょっとクセになる辛みは、大根の辛みと同じ成分です。
かいわれ大根は、最近話題の豆苗やブロッコリースプラウトなどのスプラウト野菜(新芽野菜)の中でも昔からある代表的な野菜で、小さいながらも栄養価が高い優れものです。室内栽培で価格も安く安定しているため、家計にやさしい野菜とも言えるでしょう。
サラダや薬味などとして生で食べるだけでなく、みそ汁の具や炒め物、またパスタの具にするなど、加熱しても美味しくいただくことができます。
美味しいかいわれ大根の選び方
nullかいわれ大根は鮮度が命。新鮮で美味しいかいわれ大根の選び方を、まずはしっかり押さえておきましょう。
・茎が白く葉が緑色のものが美味
かいわれ大根は茎が白く、まっすぐにスッと伸びているものを選びましょう。また、葉の緑色が濃いもののほうが新鮮で味もいいです。
・底のスポンジをチェック
葉がしおれているものや、全体的にクッタリしているものは避けましょう。また、底のスポンジが乾いているものや茶色くなっているものは、鮮度が落ちてきている証拠なのでNGです。
かいわれ大根の冷蔵保存の仕方
nullかいわれ大根は、冷蔵庫で上手に鮮度をキープしながら保存することができますが、なるべく早めに使い切るのが、美味しくいただくためにもおすすめです。
・根元を水に浸して保存
購入したパックのフタを取り外し、かいわれ大根の根元部分まで水を注ぎます。上からラップをかけて、立てた状態で保存しましょう。野菜室よりも温度の低い冷蔵室で保存するほうが長持ちします。根元の水は、2日に1度必ず取り替えるようにしてください。なお、少量だけ使いたい場合は、必要な分だけ根元から切り取って使います。
・未開封の場合はすぐに使う
パックを開けずにそのまま冷蔵室で保存することもできますが、その場合は割とすぐに傷んで葉に黒い斑点が出てきてしまいます。すぐに使う予定がない場合は、上記でご紹介したとおり、根元を水に浸した状態で保存するのがいいでしょう。
・根元を切り落とした場合の保存
根元を切り落とした状態で残ってしまった場合などは、そのままラップで包んで冷蔵室に入れて保存することができます。
かいわれ大根の冷凍保存の仕方
nullかいわれ大根は冷凍保存することも可能です。根元を切り落としてから、冷凍用保存袋に入れて冷凍しましょう。使う際は、凍ったままスープなどに加えるのがおすすめです。
かいわれ大根の保存期間の目安
nullかいわれ大根は、今までご紹介したような方法で上手に保存をすると、意外と長持ちさせることができます。
・冷蔵保存の場合の目安
かいわれ大根を冷蔵保存した場合、水に根元を浸した状態で、かつ水を2日に1度きちんと取り替えるようにすると、7~8日長持ちします。未開封のまま保存した場合は、水分が蒸発してすぐに傷んでしまうので、2~3日で使い切るようにしてください。
また、根元を切り落としてラップで包んだものについては、2日以内に使い切るようにしましょう。
・冷凍保存の場合の目安
根元を切り落として冷凍した場合は、大体1カ月ほど保存が可能です。
ラクワザ!かいわれ大根の種ガラを一気に取り除く方法
nullかいわれ大根についている茶色い種ガラ。気をつけて取ったつもりでも、調理をする際に種ガラが料理に混じってしまうことはありませんか? 次にご紹介する方法なら、簡単に種ガラを取り除くことができるので、かいわれ大根の食感がよく、彩りもきれいになりますよ。
・種ガラは水道の水圧で浮かせて取る
まず、かいわれ大根のパックのフタを開けたら、水道の蛇口から直接パック内に水を流し込みましょう。水を流し込みながらかいわれ大根を数回揺らすと、種ガラが上に浮いてきて、水とともにパックの外へと流されていきます。最後に、根元部分を包丁やキッチンバサミで切り落とせば完了です。
蛇口の水は、ある程度強めの水圧にし、勢いをつけてパックの中に流し込むのがポイントです。
いかがでしたか? かいわれ大根は栄養価が高いだけでなく、価格も安く安定しているという使い勝手のいい野菜です。根元を水に浸すなど上手に保存をすれば冷蔵庫で7~8日も長持ちさせることができます。サラダなど生で食べるだけでなく、炒め物やパスタの具など加熱調理にもおすすめなので、いろいろな料理にどんどん活用していきましょう。
構成・文/土田奈々子