開放感を求めていました
nullリノベーションする前、筆者がモヤモヤしていたのは大きく次の2点です。
悩み1:「西向きのリビングが薄暗い」


悩み2:「物理的に狭い」

東向きにあったベッドルームは、遮光性の高いカーテンを引いていることがほとんど。また、自分の服は断捨離を繰り返し、写真右にある棚の左端のみに絞っていました(もちろん1年分)。
第一声は「ぶち抜きたい」
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3度目の打ち合わせで用意したのは、実際に住むとなったらどんなふうにしたいかのイメージ。この時から間仕切りはカーテンにしようと決めていました。

リビングとベッドルームの間の壁をぶち抜いたところ。真ん中にある柱は抜いてはいけないもの。
工務店さん曰く、「柱なんて気にせず全てぶち抜いてほしい」というお客さんもいらっしゃるのだとか。ただ、ぶち抜くことで建物の価値がなくなるだけでなく、耐震性の意味からもむやみに抜いてしまうのは控えたほうがいいそうですよ。
我が家では、両方の面からも大事な柱は全て残しました。
そうそう、ちなみに「天井を高くしたい」という願望も当初ありましたが、天井がなくなることで暑さ寒さがダイレクトにきてエアコンがほぼ効かなくなるとのこと。近年の酷暑を考えると、その夢は早々になくなりました。
住んで感じるメリット・デメリット
nullメリット「明るくて、回遊性バツグン」

そうして出来上がったわが家の一部がこちら!
壁をぶち抜くことで物理的に開放感が出るだろうとイメージしていましたが、やはりその通り。壁がない開放感は圧倒的です。東西南の3カ所にある窓から一日中陽光が入るので、晴れた日は夕方まで電気をつけなくてもよくなりました。
ただ、間仕切りがないと困るシチュエーションもあるため(就寝やお風呂のときなど)、入り口、洗面所とリビングの間、ベッドルームとリビングの間の3箇所に『イケア』の白いリネン素材のカーテンをひきました。カーテンはあえて透ける素材にしたことで、光を完全に遮らないようにしています。

床は無垢の白樺に透明な自然素材の塗料を塗ってもらいました。
また、壁の色を白、床の色は明るい木目にしたことで、さらに開放感が増していると思います。
そして、「回遊性のよさ」は想像以上! ノンストップで家中に掃除機がかけられたり、部屋を行き来できたりするのは1Rならではの魅力ですね。
デメリット「エアコンの効きが……」

柱を生かして天井まである作り付けの本棚にしてもらいました。
これもやっぱりね!という感じはありますが、冬場の寒さが厳しい日は暖房の効きが甘いです。
今は『イケア』のカーテンである程度は温かい空気が逃げづらくなっていますが、やはり壁とドアには敵わない。気温が下がった日は、『パタゴニア』のフリースベストとウールのブランケットが活躍しています。夏場はまだ経験していませんが、エアコンの効きがどうなることやら。
家は3軒建てないと理想の家にならないなどと言いますが、初めてのリノベーションは今のところ大満足。そう思えた理由を、次回はお届けしたいと思います。

朝ランが日課の編集者・ライター、女児の母。目標は「走れるおばあちゃん」。料理・暮らし・アウトドアなどの企画を編集・執筆しています。インスタグラム→@yuknote