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「自宅でリフォームしたい箇所」ランキング…男女272人に「先延ばしの理由」も聞きました

長年ひとつの家で暮らし続けていると、あちこちが傷んできたり設備が古臭く感じられたり……。ただ、いざリフォームするとなるとさまざまな理由で尻込みしてしまうという人が多いのではないでしょうか。

今回は、持ち家などリフォーム可能な物件に住む男女272人を対象に、“自宅でリフォームしたい箇所”および“リフォームしたくてもできない理由”についてアンケート調査を実施しました。

自宅でリフォームしたいと思っている箇所は?

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まずは、リフォームをしたい箇所をランキング形式でご紹介。

第1位:キッチン・・・25票

「キッチンが20年以上経過しており、近くリフォームしたいと思っているがどこに頼むのか悩んでいる」(63歳男性/その他)

「システムキッチンが老朽化しているのでリフォームしたいが費用がかかるので躊躇している」(60歳男性/その他)

「台所が狭いのでリフォームしたいが、なかなか貯金が貯まらないので我慢しています」(61歳女性/主婦)

「キッチンのガスコンロをIHクッキングヒーターにしたい」(43歳女性/主婦)

自宅でリフォームしたい箇所の第1位はキッチン。食洗機など時短に役立つ家電をとりいれたり、動線をよくしたり、収納を増やしたりで毎日の炊事を効率的に!……と夢がふくらみますが、現実的には費用の面で、足踏みしている人が少なくないようです。

第2位:浴室・・・21票

「浴室の換気が悪いので浴室暖房乾燥機付きのタイプに交換を考えています」(64歳女性/その他)

「風呂のシャワーをかえたいが、コストがかかるのでそのままにしている」(59歳男性/コンピューター関連技術職)

「風呂のボイラーを取り替えたいがちょうどいいタイミングが見つからない」(42歳男性/その他)

長く使っている浴室はカビやくすみなどの汚れが目立ちやすく、機能面でも最新のものと比べると劣りがち。浴室のリフォームで毎日のバスタイムをより快適にしたいところですが、やはりコストの問題が立ちはだかります。

第3位:トイレ・・・13票

「2階のトイレをウォシュレットにかえたい」(49歳男性/その他)

「古い建物でトイレをリフォームしたいが、まだ問題なく使えているので決断できないでいる」(67歳男性/その他)

日々の生活において絶対に欠かせないトイレ。現在のお住まいを終の棲家とするのであればバリアフリー化なども検討しておきたいところですね。ただ、多少見栄えが悪かったり不便だったりするだけで決定的な不具合が生じていなければ、「まだやらなくていいか」と先送りにしてしまう様子がうかがえます。

第4位:屋根・・・7票

「太陽光発電を考えているのですが、屋根の構造上、パネルを多く置くことが難しくて発電効率が悪いらしく、もっとコスパのいい設備が出るのを待っている状態」(64歳女性/主婦)

「屋根が劣化してきてリフォームしたいのですが費用が高いので先延ばしになっています」(48歳男性/その他)

屋根の経年劣化は放置すると雨漏りなどの原因に……。ただ、家の中のリフォームよりもイメージがつかみにくいことなども、先延ばしの一因かもしれません。

第5位:窓・・・6票

「窓を断熱性の高いものに全室交換したいと思っているがなかなか実行に移せていない」(60歳男性/その他)

「窓ガラスが一枚なので、ペアガラスにしたい」(66歳男性/その他)

窓をリフォームすると見た目がよくなるだけでなく、断熱性の向上で光熱費を抑える効果も。長い目で見るとリフォームしたほうがお得ですが、一時的にまとまったお金が出ていくとなると躊躇してしまうのもうなずけます。

第6位:壁紙・・・5票

「部屋の白い壁紙のシミがひどくて張り替えたいけど、物が多くて片付けが面倒だし、リフォーム中に過ごす部屋がない」(50歳女性/その他)

「壁紙を全部張り替えたいが資金不足」(53歳女性/その他)

年季の入ったおうちでも、室内の壁紙を張り替えると雰囲気が一新! ただ一箇所だけやるとそこだけが浮いてしまい、かといって全面張り替えとなると費用がかさむし……ということで、なかなか難しい問題です。

その他、こんな意見も…

「子どもが独立したので子ども部屋をリフォームしたいのだが物が多すぎて手が付けられない」(68歳男性/金融関係)

「リビングの床が少し軋む音がするのでリフォームしたいと思っているが、片付けるのが大変で先延ばしになっている」(67歳男性/その他)

「外壁をリフォームしたいが、やるとなると大掛かりになるらしいので、とりあえず部分補修でしのいでいる」(57歳女性/その他)

「玄関のひさしが短くて雨に濡れやすいが、面倒くさくてリフォーム依頼していない」(60歳男性/その他)

「押入れを広げて洋服を綺麗に収納したい」(53歳男性/その他)

「家の耐震が不安なので耐震補強をしたいけれどもできていません」(44歳男性/その他)

ライフスタイルが変化したり経年劣化であちこちガタがきたりで、本当は自宅のここもあそこも改善したいのだけれど……。リフォームにかかる費用や手間を考えると、つい見て見ぬふりをしてしまう人が多いようです。

最大のネックは費用問題!リフォームしたいけれどできない理由は?

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「リフォームの相場・適正価格がわからない」(66歳男性/その他)

「全体的にリフォームをしたいと考えているが、どのくらいの費用がかかるのか心配で……」(44歳男性/その他)

「窓を交換したいが、壊れているわけでは無いので延び延びになっている」(58歳女性/総務・人事・事務)

「和室のリフォームをいつかやろうと思いつつ、タンスなどの重量物が多くなかなかできない」(65歳男性/その他)

前掲ランキングのコメントでも既出のとおり、リフォームしたくてもできない最たる理由は費用がかかりすぎること! リフォームすれば今よりも快適な暮らしが手に入ることがわかっていても、少なからぬお金が出ていくことに慎重な姿勢を示す人が多いようです。ただ、実際にどれくらいかかるのかメドが付いているのではなく、「リフォーム=高額」というイメージが先行して、はじめから諦めているようなコメントも散見されました。

その他、「壊れていなければもう少し先でいいや」とのんびり構える声や、「片付けなどリフォームに伴う雑事が面倒」との声、「仕事などの都合でまとまった時間がとれない」などの理由が寄せられています。

 

もちろん、リフォームは金額・時間の両面において、相当なコストがかかる一大イベント。ただ、費用に関しては全額負担ではなく補助が受けられるケースもあるようですし、故障など決定的なトラブルが発生してから行動を起こしたのでは、業者などを十分吟味する余裕がなくなってしまうおそれもあります。

いざというときに備えて、平常時からアンテナを張って、「どんな種類のリフォームがあるのか」「費用や期間はどれくらいかかるのか」など情報収集しておくに越したことはありません。今回ご紹介したみなさんのコメントもぜひご参考にしてみてはいかがでしょうか?

中田綾美
中田綾美

成人までの人生を受験勉強にささげた結果、東京大学文学部卒業。その後なぜか弁護士になりたくて司法試験に挑戦するも、合格に至らないまま撤退。紆余曲折の末、2010年よりフリーライターの看板を掲げています。

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