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知らずにやりがち!「パソコン」の故障の原因になるNG使い方

働く女性をはじめ、現代人の必需品となったパソコンは、いまや仕事をするうえで欠かせないアイテム。とはいえ、突然フリーズしたり、データが消えたり……急にトラブルが起こるとパニックになってしまう女性も多いはず。

そこで、パソコンと上手に長く付き合うためのポイントを、家電の延長保証サービスを運営するテックマークジャパン株式会社で総合家電エンジニア資格を取得し修理精査業務にあたる本多宏行さんに教えてもらいました。

パソコンは熱&湿気が大敵

今では一家に一台が当たり前になってきているパソコン。仕事をするうえでもデータを管理したり、メールを送ったり、もはやなくてはならない存在です。本多さん(上写真)は、パソコンが故障する原因は以下の2つだと話します。

(1)熱に注意

「パソコンは熱と湿気が大嫌い。そのため、そのような環境で使用する場合は、できるだけ熱と湿気を避けてください。パソコンの近くには、プリンターなど他の周辺機器を置きがちですが、その熱をパソコンが吸い込んでいる場合もあるので、本体が熱くならないよう近くで作業する場合は気を付けましょう」

(2)湿気に注意

「オフィスのデスクで小型の加湿器を使用している人は、パソコンに直接蒸気が当たらないようにするなど、パソコンが湿った空気を受け過ぎないよう注意するといいですね。

また、コーヒーやお茶を飲みながらパソコンを使う女性も多いと思います。ふいにこぼれてしまった場合、キーボードの隙間からパソコンの内部に水が浸透してしまい、これが原因で故障するケースは非常に多いので、パソコンが防水仕様でない場合には、キーボードに保護シートを添えるなど事前に保護しておくと安心ですね」

強制的なシャットダウンはしない

また、結構やりがちなのが強制的なシャットダウン。でも、これは「絶対に避けて!」と、本多さん。

「パソコンがフリーズするとパニックになり、動かないことにイライラしてしまいますよね。どうしていいか分からず電源ボタンを長押しして、強制的にシャットダウン! そんな経験をしたことがある女性も多いのではないでしょうか。でも、ハードディスク内蔵のパソコンは特に要注意。データの消失などをはじめ、故障の原因になりかねません。

起動しているハードディスクドライブの回転速度は、ものすごく高速です。例えていうなら、1cmほどの隙間をジェット機が超高速で飛んでいるようなイメージ。スムーズに飛んでいればよいのですが、ちょっとでも何かが当たれば、大きな衝撃となってクラッシュしてしまいます。つまり、強制的なシャットダウンというのは、そのように超高速で動いているものを突然無理矢理止める行為だと思ってください。それくらい危険なのです。

パソコンがフリーズしてしまった場合は、電源ボタンでシャットダウンはせず、応答していないプログラムなどを確認しながら正しい手順で終了させるようにしましょう」

こまめに最新の状態にアップデート

ちなみに、パソコンのソフト面に関しては、定期的なOSのアップデートをこまめに行うのが大切です。

「最近は、安全そうに見えるアプリやフリー素材もありますが、注意して下さい。いざダウンロードしてみると、攻撃性があるものかもしれません。その際にOSが貧弱では負けてしまいます。こまめにアップデートしておけば、ウィルスに対して最新の防御機能を備えられます。

また、外部からの攻撃に備え、自分のデータを守るためにも、ウィルス対策のソフトをあらかじめダウンロード、インストールしておき、こちらも常に最新の状態にアップデートしておくと安心ですね」

 

パソコンを長持ちさせるためには、日々の使い方が大切。突然の故障でパニックにならないためにも、最低限の対策法は身につけておきたいですね。

4回にわたってお届けした家電製品の長持ち術、いかがでしたか? 家電の寿命が伸びれば、一家の節約にも繋がります。早速、普段の生活で実践して、長く上手に家電と付き合っていきましょう!


【取材協力】

本多宏行・・・テックマークジャパン株式会社 業務部 クレームチーム チーフ。大手自動車ディーラーでメカニックを経験後、1999年に同社に入社。2000年頃から家電やパソコンの修理精査業務を開始。幅広い家電製品の専門知識が必要となる「総合家電エンジニア」資格を取得。現在、延長保証を利用した修理の精査業務で活躍中

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