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製氷機のスポンジ洗いはダメ!? 「冷蔵庫の故障の原因になる」NGな使い方

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冷蔵庫や洗濯機などの家電製品は、働く女性を助けてくれる強い味方。価格も高額で買い替えには勇気がいるため、できるだけ大切に使って長持ちさせたいですよね。でも、実は普段の何気ない行為が、家電製品の寿命を縮めてしまっているかもしれません。

そこで、家電の延長保証サービスを運営するテックマークジャパン株式会社で総合家電エンジニア資格を取得し修理精査業務にあたる本多宏行さんに、冷蔵庫の故障の原因になりやすい“普段の生活で注意すべきポイント”を教えてもらいました!

壊れやすいのは…冷蔵庫の「製氷機」

冷蔵庫の買い替えの目安は約10年。ところが、10年経つ前に「ある部分が壊れやすい」と本多さん(下写真)は話します。それは、ズバリ「製氷機」なんです!

「最近の冷蔵庫には、勝手に氷を作ってくれる自動製氷機がついており、実は冷蔵庫はこの部分から壊れることがほとんど。

数年前から、各社、衛生面で清潔な状態を保つことをセールスポイントに、自動製氷機のトレーやフィルターを家庭で洗えるようになりました。しかし、多くの人が間違った洗いかたをしているため、知らず知らずのうちに冷蔵庫の寿命を縮めてしまっているんです」

トレーをスポンジで洗うのはNG!

それでは、一体、何が壊れる原因なのでしょうか?

「自動製氷機のトレーの表面は、氷がキレイにはがれるようツルツルのコーティングが施されており、軽くひねっただけできれいに離氷します。ところがスポンジでゴシゴシこすって洗ってしまうと、目には見えませんが無数の小さな傷がトレーの表面にたくさんついてしまうんです。

この細かい隙間に水が浸透して凍ると、今までのようにキレイに離氷できず、氷が1つ、2つとトレーの中に残るようになります。それでも自動で毎回一定の水が注がれ続け、そのまま溢れて凍ってしまう。見えない所でこれが何度も繰り返され、気付いた時には中につららができ、ガチガチに凍って開かずの間に……。

こうなるともう手遅れで、トレーだけでなく、機械の精密部分まで壊れてしまっている可能性が高いのです。簡単なトレーの交換だけでは済まず、修理費も高額になってしまいます。このように自動製氷機が原因で、修理に出されるかたが非常に多いんですよ」

シンプルに“流水だけ”で洗うのが正解

それでは、どのように洗うのが正しいのでしょうか?

「実はとっても簡単で、スポンジも洗剤も、指さえも使わず、シンプルに流水で洗い流すだけでOK! 流水なら細かい傷がつかず、ツルツルのコーティングを保てるので、再び氷はキレイに離氷します。

間違って洗剤をつけて洗っている人も多いのですが、製氷機に油汚れはないので洗剤は不要。逆に洗剤がキレイに落ちず、残ってしまう可能性が。また、洗った後に水が残ったまま装着するとそのまま凍ってしまうので、しっかり乾燥させるのもポイントです。その際、タオルで拭くと細かい傷がついてしまうので、拭かずにそのまま自然乾燥させましょう」

むしろ、本来洗うべきは、カビが発生しやすい給水タンクやフィルターだと本多さんは言います。

「こちらも流水で洗い、タンクに装着されているゴムパッキンもしっかり外して洗ってください。3カ月に1回を目安にお手入れするといいですね」

詰め込み過ぎ&上に乗せてはダメ!

さらに、「食品の詰め込み過ぎもNG」と、本多さん。

「特に食品を詰め込み過ぎて、冷蔵室にあるファン付近を塞いでしまうと、冷気がスムーズに循環しなくなり、庫内の温度が上昇してしまいます。そうすると、庫内をしっかり冷やそうと冷蔵庫はフル稼動。電気代がかかるうえ、結果として寿命を短くする原因になってしまいます」

また、冷蔵庫の上部に電子レンジやトースター、炊飯器や電気ポットなど、他の電化製品をついつい置きがちですが、こちらもNGだそうです。

「そもそも冷蔵庫は、上に物が何か置かれることを想定して設計されていないため、上部にそれほど強度はありません。何かの振動で上に乗せた物が落ちると破損したりする恐れもあるので、上部に物を置くのは控えましょう」

 

家電を知り尽くしたプロが教える冷蔵庫のNGな使い方、どれも意外とやりがちで驚きましたね。もういちど取扱説明書を取り出してお掃除方法を確認しながら、正しく使って長持ちさせましょう!


【取材協力】

本多宏行・・・テックマークジャパン株式会社 業務部 クレームチーム チーフ。大手自動車ディーラーでメカニックを経験後、1999年に同社に入社。2000年頃から家電やパソコンの修理精査業務を開始。幅広い家電製品の専門知識が必要となる「総合家電エンジニア」資格を取得。現在、延長保証を利用した修理の精査業務で活躍中。

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