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つらい花粉シーズンを乗り切る!プロに聞いた「衣類の花粉対策7」

日本気象協会によると、2020年の東京都のスギ花粉の飛散ピークは2月下旬〜3月下旬。まさに今ピークを迎え、本格的に花粉症がつらい季節がやってきました。

花粉の時期、少しでも快適に過ごしたい人のために、洗濯のプロであるライオンのお洗濯マイスター・大貫和泉さんが、衣類にまつわる花粉対策を伝授。7つのポイントを動画にまとめたので、早速チェックを!

その1:洗剤と柔軟剤を併用して静電気を防止!

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大貫さんによると、衣類に花粉が付着する原因のひとつが静電気。つまり、静電気を防ぐことが、衣類に花粉を付着させないための予防になるんです。

「柔軟剤には静電気を抑える効果があるので、花粉が飛ぶ時期は洗濯する時に柔軟剤を併用しましょう。柔軟剤の柔軟成分は潤滑油の働きをするため、衣類同士の摩擦が少なくなり、静電気の発生を抑えてくれます。柔軟剤を使うだけでも、衣類に花粉が付着するのを抑制することができますよ」(以下「」内、大貫さん)。

その2:洗濯物は早朝に干し、花粉飛散ピークまでに乾かす。

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洗濯物を干す時は、花粉の飛散ピーク時間帯を迎える前に、洗濯物をある程度乾かしておくことが重要だと大貫さんは話します。

「花粉は乾いた衣類よりも、濡れた衣類に付着します。外干しを5時間した状態で比較したところ、湿ったシーツは乾燥したシーツに比べて、約2倍の花粉が付着していました。

例えば、東京における花粉の飛散ピーク時間は、11:00〜15:00と日没頃という調査結果があります。この時間帯を迎える前に、ある程度乾かしておくことが大切なんです。

そのためには、早朝に干しておけば、花粉の飛散ピークを迎える頃には、洗濯物がある程度乾いた状態になるため、花粉の付着を減らすことができます。

花粉の飛散量は1日の中で変化するので、住んでいる地域の飛散ピーク時間を調べて、その時間帯までにある程度乾くように逆算して干すといいですね」

そして、洗濯物を取り込む時は十分に振り払うのも忘れずに!

その3:静電気防止スプレーで花粉をガード!

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花粉は静電気が起こると付着しやすいため、外出前はアウターに静電気防止スプレーをかけて花粉のガードを。

市販の静電気防止スプレーをアウターの全体にスプレーしてから出かけましょう。特に静電気が起こりやすい、コート、スカート、スラックスの裾、バッグとこすれる部分は忘れずにスプレーを。静電気防止スプレーを衣類にかけておくと、静電気を気にせず、おしゃれを楽しめますよ」

その4:玄関前で花粉を払い、家の中に持ち込まない。

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帰宅時は家に入る前に、衣類に付いた花粉をしっかり払い落として、家の中にできるだけ花粉を持ち込まないことが大切。

「摩擦により静電気が帯電すると花粉が付きやすいので、摩擦が起きやすいコートの裾や、バッグとこすれる部分も忘れずに払ってください

その5:衣類用クリーナーで花粉をキャッチ。

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さらにもっとしっかり花粉を取りたい人は、衣類用クリーナーを使うのもおすすめ。

「手で払う時と同様に、摩擦が起きやすい裾や袖を念入りにきれいにしましょう

その6:コートを脱いでから家に入る習慣をつける。

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コートは家の中で脱がず、玄関の前で脱いで、家の中には徹底的に花粉を持ち込まない対策を。

「家族にも協力してもらい、家に入る前にアウターを脱ぐことを家族みんなで習慣づけるといいですね」

その7:手に付着した花粉を洗い流す。

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家に入ったら、すぐに手洗いをして、手に付着している花粉を洗い流しましょう。この時期はウイルス対策にもなるので、正しい手洗いの方法も身につけておくべき。「正しい手洗いの方法」は、こちらの動画を参考にしてくださいね。

→きれいに洗えてる?洗い残しのない「正しい手洗い」を今だからこそチェック【動画で解説】

いかがでしたか。目に見えない花粉が、実は衣類にたくさん付着していることが原因で、花粉症をよりつらくしているかもしれません。ぜひ動画を参考に、衣類を花粉からガードして、つらい季節を少しでも快適に乗り切りましょう!

【取材協力】

大貫和泉

約20年、洗濯用洗剤などの製品開発、調査に携わり、そこで得た豊富な経験や知識を生かし、ライオン株式会社のお洗濯マイスターとして各メディアなどで活躍。主婦や母親の立場から、女性ならではの目線で日々の洗濯に役立つ情報を伝えている。

 

取材・文/岸綾香

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