ぬいぐるみを傷めずにおうちで手洗いする方法
null子どもたちが可愛がって、大事にしているぬいぐるみ。お気に入りでよく遊ぶぬいぐるみほど、汚れやすいですよね。気になっていたけど、なんとなく見て見ぬふりをしてきちゃった……そんな忙しいママたちこそ、この機会に思い切って洗って欲しい!
編集部で今回洗えるぬいぐるみを探したところ、副編集長Kが持ってきてくれたのが、「出産祝いでもらって以来、約5年洗っていない」という、まさに今回の動画にもってこいのクマさん&ぞうさんのぬいぐるみ。これは、洗濯しがいがあります! 早速、大貫さんに手洗いしてもらいました。
(1)洗濯表示を確認して、家庭で洗えるかどうかチェックする。
基本、洗い桶のマークが付いているものは、家庭で洗えます。洋服やリボンなどの装飾品が付いている場合は、外してから洗いましょう。また、目などが取れやすい場合は気をつけて洗ってくださいね。
洗濯表示の詳しい説明については、こちらの記事を参考にしてください。
(2)洗濯液の温度は30℃以下に。調べる方法は肘を入れて、熱くも冷たくもない温度が約30℃。水4Lに対しておしゃれ着用洗剤10mlを目安に、洗濯液を作る。
洗濯液の温度は30℃以下に。これは肘を洗濯液に入れるだけで簡単に調べることができるんです。
「洗濯液に肘を入れて、熱くも冷たくもないと感じたら、だいたい30℃くらいです」(以下「」内、大貫さん)
30℃以下のぬるま湯を作ったら、おしゃれ着用洗剤を加えて洗濯液を作ります。分量は、水4Lに対しておしゃれ着用洗剤10mlが目安です。
(3)ぬいぐるみを洗濯液に浸けて、優しく押し洗いをする。
ぬいぐるみを洗濯液に浸けて、ニットなどと同じ要領で優しく押しながら洗います。
「今回のぬいぐるみの大きさなら、押し洗いをする回数は約20回が目安。ぬいぐるみの大きさに合わせて、洗う回数は調節してください。ぬいぐるみの繊維に、しっかり洗濯液を浸透させるようなイメージで押し洗いをしてくださいね」
(4)汚れが気になる所は、スポンジの軟らかい面におしゃれ着用洗剤を含ませ、たたき洗いをする。
「小さなお子さんが口にくわえたりして、汚れが気になる所は、スポンジの軟らかい面におしゃれ着用洗剤を含ませ、たたくようにして丁寧に洗ってください」
(5)ぬいぐるみを畳んで、押すようにして絞る。
「この時、雑巾のようにねじって絞るのは生地を傷めるのでNGです。ぬいぐるみが軟らかい素材の場合は優しく畳んで、押すようにしながら水気を丁寧に絞りましょう」
(6)きれいな水で2回すすぐ。
洗濯液を捨てて、きれいな水に替えます。押し洗いの時と同様に、優しく20回くらい押し洗いをしてよくすすぎます。もう1度きれいな水に替えて、すすぎは計2回繰り返してください。
(7)ぬいぐるみを畳んで、押すようにして絞る。
すすぎ終わったら、押し洗いをした後と同様に、ぬいぐるみを押すようにしながら水気をよく絞ります。
(8)バスタオルの上にぬいぐるみを置き、タオルにしっかり水を吸わせる。
厚めのバスタオルの上にぬいぐるみを置いて、そのまま包み、上から体重をかけてバスタオルに水をしっかり吸わせます。しっかり脱水できたら、あとは干せば終了です!
洗濯バサミの跡が付かないぬいぐるみの賢い干し方
nullまた、ぬいぐるみの干し方も一緒に教えてもらいました。
「洗濯ネットにぬいぐるみを入れて、そのままピンチハンガーに留めて干します。こうすると、ぬいぐるみに洗濯バサミの跡を付けずに乾かすことができますよ!」
なるほど! こうすると普通の洗濯物と一緒に干せるし、洗濯バサミの跡や置きグセもつかず、ムラなく早く乾かせますね。
洗い上がったぬいぐるみは、洗剤のいい香りがして、いつもよりふわふわ〜! 子どもたちにもお手伝いしてもらって、自分の大事なぬいぐるみを一緒に洗ってみるのもいいですね。自分で大事に手洗いしたぬいぐるみは、きっとより一層愛着が湧くはずです。
次回は、冬場大活躍中の「マフラー」を、おうちで手洗いする方法を紹介します!
【取材協力】
大貫和泉
約20年、洗濯用洗剤などの製品開発、調査に携わり、そこで得た豊富な経験や知識を生かし、ライオン株式会社のお洗濯マイスターとして各メディアなどで活躍。主婦や母親の立場から、女性ならではの目線で日々の洗濯に役立つ情報を伝えている。
取材・文/岸綾香