テク1:「段違い干し」で重なる面積を減らす。
nullバスタオルは綿素材のものが多く、綿は布の中でも特に乾きにくいもの。さらにバスタオルは大きいので乾くまでに時間がかかり、生乾きのニオイが気になることもありますよね。
少しでも早く乾かすためには、「できるだけ風に当たる面積を増やすこと」と、大貫さんは話します。
「物干し竿に干す場合は、裾を揃えて干してしまいがちですが、裾が段違いになるように干しましょう。タオル同士が重なる部分が減り、風に当たる面積が増えて早く乾きます」(以下「」内、大貫さん)
テク2:「囲み干し」で筒状に干して風を通す。
nullまた、物干し竿ではなく、ピンチハンガーを使う時は、「バスタオルを丸く囲むように干すのがおすすめ」と、大貫さん。
「中が空洞になるように筒状に干すと、中にも風がよく通り早く乾かすことができるんです」
テク3:「蛇腹干し」でタオルの表と裏に風を当てる。
nullピンチハンガーを使い、タオルが重ならないよう蛇腹に干す方法もご紹介します。
「タオルをジグザグに洗濯バサミで留めて、蛇腹になるように干します。タオルの表と裏にムラなく風が当たり、重ねて干す時よりも早く乾かせますよ」
さらに、もっと早く乾かしたい時は、サーキュレーターや扇風機を使って風を送るのもよいそうです。
「その場合、洗濯物は上から下に向かって段々と乾いていくので、乾くのが遅いタオルの下の方に風を当てるようにしましょう」
また、干す前にタオルを振りさばくほど、ふわふわに仕上がるだけでなく、早く乾くんです!
「タオルを洗った後は繊維が寝てしまっているため、勢いよく振りさばくと繊維が立ち上がり、乾くとふわふわに仕上がり、風の通りもよくなるので、早く乾きます。当社の実験では、タオルを振りさばくほどふんわり仕上がったという実験データもあるんですよ」
以上、バスタオルを早く乾かす干し方のアイディアでした。
洗濯後、長時間乾かないと菌が増殖して、悪臭を発生させるリスクが高くなるので、イヤなニオイを防ぐには早く乾かすことが肝心です。ふわふわのバスタオルは、家族みんなが気持ちいいもの。雨の多いこの季節、ぜひ試してみてくださいね。
【取材協力】
大貫和泉
約20年、洗濯用洗剤などの製品開発、調査に携わり、そこで得た豊富な経験や知識を生かし、ライオン株式会社のお洗濯マイスターとして各メディアなどで活躍。主婦や母親の立場から、女性ならではの目線で日々の洗濯に役立つ情報を伝えている。
取材・文/岸綾香