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子どものダウンが汚い!洗濯の達人が教える「自宅でふっくらきれいに洗う方法」

元気に外遊びする子どもを、寒さから守ってくれる“ダウンジャケット”。大人と違って、子どものダウンはすぐに汚れてしまいがちですが、ワンシーズンに何度もドライクリーニングに出していたのではお金がもったいない!

そこで今回は、自宅で子どものダウンジャケットを上手に洗う方法を、ライオン株式会社のお洗濯マイスター・大貫和泉さんに教えていただきました。

洗濯機洗いだと汚れが落ちない可能性も!?

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そもそも、子どものダウンジャケットはすべて自宅で洗えるのでしょうか?

「まずは、洗濯表示を確認して、自宅で洗えるのかどうか確認しましょう。以下のような表示があれば、自宅で手洗いすることができます」(以下、「」内は大貫さん)

画像:ライオン株式会社提供

自宅で洗える場合、ダウンジャケットは、洗濯機で洗うこともできるのでしょうか?

「ダウンジャケットは、縦型でもドラム式でも洗濯機で洗うと水に浮いてしまうため、汚れが十分に落ちないことがあります。ですので、洗濯機ではなく、手洗いするのがおすすめです。

上手に洗って仕上げるためのポイントとは?

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手洗いする場合は、どのような点に気をつければいいのでしょう?

「子どものダウンジャケットはサイズが小さいので、洗濯おけや洗面ボウルで簡単に手洗いすることができます。洗濯表示を確認して、手洗いがOKであれば、以下にご紹介する6つのポイントに気をつけながら洗っていきましょう。

もしも、ダウンジャケットが大きくて洗濯おけに入らない場合は、洗濯機(縦型)を洗濯おけ代わりにして手洗いしてください」

(1)前処理をする

特に気になる汚れがある場合は、洗い始める前に、汚れた部分に直接おしゃれ着用洗剤を塗布しておきます。汚れが広範囲にわたる場合は、おしゃれ着用洗剤を少量の水で薄めたものをやわらかいスポンジにつけて、汚れの部分を軽くたたきましょう。

(2)洗濯ネットにたたんで入れる

ダウンジャケットはファスナーやボタンを閉じてから、袖を前身ごろの上に置き、洗濯ネットの大きさに合わせて背中部分を2~3つに折って、ネットにたたんで入れましょう。ファスナーやボタンは、洗濯中に引っかかって布地を傷めてしまうことがあるので、あらかじめすべて閉じておきます。

(3)やさしく押し洗いする

洗濯おけもしくは洗面ボウルに、水とおしゃれ着用洗剤を適量入れて洗剤液を作ります。洗剤の使用量は、商品の裏面表示に従ってください。

洗剤液の中に、洗濯ネットに入れたダウンジャケットを静かに入れて、押し洗いします。洗剤液の中で上下させるように、両手で「軽く押す」「力を抜いて浮かせる」の動作を繰り返しましょう。回数は、洗濯ネットの角1つにつき10回、最後に中央を10回です。もみ洗いすると中の羽毛を傷めてしまうので、必ず押し洗いするようにしてください。

洗い終わったら、洗濯ネットに入れた状態のまま、手前からくるくる丸めて軽く押し、洗剤液を絞ります。

(4)きれいな水で2回すすぐ

すすぎは、(3)の押し洗いと同じ要領で行います。洗濯おけや洗面ボウルに新たに水を入れ、ダウンジャケットを押し洗いしたら軽く絞ります。これを2回繰り返せばすすぎは完了です。

できれば、すすぎの後に柔軟剤を使用しましょう。洗濯おけや洗面ボウルに再度水を張って柔軟剤を入れたら、ダウンジャケットを静かに入れて10回程度軽く押し沈めます。終わったら、すすぎのときと同様に、くるくる丸めて軽く押し、水を絞ります。

消臭・防臭効果のある柔軟剤を使用すると、汗のニオイを消臭・防臭するだけでなく、静電気の発生も予防することができるのでおすすめです。

(5)脱水は洗濯機で1分

すすぎ終わったら、洗濯機の「おしゃれ着コース」で1分程度脱水します。洗濯表示に「洗濯機による脱水不可」と記載されているものについては、ダウンジャケットを乾いたバスタオルにはさんで、上から軽く押して水分を取り除きましょう。

(6)2つの手わざを使って干す

画像:ともにライオン株式会社提供

脱水したばかりのダウンジャケットは、驚くほどシワシワでペタンコにつぶれています。このまま干してしまうと、布地の中で羽毛がかたよったまま乾いて、ふっくら仕上がらないことがあるので要注意です。

上手に仕上げるために、ハンガーにかける前に必ずダウンジャケットの肩を持って軽く振りさばきましょう。また、干している途中で表面が乾いてきたら、身ごろや袖を両手ではさむようにして軽くたたき、中の羽毛をほぐします。この2つの手わざをプラスすることで、中のダウンがふっくらと乾き、仕上がりに大きな差が出ます。

ファーもいっしょにお手入れを

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ダウンジャケットのフード周りによくあるファー。洗えるファーについては、ダウンジャケットから取り外して手洗いできるとのことですが、取り外しはできるものの、家で洗濯できないファーについては、次の方法でお手入れするといいそうです。

(1)ホコリを落とす

ファーの両端をつまんで、軽く振ったり、たたいたりしてホコリを落とします。

(2)洋服ブラシでブラッシング

洋服ブラシを使って、最初はファーの毛並みと逆方向に、次に毛並みに沿ってブラッシングをし、丁寧に整えるとファーがふっくらと仕上がります。

いかがでしたか? 今までは上手に洗う自信がなくて、子どものダウンジャケットを毎回クリーニングに出していたというママも多いことでしょう。ご紹介した方法なら家でもふっくらきれいに仕上がりますし、子どものダウンはサイズも小さめなので洗うのも意外と簡単です。早速、おうち洗いにチャレンジしてみてくださいね。


【取材協力】

大貫和泉・・・ライオン株式会社のお洗濯マイスター。消費生活アドバイザー、繊維製品品質管理士、健康予防管理士。洗濯用洗剤などの製品開発・調査に約20年携わる。2児の母としての経験と研究活動を融合し、主婦・母・女性の目線で日々のお洗濯に役立つ情報を『Lidea』にて配信中。

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