「ピッタリフィット!」で伝線予防
ストッキングを伝線させないためには、まずはどんな点に注意すればいいのでしょうか? 福助 広報・IR室の田塩なつきさんに聞いてみました。
「皆さんがご存じのとおり、伝線はストッキングの繊維を何かに引っかけてしまうことによって起こります。なるべく伝線させないようにするためには、まずはご自分の脚にピッタリとフィットするストッキングを選ぶことが重要です。ストッキングにたるみがあると、その分いろいろなものに引っかかりやすくなるので気をつけましょう」
なお、新品のストッキングを袋から出す際にも、次のような注意が必要になるとのこと。
「袋から出す場合は、袋についているセロハンテープを完全にはがしてから出すようにしてください。セロハンテープがストッキングに接触すると、伝線の原因となるキズや引きつれができてしまうことがあります。ストッキングの中に台紙が入っている場合は、台紙をストッキングの太さよりも小さく丸めてていねいに取り出すようにしてください」
噂で、「新品のストッキングは、はく前に一度洗うと伝線しにくい」「はく前に冷凍庫で凍らせると伝線しにくい」などといった話を聞くことがありますが、これって本当に効果があるのでしょうか?
「弊社ではそういった仮説を検証したことはありませんが、伝線が起こる仕組みから考えると、そのようなことをしてもあまり効果は期待できないと思います」
やはり、これらのうわさは、都市伝説的なもののようです。
正しい洗濯の仕方&干し方も重要に
ストッキングを伝線させないようにするためには、洗濯の仕方や干し方などにも気をつける必要があるそうです。
「ストッキングはとてもデリケートですので、手洗いが理想です。中性洗剤を入れて、押し洗いしてから軽く水気をしぼり、風通しのよい日陰に干すようにしてください。ストッキングは光に当たると繊維が劣化してしまうので、直射日光は避けたほうがいいでしょう」
なお、手洗いが理想ではあるものの、いくつかの点に注意すれば洗濯機で洗うことも可能だそう。「忙しくて手洗いする時間がない」「手洗いはちょっと面倒」という人は、洗濯機を使って洗ってもOKです。
「洗濯機で洗う場合は、手洗いモードや弱流モードで洗うのがいいでしょう。目の細かい洗濯用のネット、もしくは使用済みのいらなくなったストッキングの中に入れて洗うと、伝線の原因となるキズや引きつれを防止することができます」
伝線を防ぐためのおすすめのたたみ方
ストッキングの伝線を防ぐためには、たたみ方にも工夫が必要とのこと。以下のようにたたむと、ストッキングのレッグ部分にキズがつきにくくなるため、伝線を防ぐことができるそうです。
伝線しにくいストッキングのたたみ方
(1)まずはストッキングの左右を半分に折りたたみ、レッグ部分をそろえます。
(2)次に、つま先からウエスト部分に向かってレッグ部分を段々に折りたたみます。
(3)最後にウエスト部分をくるりと折り返し、折りたたんだレッグ部分をくるめば完成です。
「ストッキングは着圧タイプ、つま先スルー、柄物、透明感や光沢感の違いなど、いろいろと種類が豊富です。
収納する際は、たたんだ状態でもすぐにどんなものか分かるように、機能別や見た目別に収納しておくのが使いやすくておすすめです」
その日の気温やシーンに合わせて機能や素材を選ぶことができれば、会社はもちろん自宅でも快適な1日を過ごすことができそうですね。
長期保管するときは光に注意
伝線したときなどに備えてストッキングをまとめ買いする人も多いと思いますが、家でストッキングを保管する際には気をつけるべきことがあるそうです。
「ストッキングは光が当たることによって生地の劣化が進みます。未開封の状態であっても、生地の部分に長時間光が当たれば繊維が劣化して、着用時に伝線しやすくなってしまいます。
光が当たらなければストッキングは長期で保管することが可能ですので、タンスの中などで保管するのがいいでしょう」
いかがでしたか? ここで紹介した伝線防止のためのいろいろな注意点をしっかり守れば、「おろした初日に伝線した~(涙)」なんて悲しいことも、今後は少なくなるはず。皆さんも、早速実践してみてくださいね。