パラパラでなくていいんです。しっとりとおしょうゆ香る「お豆腐炒飯」
null「理(ことわり)」を「料(はか)る」と書いて「料理」。食材の性質を知って下ごしらえにちょっと手をかけ、調味の「さしすせそ」(砂糖・塩・酢・しょうゆ・みそ)の順番を守ること。そしてちゃんと味をみること。そんな“料理の科学(決まりごと)”を守って調理すれば、必ず納得の味に仕上がると松田さん。
松田さんの料理には、「その手があったか!」と目からウロコのアイデア料理も。「お豆腐炒飯」もそんなメニューのひとつ。
「パラリとしてこそ炒飯……というけれど、一体そんなこと、誰が決めたのかしら?って(笑い)。お豆腐を入れることで大豆たんぱくを摂りつつ“かさまし”に。しっとりと食べやすくもなります。
雑穀入りご飯をお使いになるとさらにヘルシーな糖質オフが可能です。ピーナッツで歯ごたえをプラス。最後に青ねぎをたくさん盛って召し上がってくださいね」(松田さん)
お豆腐炒飯の作り方
null材料(2人分)
にんにく(みじん切り) 小さじ1
ごま油 大さじ1と1/2
ツナ缶(油を切る) 1/3カップ
雑穀入りご飯(白飯、冷やご飯でも可) 茶碗2杯分
ピーナッツ(半分に切る) 1/4カップ
木綿豆腐(ペーパータオルに包んで軽く水切りしておく) 1/2丁
塩・こしょう 各少量
青ねぎ(小口切りにする) 1/4束(約1/2カップ)
作り方
中華鍋にごま油とにんにくを合わせ、中火にかけて香りが立つまで炒める。
ツナを加え、ほぐすように炒める。
ご飯を加え、木べらで崩しながら炒める。
ピーナッツを加えてさっと炒める。
豆腐を加えて崩しながらさらに炒める。塩とこしょうを加えて味をみる。
鍋肌からしょうゆを入れてちょっと焦がし、手早く炒める。皿に盛り付けて青ねぎをたっぷりあしらう。
香ばしく深みのある味わいなのに、お豆腐だからもたれない。納得の真夜中ごはん、ぜひお試しあれ。
動画・写真撮影/鍋島徳恭
松田美智子(まつだ みちこ)
1955年東京生まれ。女子美術大学卒業後、料理研究家のホルトハウス房子さんに師事、各国の家庭料理や日本料理を学ぶ。1993年から「松田美智子料理教室」を主宰。テーブルコーディネーター、女子美術大学講師、日本雑穀協会理事も務める。使いやすさにこだわったオリジナル調理ブランド「松田美智子の自在道具」も好評。http://www.m-cooking.com/
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