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夏の新常備菜!梅入り「ゴーヤーの佃煮」はごはんのお供にぴったり【ちょこっと漬け♯43】

野菜を手軽に漬ける「ちょこっと漬け」を、料理研究家・沼津りえさんが動画で楽しく紹介する連載企画。

今が旬のニガウリは、「ゴーヤー」「ゴーヤ」とも呼ばれ、夏の食材として人気です。今回は、旬真っ盛りのゴーヤーを、なんと佃煮にする方法を教えてもらいました。隠し味の梅干しで酸味を利かせて、甘じょっぱく煮付けたゴーヤーはごはんのお供に最高! ぜひ、ゴーヤーのおいしい季節に試してください。

梅干しの酸味がゴーヤーの苦味を和らげてさっぱり!

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今回は、ゴーヤーを佃煮に変身! 炒め物ばかりでマンネリしている人こそ、試してみる価値あり。新しいゴーヤーのおいしさに驚くこと間違いなしです。

「この佃煮は、梅干しを使うのがポイント。梅干しの酸味にはゴーヤーの苦味を和らげる効果があり、さっぱり仕上がります。さらに梅干しには殺菌効果があるので、暑い夏でも長持ちします。一度食べたら、ごはんが止まらなくなりますよ!」(以下「」内、沼津さん)。

【材料】(作りやすい分量)

ゴーヤー・・・大1本(約300g)

砂糖・・・大さじ2

梅干し(塩分15%を使用)・・・2個

かつお節・・・1パック半(3〜4g)

水・・・100ml

しょうゆ・・・大さじ1〜1/2

【用意するもの】

保存容器・・・1個

【作り方】

(1)ゴーヤーは種とわたを取り除き、1cm幅に切る

ゴーヤーは両端を切り落とし、半分に切ってから、さらに縦半分に切り、種とわたをスプーンで取り除いて、1cm幅に切ります。

「今回は下ゆでせずに、そのままゴーヤーを煮込んでいきますが、梅干しの酸味がゴーヤーの苦味を和らげてくれますよ」

(2)鍋にゴーヤー、砂糖、梅干し、かつお節、水を入れる

しょうゆ以外の調味料をすべて入れてから、最後に水を加えます。

(3)弱火にかけ、水気が少なくなるまで煮詰める

「段々とゴーヤーの水分が出てくるので、水気がなくなるまで煮詰めていきます。先に砂糖で味付けしておくと、少ない塩分で調味できます。そのため、最初から梅干しは崩さないこと。まずは、砂糖とかつお節の旨味をしっかりゴーヤーに吸わせましょう」

(4)梅干しを潰す

10分くらい煮るとゴーヤーの色が変わり、水分が半分くらいになったら、このタイミングで梅干しを潰します。水分がなくなりそうだったら弱火にしてください。

「甘味→酸味→塩味の順で味付けするのがポイント。最初にゴーヤーに砂糖の甘味がしっかり入ったので、ここで梅干しを潰して、酸味と塩味を加えましょう。これは他の料理でも同様なので、ぜひ覚えておいてくださいね」

(5)味を見ながら、しょうゆを調節して入れる

「梅干しの塩分によってしょうゆの量が変わるので、しょうゆは必ず最後に入れます。今回は塩分15%の梅干しを使っているので、しょうゆは大さじ1/2くらい。味見をして足りなければ、しょうゆは好みで足してください。しょうゆの水分が飛ぶまで煮たら完成です」

(6)保存容器に熱いうちに入れる

保存容器に熱いうちに入れ、梅干しの種も一緒に入れておきます。粗熱が取れたら、冷蔵室で冷やして漬け込みます。

(7)冷蔵室で30分以上置いたら、できあがり!

しっかり味付けしてあるので、保存期間は冷蔵で約1週間。長持ちなのも嬉しいですね。

ひと口食べたら、新感覚のおいしさ! かつおだしの利いた甘じょっぱい味付けの中に、ゴーヤーのほのかな苦味と梅干しの酸味がふわっと広がり「いい塩梅」とはまさにこのこと。

ゴーヤーの苦味と梅干しの酸味がアクセントになって、バランスよくまとまっています。甘じょっぱくて、「ごはんが欲しいな〜」と思ったら、さすが沼津さん、おにぎりにのせてくれました。

おにぎりに添えると相性抜群! 梅が入っているので、お弁当にもおすすめです。これは、夏のごはんのお供にぴったりですね。

次回は、沼津さんイチオシの「スイカの皮」を使った漬け物を紹介しますので、お楽しみに!

【取材協力】

沼津りえ

料理研究家、管理栄養士、調理師。料理教室『cook会』主宰。バラエティー豊かなレッスン内容が好評で、東京・阿佐ヶ谷を中心に数多くの料理教室を開催。毎年、梅漬けの教室はリピーターが多く大人気に。手軽でシンプルなアイディア溢れるレシピに定評があり、雑誌などのメディアでも活躍。著書に『いろんな味で少しだけつくる ちょこっとだけ漬けもの』(学研プラス刊)、『低糖質だからおいしい!「おやつ&スイーツ」』(K&M企画室)、『食品保存大全』(主婦の友社)など多数。

 

取材・文/岸綾香

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