あなたはいくつ該当? 冷蔵庫のダメポイントをチェック!
null冷蔵庫は食費の要。日々の出費の多くを占める食費が緩むと、家計全体も緩みやすくなります。つまり、冷蔵庫がどのぐらい管理できているかを見れば、その人のやりくりレベルが推し量れると言っても過言ではないのです。
では、果たして我が家の冷蔵庫の状態は?
次の選択肢の中から、最近1カ月の冷蔵庫の状態として、「当てはまる」ものを選んでみましょう。
(1)使いきれず残った調味料やドレッシングがある
(2)奥の食材が見えない(出し入れが面倒)
(3)賞味期限が切れた食材がある
(4)3カ月以上入ったままの食材がある
(5)冷蔵庫にあったのに、同じものを買ってきてしまった
(6)使い道に困り、傷んでしまった食材がある
(7)「何があったっけ?」とのぞき込むことが多い
(8)買ってきた食材が入りきらず、入れるのに苦労する
(9)ひとつもない
実は、これらの項目は、これまで筆者が取材で見てきた貯まらない人の冷蔵庫にありがちな例。3つ以上当てはまったら、要注意です。
同じ質問を、全国の働く主婦280人にも行ってみました。今回は、このアンケート(調査実施:カクワーズ/概要は下部参照)の結果から、貯まる人と貯まらない人には冷蔵庫の違いを詳しく見ていきます。
データ1:ダメ冷蔵庫の第1位は「使い切れず残った調味料やドレッシングがある」
null冷蔵庫の状況で当てはまるもの(働く主婦全体280人)
Q:次の中で、現在〜最近1カ月のあなたの冷蔵庫の状態に「当てはまる」と思ったものを全てお選び下さい。
前述した通り、この調査で使用した選択肢は、いずれも貯まらない人にありがちな冷蔵庫のダメポイントです。
最も多くの働く主婦が「当てはまる」と回答したのは、
第1位:使い切れず残った調味料やドレッシングがある・・・36.8%
でした。冷蔵庫のドアポケットにあるタレやドレッシング。あと残り1センチを切った状態でずっと置きっぱなし……なんて経験はありませんか?
使い切れずに捨ててしまうというのは、お金をその分捨ててしまうのと同じこと。残りがちなタレや調味料は、自分の献立に合わせにくく、ムダになってしまうものと心得て、次から注意したいですね。
続いて高かったのが、
第2位:「何があったっけ?」とのぞき込むことが多い・・・35.0%
これも、よくあるダメ冷蔵庫のパターンです。何があったか思い出せないということは、「冷蔵庫の中を把握できていない」証拠。在庫を把握できていないと、献立はおのずといきあたりばったりになります。
疲れた夕方に、献立をイチから考えるのはとてもストレスです。
結果、調理が面倒になって惣菜や外食に走ることにもつながります。何より、ドアを開けっ放してあれこれ考えるのは電気代もムダですよね。
以下、
第3位:使い道に困り、傷んでしまった食材がある・・・33.2%
第4位:賞味期限が切れた食材がある・・・30.7%
第5位:冷蔵庫にあったのに、同じものを買ってきてしまった・・・22.5%
と続きますが、いずれも冷蔵庫の中を把握しきれていない、または必要以上に購入している食材が多いと起こりやすいムダがほとんどです。
必要な食材を買って、きちんと使い切るのは簡単なようで難しいもの。では、貯まる人、貯まらない人ではどのように違うのでしょうか?
データ2:貯まらない共働きは、ダメポイントがより多い!
null冷蔵庫の状況で当てはまるもの(年間貯蓄額別)
※年間貯蓄額について「答えたくない」と回答した85人は分析の対象外
上のグラフは、同じ質問を年間貯蓄額が100万円以上の働く主婦(=貯まる共働き)と、100万円未満の働く主婦(=貯まらない共働き)で比較してみたものです。
働く主婦全体(平均)と比較して、明らかに高い項目には赤丸、低い項目には青丸をそれぞれマークしました。
貯まらない共働きは多くの項目で赤丸がつき、ダメポイントが平均より高いことがわかります。
<貯まらない共働きが、特に高いダメポイント>
冷蔵庫にあったのに、同じものを買ってきてしまった・・・28.4%(+22.5%)
「何があったっけ?」とのぞき込むことが多い・・・44.1%(+10.9%)
使い道に困り、傷んでしまった食材がある・・・45.1%(+10.1%)
使い切れず残った調味料やドレッシングがある・・・45.1%(+8.3%)
※全体との差が大きい順、()内は全体との差
一方、貯まる共働きは、全体と比べて青丸が多く、ダメポイントが平均より低いと考えられます。
<貯まる共働きでは低いダメポイント>
使い道に困り、傷んでしまった食材がある・・・26.9%(−8.1%)
使いきれず残った調味料やドレッシングがある・・・31.2%(−5.6%)
冷蔵庫にあったのに、同じものを買ってきてしまった・・・19.4%(−3.1%)
※全体との差が大きい順、()内は全体との差
上記のように、貯まる人の冷蔵庫は、ムダになっている食材が少ないことがデータでも明らかです。
しかし唯一、
買ってきた食材が入りきらず、入れるのに苦労する・・・32.3%(+15.5%)
については、全体よりかなり高くなっています。これは、あくまで取材からの推測ですが、貯まる共働きは食材を週に1度などのペースでまとめ買いしていることが多いので、買い物デーにはこうした状態になるのではないかと思われます。
データ3:「使い道に困り、傷んでしまった食材がある」と貯まらない!
null冷蔵庫の状況で当てはまるもの(年間貯蓄額別)
最後は、貯まる人と貯まらない人で直接対決。
貯まらない人の値から、貯まる人の値を引いた数値を算出してみました。
プラスに大きいほど、貯まらない人で高かった項目、マイナスに大きいほど貯まる人で高い項目となります。
この結果、最も“貯まらない冷蔵庫”として特徴的だったものは、
使い道に困り、傷んでしまった食材がある(+18.2%)
でした。
買ってきたものを使い切れないということは、その分お金をムダにしているのと同じ。この項目が該当した人は、食費が必要以上にかかっている可能性が高く、それが家計にも影響していると考えられます。
やりくり全体でも「買ってきたのに使わない」ものが多くなっていないか、買い方や使い方を見直すタイミングと言ってよいでしょう。
まとめ:「安く買うより、使い切るのが貯まる人」
nullムダになる食材があるということは、使う量より買う量が多い証拠。まず、買いすぎていることを自覚することが、食費を減らす第一歩です。
使い切れる量だけ買う、あるものを食べきってから買うなどして食材のロスをなくせば、自然に食費は減らせます。
実際に取材でも、貯まる人は「安く買うことより、使い切ること」を意識しているのが共通点。外食や残業の予定を確認して買い物を調整するのはもちろん、冷蔵庫をスッキリ片付けて在庫を把握しやすくしています。
計画的に食材を管理して、買ったものを使い切る献立をローテすることで、食費を無理なく抑えているのです。
面倒な節約に走らなくても、ダメ冷蔵庫を卒業すれば、貯蓄も効率よく伸ばせます! さっそく今夜は、在庫を食べきるメニューを考えてみては?
調査概要:20代から40代の既婚主婦556人に対し、インターネット調査を実施(2017年6月、全国対象)。調査対象者の中から有職主婦(うち会社員46.1%、パートアルバイト44.6%、他9.3%)280人を抜粋して分析。
調査企画・分析・データ提供:株式会社カクワーズ
※当サイトに掲載のデータ・グラフなど調査データの転載の際は、「出典:カクワーズ」とご明記くださいますようお願いいたします