年間の貯蓄目標額、立てていますか?
null早いものでもう6月。今年もそろそろ後半に入りますね。
年頭に、「今年は100万円貯める!」など、貯蓄の目標を掲げた方も多いのではないかと思いますが、ここまでの成果はいかがでしょうか?
今回、取り上げたいテーマは、まさにこの「年間の貯蓄目標額」です。貯めてる共働きは、年間でいくら貯めようと思っているのか、あるいは、そもそも目標は決めていないのか。
働く主婦280人に家計や生活行動について行ったアンケート(調査実施:カクワーズ。概要は下部参照)の調査結果から、「貯蓄額」と「目標額」の興味深い関係がわかりましたので、さっそく見ていきましょう!
データ1:年間の貯蓄目標額を持っている人は5割強!
null年間の貯蓄目標額(働く主婦全体)
Q:あなたは、年間の貯蓄目標額を立てていますか? 立てている場合、今年目指している金額で近いものをお選び下さい。
調査では、年間の貯蓄目標額を20万円から200万円以上まで、20万円刻みで質問。その結果、なんらかの金額を決めている人は、全体の5割強に上りました。
気になる目標額は、「100万円」が16.1%。「120万円」〜「180万円」は合計で16.1%。「200万円以上」は10.4%でした。
単独の金額で最も多いのは、「100万円」。キリがよい、3桁の“大台”は目標として人気のようです。
では、いよいよ本題に。年間100万円以上貯めてる共働きと100万円未満の共働きの目標額の違いをチェックしてみます。
データ2:貯めてる共働きは、目標額を決めている!
null年間の貯蓄目標額(年間貯蓄額別)
まず、グラフ内のグレーの部分、目標額を「特に決めていない」にご注目下さい。貯蓄額が『年間100万円以上』では19.4%と、2割未満です。言い換えると、8割は目標額を持っているということになりますね。
一方、『年間100万円未満』は、「特に決めていない」が43.1%も占めています。『年間100万円以上』と比べ、目標意識はとても低めです。
貯めてる共働き、そうでない共働き、両者の差は明らかです!
実は、取材でもこの傾向は顕著で、お金を貯めるのが上手な人ほど、年間での貯蓄額を意識しています。
毎月いくら貯めたかより、年間での累計貯蓄額を重視したり、目標に対してどのぐらい貯まったかをチェックしたり。
なぜ、月額より年間を意識するのか聞いてみると、
「月額でいくら貯めても、不意な出費のたびに崩してしまい、結局、年間では赤字だった……では、何にもならないから」
「大きな数字で見たほうが、モチベーションが上がる!」
「年間ではプラスと分かれば、たまの赤字にくよくよしなくて済む」
「家計の全体を見直す視点が持て、削りどころがわかる。食費をちまちま削るより、大きな固定費を見直すほうが効率がいいと気づきました」
など、いろんな声が上がります。
年間で貯蓄を意識するメリットは、非常に多いのですね!
貯蓄も支出も「年間で見る」と、家計にプラス
null貯めている人は、目標額についても、ただ勢いで「今年は100万円貯める!」と決めているわけではありません。
毎月の生活費や、旅行や帰省、冠婚葬祭や家電の故障など、まず支出を予測。「年間ではこのぐらいの必要だ」と、根拠をもって貯蓄の目標額を設定しているので、無理なく堅実に達成できるのだと思います。
そう考えると、「年間で貯蓄の目標を持つから貯まる」というより、「年間で家計を見るから貯まる」と言ったほうが、正確かもしれません。
今年も半分が終わろうとしている今。
今年前半の支出や貯蓄額を振り返るとともに、後半の予測をして、ぜひやりくりに役立ててみてください!
調査概要:20代から40代の既婚主婦556人に対し、インターネット調査を実施(2017年6月、全国対象)。調査対象者の中から有職主婦(うち会社員46.1%、パートアルバイト44.6%、他9.3%)280人を抜粋して分析。
調査企画・分析・データ提供:株式会社カクワーズ