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時短料理でフォロワー103万人!もあいかすみさん、愛用の調理道具とおすすめレンチン料理

疲れて料理をしたくない日も、そもそも料理が苦手でも、大丈夫。毎日のおなかをおいしく満たしてくれる、簡単レシピが評判の「もあいかすみ」さん。

もあいさんのレシピは、見た目は地味でも、栄養面をしっかり配慮。手に入りやすい食材で、短時間でパパッとつくることができると、幅広い世代から支持を集めています。

もあいさんが“時短”にこだわる理由。そして“時短”に役立つ調理道具とレシピを聞きました。

面倒でも食べなきゃいけない毎日の料理は、おいしくて「時短」がいい

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「料理には“趣味の料理”と“毎日の料理”があると思うんです」という、もあいかすみさんが提案するのはあくまでも「毎日の料理」。だからこそ、誰もが苦なく作れるよう「時短」を意識しているそうです。

「私はもともと食べるのが好きで、栄養を学べる大学に通い、食品開発の仕事をしていました。だから料理は好きだけど、同じくらい眠ることも好きで、毎日9時間は寝たい(笑)。

でも、会社員のころは片道1時間もかけて通勤していたので、料理にかけられる時間は限られていました。ただ、お金もそんなになかったし、出来合いより自分で作りたい。とはいえ手間をかけるのはしんどいし、なにより『作りたい』って思ったときが食べたい気持ちも一番強いので、時間がかかる料理は待てないんです。

だから毎日の料理は、手間は抜いても手は抜かない“時短”を大切にするようになりました」(以下、「」内もあいかすみさん)

また、「極度の面倒くさがり」とも。レシピを考えるときは、「洗い物を増やしたくない」「調味料をたくさん揃えたくない」など、自身が「面倒」と感じる工程をカット。ただし、おいしさを左右するポイントはおさえて、料理初心者にも作りやすくアレンジします。

「誰かの日常に寄り添うレシピにしたいから、特殊なことはしない。その分なるべく簡単にしています」

「時短」できる「調理道具」で手間ひまをカット

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「使わない日はない」という『シロカ』の電子レンジは、なくてはならない時短調理道具

もあいさん曰く、“時短”に役立つ調理道具は面倒な手間も省いてくれるそうです。

その代表が「電子レンジ」。自動で加熱調理してくれるから、火加減を気にすることもなく、暑さが厳しい夏場にもありがたい存在ですよね。

「下ゆで、蒸し料理、簡単な煮込みなど、私はもはや使わない日はないというレベルで活躍しています。鍋やフライパンなどの洗い物も減るし、加熱中に目が離せるからお子さんのいる家庭でも便利ですよね。電子レンジで加熱している間に、サラダや簡単な和物など、もう1品作ったりもできます」

毎日活躍!3つの調理道具

もあいさんの毎日の料理に欠かせない調理道具はこちら。

1:お肉も野菜もお任せ「キッチンバサミ」

使っているのは100円均一のもの。「メーカーにはこだわっていません(笑)」

「大根やにんじんなど、硬い野菜以外のななめ切りにはキッチンバサミを活用しています。まな板を洗う手間もなくなり、鍋やフライパンの上でカットしてそのまま料理できるから便利。

ただ、みじん切りとか、切る量が増えてきたりとかすると、包丁とまな板のほうが速い場合もあるんですが……。一人分などちょっとした量なら、キッチンバサミでパパッとすませます」

2:手も道具も汚さずにすむ「ポリ袋」

キッチンバサミで切った食材をそのまま入れることもある。

「私が使っているのは、冷凍保存にも使用できるポリ袋です。食材の保存はもちろん、調味料と食材を入れて混ぜるボウルのように使うことも。手も道具も汚れないので、洗い物が減ります」

3:電子レンジと合わせて使う「耐熱ボウル」「耐熱素材のお皿」

電子レンジ・オーブンOKで、食洗機も使える

「お鍋を洗ったりお湯を沸かしたりするのが面倒なので、下ゆでは電子レンジ。それに欠かせないのが耐熱ボウルです。

私が愛用しているのは『iwaki』のボウル。900ml1.5L900mlは副菜を作るのに便利で、1.5Lのものは煮物の電子レンジ調理にも使います。どちらも2人暮らしに便利なサイズなので、大人数の料理をする場合は、もう一回り大きいものがいいと思います」

下準備から調理、食事まで、これ一枚でOK。

「電子レンジで加熱して、そのままテーブルに出せる耐熱素材のお皿もあると重宝しますよ。調理道具と食べる道具を兼任することで、洗い物を減らします」

【レシピ】レンチン&便利道具で「主役レシピ」

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電子レンジと先ほどご紹介した調理道具があれば、15分ほどで今夜の主役ができあがり!

「食材もリーズナブルで、身近なものばかりです」

材料4つ!? だしが決め手のチキンキーマカレー

『味の素』の「ほんだし」を入れることで、うまみがアップ!

食材と調味料を全て入れたら電子レンジで加熱するだけ。だしの風味がいきた優しい味わいで、お子さんから大人まで誰もが笑顔になるカレーのできあがり。

〈材料(2人分)〉

  • 鶏ひき肉・・・160g
  • 玉ねぎ・・・1/4
  • ごはん・・・2杯分
  • 温泉卵・・・2

A:

  • ほんだし・・・小さじ2
  • ケチャップ・・・大さじ2
  • カレー粉・・・大さじ2
  • はちみつ・・・大さじ1
  • おろしにんにく・・・小さじ1
  • 塩・・・ひとつまみ
  • 水・・・130ml
  • パセリ・・・お好みで
耐熱ボウルにどんどん材料と調味料を入れていく。
ケチャップとはちみつが甘みとコク、まろやかさを加える。
ラップは「ふわっと」かけて電子レンジへ。

〈作り方〉

  1. 玉ねぎはみじん切りにする。
  2. 耐熱ガラスボウルに1、ひき肉、Aを入れてよく混ぜる。
  3. ふんわりラップをして電子レンジ600Wで6分加熱したら、取り出して混ぜる。
  4. ごはんに3を盛り付け、温泉卵、パセリをのせる。

レンジで地味ウマ! 豚ともやしのレモン重ね蒸し

『味の素』の「コンソメ」でうまみを加えている。

「お肉は、レンチンしても硬くなりにくい豚バラ肉がおすすめ」

もやしにお肉の脂がからんで、食べ応えもあります。コショウが程よいアクセントになり、レモン汁で後味はさっぱり。

〈材料(2人分)〉

  • 豚バラ肉・・・100g
  • もやし・・・1
  • レモン・・・1/2
  • 青ネギ・・・少々

A:

  • コンソメ・・・小さじ1
  • 塩コショウ・・・小さじ1/2
脂の多い豚バラ肉。キッチンバサミで切れば、洗い物も最小限に。
もやしと豚バラ肉を重ねた上からコンソメを振り、もう一度もやし、豚バラ肉を重ねる
電子レンジに入れる前に塩コショウで下味をつける。

〈作り方〉

  1. 耐熱皿に、もやし、豚肉、Aを重ねる(全ての材料の半量をまず重ね、残りもう半分を重ねる)。
  2. ふんわりラップをして電子レンジ600Wで5分加熱する。
  3. レモン汁をかけ、青ネギをのせる。

全人類の味方を上手に使って人生を有意義に

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「時短できる調理道具は、全人類の味方だと思います。

毎日の料理は、苦手とか忙しいとかいろいろな理由から『料理したくないけど、作らなきゃいけない』って、義務感で頑張っている人も結構いると思うんです。そういう人たちにとったら、なるべく早く、手間をかけずに料理を終わらせたいはず。

それなら便利な調理道具にたよって、早く終わらせればいい。そして、残りの時間を自分の人生に使えたらしあわせですよね」

料理が苦手な人でも失敗しづらく、忙しい人も時短になる。時短できる調理道具はもちろん、もあいさんが発信する簡単レシピも全人類の味方です!

撮影/小倉雄一郎(小学館)

【教えてくれた人】

もあいかすみさん

料理研究家・管理栄養士。栄養系の大学を卒業後、食品メーカーに就職。全国チェーンのレストランや量販店など、幅広い業態のメニュー開発を手がけた後、食品領域の広告プランナーとして勤務。忙しく働きながら自炊してきた経験と、管理栄養士の資格を生かして、料理研究家として独立。Instagramで紹介している“働く女性の為の簡単時短レシピ”が大好評。キッチンブランド「moai」もプロデュースする。

https://www.moaiskitchen.net/

ニイミユカ
ニイミユカ

朝ランが日課の編集者・ライター、女児の母。目標は「走れるおばあちゃん」。料理・暮らし・アウトドアなどの企画を編集・執筆しています。インスタグラム→@yuknote

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