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ママになって「あきらめたこと」と「どうしても譲れないこと」リアルな声を集めました

子どもが産まれると、これまでの生活サイクルと同じように生活するのは難しくなるという方が少なくありません。自分のことよりも子どもの優先順位が高くなり、これまでとは時間の使い方が変わる一方で、どうしてもこれだけは譲れないということもあるかもしれません。

今回『kufura』 では、お子さんのいる20〜50代の女性70人に「ママになってあきらめたこと・どうしても譲れないこと」をアンケート調査。みなさんがどのように思っているのか、リアルな声を集めました。

色んな思いはあるけれど…ママになって「あきらめたこと」

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仕事・キャリア

今回のアンケートで一番多かったのは、ママになって、仕事やキャリアをあきらめたという声でした。2割にあたる70人中14人が回答しています。

「東京で働くこと。結婚前は東京で仕事をしていたけれど、結婚して引っ越しをして、仕事もやめたので」(40歳/主婦)

「海外留学。子育てが一段落するまで、家を長期で空けられない」(49歳/総務・人事・事務)

「自分のキャリアアップのために仕事をしながら、資格取得のために学校に通っていたが、終了まで通うことができなかった」(57歳/その他)

「結婚出産のため仕事を辞めた。育児で忙しいピークの時に夫より自分の方が給料が高かったことが頭をよぎると時たまグッと辛くなる。育児は無給……と思ってしまうと辛さが増すので子どもの笑顔を幸せとエネルギーに変える」(42歳/主婦)

「仕事の昇進やプライド。子どもの方が大切で職場も仕事との両立を歓迎はしていなかったので仕事に対するプライドや昇進は諦めた」(49歳/主婦)

世の中は男性も育児に積極的に参加をするようにはなってきているものの、まだまだ育児の中心は女性が担っているということなのでしょうか。子どもが産まれることで、キャリアの変更を余儀なくされたり、場所が変わったり、時短になったりとママの数だけいろいろなことがありそうです。色々な変化に臨機応変に対応できる社会になることを望みたいですね。

美容・おしゃれ・自分の外見磨き

「美容。もうどうでもいい」(34歳/会社経営・役員)

「自分の美容。時間をかけることができなくなったので化粧も適当になったし髪型も適当になった」(32歳/主婦)

「素敵な服を着ること。子どものことでお金がかかるので自分にお金をかけられなくなったから」(32歳/主婦)

「女をあきらめた。女でいると化粧品や美容院などでお金かかる」(54歳/主婦)

「自分の美容代。そんなことにお金をかけられない」(36歳/その他)

自分の美容や身なりに時間やお金をかけなくなったという声もありました。素敵な服を着ても子どもに汚されたり、おしゃれをしても出かける場所も限られたりと、TPOの観点から見ても、これまでとは違う身だしなみが合うと考える人も少なくないようです。

自分の自由な時間

「自分のひとり時間」(46歳/主婦)

「自由な時間に気ままに出かけること」(56歳/主婦)

「自分の自由な一人時間。子どもがいたら、送迎やお世話、体調に考慮などゆっくりはできない」(46歳/総務・人事・事務)

これまでは自由に出歩くことができて、時間も自分のためにたくさん使えたという方も、子ども中心の生活になると、時間の使い方に変化が出てくるのものですよね。ただ、子どもは毎日成長してできることが増えていくので、これからは少しずつでも自分の時間が取れるようになると、前向きに考えることもできますよね。

趣味

「趣味に没頭すること」(38歳/総務・人事・事務)

「子どものため趣味の工芸をあきらめた」(52歳/主婦)

「自分の趣味。時間がある時に、落ち着いてじっくり取り組みたいから」(55歳/主婦)

「ライブやクラシックコンサートなど行けなくなった。子どもが大事なので子育て中は夜の外出などはしないことにしました。成長したらまた行きたいと思っています」(55歳/主婦)

なかなか自分の趣味までは手が回らないという方も。また子育てが一段落したらゆっくりと取り組むのもいいでしょうし、成長したお子さんと一緒にやるというのも楽しいかもしれませんね。

贅沢・自由なお金

「自分のためにお金を使うこと」(36歳/主婦)

「贅沢。教育費にもお金がかかるので節約しないといけない」(48歳/主婦)

「へそくり貯金。子どもに結構お金が必要」(54歳/主婦)

「自分にお金をかけること。子ども達や家族優先になって、家計を考えるとまず先に自分にかけるお金を削るのが手っ取り早いと思い諦めた」(37歳/総務・人事・事務)

時間同様に、自分のためだけに使うことができなくなってしまうお金。子どもの成長とともにかかるお金も増えていくので、計画性を持っておきたいですね。お金の計画は、自分だけでなく家族で取り組む方がより良い方向に向かいそうです。

出歩くこと

「夜に出歩いてお酒をのむこと」(38歳/主婦)

「お友達と頻繁に遊ぶこと」(44歳/営業・販売)

「一人でのんびりカフェやランチに行くことをあきらめました」(38歳/総務・人事・事務)

「夜飲みに行くこと、食事など子どもができてから見てくれる人がいても気になって」(55歳/その他)

お昼のお出かけや、少しの時間は作れても、特に子どもが小さいうちは夜に外出やのんびりと気兼ねなく友達と出かけるようなことはなかなか難しいのかもしれません。出かけても子どものことが気になってしまったりしてしまうのかもしれませんね。

以上、いろいろなことをあきらめたという声をご紹介してきましたが、中には、

「何もあきらめない」(57歳/総務・人事・事務)

「何もあきらめてないです~」(24歳/その他)

という頼もしい声も。ママが全力で前向きに頑張ることは、きっと子どもにもいい影響を与えることでしょう。

ママになって「やっぱりこれだけは譲れない!」と思うこと

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続いて、ママになって「これだけは譲れない」ということを聞いてみました。

自分の自由な時間

「自分の時間を取ること。気分転換に必要だと思っているから」(32歳/主婦)

「自分の時間を持つこと。自分の時間がないと、すごくストレスがたまるので」(40歳/主婦)

1人の時間を少しでもいいから作ること。好きなことを過ごして、ストレス発散したい」(37歳/総務・人事・事務)

「自分の時間を確保すること。家庭円満のためには絶対必要なこと」(57歳/主婦)

自分の時間をあきらめたという声があった一方で、どうしても譲れないのは、「自分の時間」という回答も多く集まりました。どんなにハードな日々でも自分の時間を持つことで、嫌なことや大変なこともリセットできたり、ストレスの発散につながるという声もありました。

子どものこと

「子どもの教育。しっかりした人間になってほしいから」(39歳/その他)

「子どもに辛い顔を見せないこと」(54歳/主婦)

「子どもとの会話を大切にする」(38歳/総務・人事・事務)

「子どものことが一番。自分なりの子育てビジョンがあり子どもが笑顔で過ごせる環境を保つこと。これは譲れない」(44歳/主婦)

「子どもの意見を聞いて話し合いをすることです。どんなことでも子どもが自分で理解納得して決めたり選んだりすることを大切にしたいので」(48歳/主婦)

自分の子どもとの関わり方にこだわりを持つ方も多くいました。教育面はもちろん、日常生活の決まりまで、いろいろあるようです。

好きなものを食べる・飲むこと

「夜中にこっそりお菓子を食べること。これが唯一の一人の時間と息抜きです」(30歳/その他)

「ビールを楽しむこと。これがないと頑張れない」(57歳/総務・人事・事務)

「スイーツを楽しむこと。控えるとストレスがたまる」(53歳/出版・マスコミ関係)

「美味しいスイーツは一人でこっそり食べたいなと思います」(43歳/主婦)

「食べたいものを食べる。何食べたいとはあまり聞かない。自分が食べたいものを作る」(48歳/主婦)

「夜の晩酌。終わりなき家事を終わらせ、家族がやっと寝静まったリビングで、一人お疲れ晩酌をすること。これがないと次の日も元気に笑顔になれない」(51歳/主婦)

朝から晩まで待ったなしの育児で毎日くたくたになる中で、自分の好きなものを食べたり、お酒を飲んだりすることで楽しんでいるという方も。その時間のために頑張る!という方もいるようです。

健康でいること

「健康。これだけは時間を割く」(34歳/会社経営・役員)

「自分の体調管理。しっかり寝て食べて休む。家族に迷惑かけないように」(46歳/総務・人事・事務)

「睡眠時間。睡眠が少ないとイライラする」(36歳/総務・人事・事務)

「健康でいること。仕事をやめて、自分の好きなことをたくさんしている」(35歳/総務・人事・事務)

体が資本の子育てでは、健康でいることはとても重要なことですよね。自分の中でしっかりと体調管理ができるように、睡眠や食事の管理が大切です。ストレスは健康の大敵ですね。

自分の美容

「自分の美容やおしゃれ」(34歳/その他)

「定期的な自分磨き。エステやネイルなど」(49歳/総務・人事・事務

「ママではあるが、自分が女性であることは忘れたくない。服装、メイク、しぐさ、挨拶など。人として必要な事も絶対に忘れない」(42歳/主婦

ママになって美容を「あきらめた」という声が上がる一方で、美容へのこだわりは「譲れない」というママも。ママが美容に気をつかうことで、自身はもちろん、周囲にも良い影響があるのかもしれません。また、外見だけでなく、所作的な美しさを求めたいという方も。

仕事

「最低限の仕事」(46歳/その他)

「英語の指導者としての立場は継続したいと思う」(51歳/主婦)

子どもがいても仕事は続けたい、自分の夢はあきらめないという方も。仕事も子育ても頑張るママを、お子さんはちゃんと見てくれていて、いつかきっとママの気持ちを理解できる日が来るはずです。

他にも…これだけは譲れません!

「温かい家庭。子どもがいるなら目標にしたいから」(46歳/営業・販売)

「子ども優先ではあるが自分優先するときも作り、自分を大切にする」(43歳/主婦)

「自分が機嫌悪いと子どもに良くないから、笑顔でいることを心がけている」(36歳/主婦)

自分を大切にすることが、周囲の人を大切にすることにつながると考えている人も多いようです。

 

いかがでしたか? お子さんもママの一生懸命な姿を見ながら成長していけば、今は理解できなくても、いつかわかってくれる時も訪れるかもしれません。ママである前に1人の人間として譲れないことを持つことは、大切なことともいえるのではないでしょうか?

橋浦多美
橋浦多美

大学卒業後OLから25歳でアナウンサーへ転職。テレビ、ラジオ、司会等を中心に現在はフリーのアナウンサーとして活動中。得意分野は家計経済で、暮らしがよくなるお金との付き合い方を日々考えています。FP、宅建士、ビジネスマナー検定、食生活アドバイザーなどの資格を保有。双子男児の母。

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