今回『kufura』では、子どもがいる20~50代の女性123人にアンケート調査を実施。「ママのひとり時間」について聞きました。
「ひとり時間」でしたいこと、トップは「買い物」「ボーっとしたい」
nullまず「“ひとりの時間”が持てたら何をしたいか」について、当てはまるものを選んでもらいました。
【もし“ひとりの時間”を持つことができれば、何をしたいですか?(複数回答)】
1位:自分のための買い物・・・22人(57.9%)
1位:ボーっとする・・・22人(57.9%)
3位:美容院に行く・・・21人(55.3%)
4位:映画を観に行く・・・11人(28.9%)
5位:温浴施設・サウナに行く・・・10人(26.3%)
5位:ライブやコンサートに行く・・・10人(26.3%)
7位:レストランに行く・・・9人(23.7%)
8位:エステサロンやマッサージなどに行く・・・8人(21.1%)
8位:国内旅行をする・・・8人(21.1%)
10位:美術館・博物館などに行く・・・6人(15.8%)
10位:その他・・・6人(15.8%)
6割近くの人が選んだのは「自分のための買い物」「ボーっとする」となりました。いつもは食材や日用品、子どものものなど、生活や家族のための買い物で頭をフル回転させているママが多いことでしょう。コスメや洋服など“自分のため”のものを“ひとりで”買いに行く時間に充てたいという声が目立ちました。また、休息を求める声も多く、何をするでもなくひと息つく時間が欲しいという切実な気持ちが伝わってきます。
3位以降には「美容院に行く」「映画を観に行く」など、自分のメンテナンスやインプットの時間が選ばれています。つい後回しにしてしまいがちですが、定期的にそういった時間がとれるとリフレッシュできますよね。このほか、ライブや旅行に行くなど、ちょっと特別なアクティビティーも人気のようです。
11位以降には、「ヨガやピラティスなどの運動をする」、「散歩をする」、「推し活をする」などが続きました。
約3割が「ひとりの時間」がないと回答
null「ひとり時間」でしたいことはあっても、実際に時間を確保できている人はどれくらいいるのでしょうか?
【「ひとりの時間」を欲しいと思いますか? 確保できていますか?】
ひとりの時間を確保できている・・・83人(67.5%)
欲しいと思うが確保できていない・・・38人(30.9%)
欲しいと思わない・・・2人(1.6%)
「ひとりの時間を確保できている」と答えた人は67.5%、「欲しいと思うが確保できていない」と答えた人は30.9%となりました。約3割のママが「ひとり時間」が欲しくても確保できていないようです。
「ひとりの時間」をとれない理由について聞いたところ、以下のような意見が寄せられました。
仕事や家事が忙しい
「パートの仕事と2人の子どもの子育てと家事で、思うように時間がとれない」(47歳女性/営業・販売)
「仕事はフルタイムだし、3人の子育てと家の用事で忙しい」(50歳女性/主婦)
「家事が忙しく自分の自由な時間がとれない」(59歳女性/主婦)
「仕事と家事と、子どもの送迎でいっぱいいっぱいです」(40歳女性/主婦)
子育てや家事、仕事は多くの時間とエネルギーを必要とします。
子どものお世話とひと言で言っても、小さい子どもがいる場合は目を離すことなく食事や身の回りのお世話、遊び相手になったりと気を抜く時間はありません。幼稚園や小学校に通い始めても、習い事の送迎や宿題などの勉強のチェックなど、やらなければならないことは多岐にわたります。
そんななかで自分の時間を確保するのは、なかなかハードルが高いことがうかがえます。
ひとりで子育てをしている
「シングルなので全部自分でやらないといけないから」(32歳女性/弁護士)
「フルタイム勤務ワンオペで休みの日も自分がみているから」(44歳女性/総務・人事・事務)
「核家族で子どもを見てくれる人が周りにいないので、子どもとずっと一緒だからです」(37歳女性/主婦)
「シングルマザーで頼れる身内も近くにいない。完全ワンオペ」(43歳女性/主婦)
家族やパートナーなどからのサポートが十分でない場合、ママが自分の時間を確保しにくくなることがあります。周囲の支援がもう少しあったら……と願うママも少なくないようです。
子どもが小さい
「2人の幼い子の育児で時間をつくれない」(36歳女性/主婦)
「下の子がまだ小さいのと夫が激務のため」(36歳女性/主婦)
「3人の子どもがいて、1人はまだ赤ちゃんだから」(40歳女性/総務・人事・事務)
「夜泣きのせいで時間ができたら寝てしまっている」(31歳女性/主婦)
小さい子どもを育てていると、ごはん、身支度、ちょっとした家事をしているだけでもあっという間に時間が過ぎていきます。自分ひとりなら数十分で済む買い物などの用事も数時間かかってしまったり……。その結果、自分の欲求やニーズを後回しにしてしまうママは多いようです。
このほか「子どもは手を離れてきたが、実母の介護が入ってきたから」(58歳女性/主婦)など、さまざまな要因が組み合わさって、ママが自分の時間を確保しにくい状況が生まれていることがわかりました。
多くのママが、やらなければならないことが多すぎて、自分のしたいことに時間や手が回らないことがわかりました。ひとりの時間を持つことは心身の健康を維持するために重要ですが、時間を確保するためには事前の準備や根回しが必要であったりと、さらに業務が増えてしまう場合も。できるだけ周囲の協力を得て、息抜きする時間をとってパワーチャージしたいですね。
エディター/ライター。大学在学時からライターとして活動、気付けばもうすぐフリーライター歴20年。webサイトや書籍の編集・ライティングなどを担当。料理と暮らしまわりの手仕事が趣味。根っからのインドア派だが、3児の母となりアウトドアの楽しさにも目覚めたところ。