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【ルウあり&なし2つのクリームシチュー】ママ料理家 楠さんちのホットクックレシピ Vol.11

ホットクック愛用者の中で意外と多い、「いまいち使いこなせない」、「定番のレシピにもうひと工夫してみたい」というお悩み。そんな方たちのために、野菜ソムリエでもありママでもある料理家の楠みどりさんが、ホットクックで作るからこそ美味しいオリジナルレシピをご紹介します。
第11回目は「クリームシチュー」。暑い時期は億劫になりがちな煮込み料理も、ホットクックなら楽ちん! ルウを使ったもの、使わないもの2種類をご紹介します。味わいだけでなくちょっと手順も異なりますから、ぜひお好みのレシピを見つけてくださいね。

子どもも大好き!優しい味わいのクリームシチュー

子どもも大好き!優しい味わいのクリームシチュー

こんにちは。楠みどりです。

前回のコラムでもビーフシチューのレシピをご紹介しましたが、カレーやシチューといった煮込み料理はホットクックの得意料理。我が家の小学生の娘はクリームシチューが大好きで、「今日の夕飯は何が食べたい?」と聞くと、季節を問わず「白いシチュー!」と答えることもしばしば。特にほんのり甘いさつまいもを入れるのがお気に入りです。

夏場はシチューなどの煮込み料理は作るのも食べるのも敬遠しがちですが、梅雨寒の日やエアコンで体が冷えた時などに食べると意外なおいしさ。しかもホットクックにおまかせだと、汗をかかずに簡単に作ることができてラクラクです。

今回は、市販のルウを使用して作るものと、薄力粉とバターで作るものを2パターンご紹介します。どちらも簡単に作れてお肉も野菜もバランスよく食べられるので、忙しい日や献立に迷った時におすすめです。是非試してみてくださいね。

ホットクックは最新型の1.6Lタイプを使用

我が家は3人家族なので、扱いやすい2~4人用、1.6Lタイプを使用しました。炊飯器と同じくらいの大きさなのでそれほど場所を取らず、コロンとしたフォルムでキッチンになじみます。

そして、第6回目から最新モデル(2021年7月時点)に変更になりました! 今まで使用していたホットクックとは異なる点が2つ。

1点目は、内鍋がフッ素コーティングになったこと。旧モデルはステンレス製でした。フッ素コーティングしてあることで、汚れがこびりつきにくく、お手入れがラクになります。

2点目は、蒸しトレイが付いていること。蒸し調理だけでなく、低温調理の際に袋の浮き上がりをおさえるのに役立つ付属品です。

これからご紹介するレシピは最新モデルでなくても作ることができますので、従来のモデルをお持ちの方もぜひ参考にしてみてくださいね。

基本的な使い方等はこちらの記事をご参考に。
●「ホットクック」がやってきた!3人家族で2週間リアルな使い心地をレポートします

ルウ使用で簡単クリームシチュー

ルウ使用で簡単クリームシチュー

【材料】(3~4人分)

・鶏もも肉  約250g
・じゃがいも  2個
・にんじん  1本
・玉ねぎ  1個
・さつまいも  1/2本
・クリームシチュールウ  4~5皿分
・水  500ml
・牛乳  100ml

【作り方】

(1)鶏もも肉は一口大に切ってまんべんなく塩こしょう(分量外)をまぶします。
じゃがいもは四つ切り、にんじんは乱切り、玉ねぎはくし切り、さつまいもは食べやすい大きさに切ります。ホットクックの内釜に野菜を先に入れて、その上に鶏もも肉を重ならないように並べます。市販のルウを割り入れて水を加え、あればローリエの葉をのせます。

●ポイント:ホットクックは無水調理ができるので、ルウのパッケージに表示されている水の量よりも少なめでOKです。今回はパッケージに水の量600mlと表示されていましたが、500mlにしました。

(2)ホットクック本体にセットし、まぜ技ユニットを装着します。

●ポイント:まぜ技ユニットを付けるので、じゃがいもが煮崩れする場合があります。じゃがいもは大きめに切るか、「メークイン」、「とうや」、「インカのめざめ」といった煮崩れしにくい品種を使うのがおすすめです。

(3)メニューを選ぶ→カテゴリーで探す→カレー・シチュー→クリームシチュー→スタートボタンを押します。約45分で完成します。

(4)残り時間が5分になると、「食材を加えてください」というお知らせが表示されます。蓋を開けて牛乳を加えます。蓋を閉めて再度スタートボタンを押します。

●ポイント:蓋を開けた時の蒸気でやけどをしないように気を付けてくださいね。

(5)できあがり直後がこちらです!程よいとろみ具合のクリームシチューに仕上がっています。別茹でしたブロッコリーを添えて完成です。

●ポイント:ルウの種類や食材から出る水分量によってもとろみ具合が変わります。もう少しとろみを付けたい場合は手動調理メニューから、「煮詰める」を選んで加熱してください。逆にとろみが強いと感じる場合は牛乳を少しずつ加えて調整してください。

大好きなさつまいも入りのクリームシチューに娘も大喜び!

そして嬉しい発見がありました! それは鶏肉がすごくやわらかく仕上がっているということ。市販のルウを使っているので、鍋で作る時と味自体は同じなのですが、鶏肉のやわらかさが全然違うんです。夫も「あれ?今日のシチュー、鶏肉がいつもよりやわらかいね!」と驚いていました。

今まで煮込み料理には鋳物ホーロー鍋を使ってじっくりコトコト煮込んでいたのですが、これからはホットクックに頼りたいと思います(笑)。

続いて、薄力粉とバターで作るクリームシチューをご紹介します。ルウを買いに行けなくても家にある材料で作れるので、食べたい時に気軽に作ることができます。ルウを使用するよりも優しい味わいになります。ダマにならないコツなどもご紹介しますのでぜひ参考にしてみてくださいね。

薄力粉とバターで作るお手軽クリームシチュー

薄力粉とバターで作るお手軽クリームシチュー

【材料】

・鶏むね肉 250g
・じゃがいも 2個
・にんじん  1本
・玉ねぎ  1個
・さつまいも  1/2本
・薄力粉  大さじ4
・バター  30g
・コンソメ顆粒  大さじ1
・水 200ml
・牛乳 200ml

【作り方】

(1)鶏むね肉は一口大に切り、塩こしょう(分量外)をまんべんなくまぶします。じゃがいもは四つ切り、にんじんは乱切り、玉ねぎはくし切り、さつまいもは食べやすい大きさに切ります。

具材を全て内鍋に入れて、薄力粉を加えて木べらなどで全体を混ぜ合わせます。なじむまで5分ほどおきます。

●ポイント:今回は鶏むね肉を使用しましたが、鶏もも肉でもOKです。また、薄力粉を加えて混ぜる際に、内鍋の下に薄力粉が溜まっているとダマになりやすいので、具材全体に薄力粉が行き渡るようにしっかりと全体を混ぜ合わせてくださいね。

(2)コンソメ顆粒、水を加え、バターとあればローリエをのせます。ホットクック本体にセットし、まぜ技ユニットを装着します。

あとはルウ使用時の工程(3)、(4)と同じです。セットして、仕上げに牛乳を入れるだけ!

ここではできあがりに別茹でしたほうれん草を加えました。彩りが良くなる緑の野菜は、ほかにもいんげんやスナップエンドウなどお好みのものを使用してください。

写真ではほぼ同じに見えますが(笑)、こちらは市販のルウを使用したものより優しい味わいで、ほっと和むおいしさ。ダマができないか少し不安でしたが、とろみ具合もちょうどよくて、大満足の仕上がりでした。

ただ、今回は鶏むね肉を使用したため、さっぱりした味わいの分、鶏もも肉に比べるとパサつきを感じました。肉の部位はお好みによって選んでくださいね。

鶏肉がおいしい!煮込み料理が身近になります

鶏肉がおいしい!煮込み料理が身近になります

鍋で作る時のように、炒めたり煮込んだりという工程が省けるだけでも便利なのですが、鶏肉がとてもやわらかく仕上がるのが驚きでした! 今まで時間を掛けて鍋でコトコト煮込んでいたのは一体何だったんでしょう……と思うほど(笑)。

ルウ不使用でクリームシチューを作る際は、一般的に薄力粉とバターを炒め合わせて、牛乳を加えてよく混ぜて……と、ダマにならないように気を付けなければいけませんが、そんな手間が一切なく作れるのもすごい!

これなら市販のルウの買い置きがなくても、娘にリクエストされたらすぐに作ってあげることができます。

今回はさつまいもを入れていますが、かぼちゃやキノコ類を加えてもおいしくできます。ぜひ季節の野菜などでアレンジしながら作ってみてくださいね。

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