こんにちは、島本美由紀です。連載最終回は「焼き菓子(ガトーショコラやベイクドチーズケーキなど)」。焼き菓子も生菓子同様、早めに食べきるのが美味しくいただくためのコツですが、実は意外にも冷凍保存に向いている食品の一つです。ホールをすぐに食べきれないときなどは、ぜひご紹介する方法で冷凍保存をしてみてください。
焼き菓子の常温保存の仕方
null焼き菓子の中でもパウンドケーキやマフィンなどは、基本的に常温で保存します。乾燥を防ぐために、フタ付きの密閉容器に入れるか、ラップで包むなどしてから、直射日光の当たらない涼しい場所で保存するようにしてください。
焼き菓子の冷蔵保存の仕方
nullガトーショコラやベイクドチーズケーキなど、要冷蔵な焼き菓子を冷蔵庫で保存する場合は、乾燥と庫内の匂い移りに特に注意する必要があります。乾燥を防いで美味しさを保つためにも、焼き菓子は購入時の箱から出してフタ付きの密閉容器に入れる、もしくはラップをきちんとかけて冷蔵室で保存するようにしてください。
焼き菓子の冷凍保存の仕方
null基本的に、焼き菓子は生菓子と違ってフルーツやクリームなど生ものがのっていないので、冷凍保存に向いたスイーツと言えます。庫内の匂いを吸収しやすいので、必ずラップと冷凍用保存袋で二重に包んでから保存するようにしてください。
・一切れずつ冷凍する場合
焼き菓子を一切れずつラップで包み、冷凍用保存袋に入れて冷凍します。食べる際は、10〜20分ほど室温に置いておけばOK。パウンドケーキやマフィンなどは、このように常温解凍でいただくのがおすすめです。
ただし、ガトーショコラやベイクドチーズケーキなど、冷たさを楽しむ焼き菓子については、常温解凍よりも冷蔵解凍がおすすめ。一切れずつカットされているものは、冷蔵庫に入れると3〜4時間ほどで解凍でき、美味しくいただくことができます。
・ホールなど丸ごと冷凍する場合
この場合も、ラップで包んでから冷凍用保存袋に入れて冷凍します。真空パック入りのものであれば、購入時のパックのまま冷凍して大丈夫です。ただ、再冷凍することができないので、解凍したものは必ず当日中にすべて食べきるようにしてください。
食べる際は、常温解凍もしくは冷蔵解凍で。冷蔵解凍の場合、ホールだと6時間ほどかかるので、できることならホールのものも一切れずつにカットしてから冷凍したほうが、解凍に時間がかからないので便利でしょう。
焼き菓子の保存期間の目安
null焼き菓子をすぐに食べきれない場合は、冷凍保存で長持ちさせるのがおすすめです。
・常温保存の場合の目安
商品に記載されている賞味期限内に食べるようにしてください。
・冷蔵保存の場合の目安
こちらも商品に記載されている賞味期限内に食べるようにしますが、美味しくいただくためには早めに食べきるようにするのがいいでしょう。
・冷凍保存の場合の目安
一切れずつでも、ホールなど丸ごと冷凍した場合でも、それぞれ1カ月間保存が可能です。
ラクワザ!焼き菓子に添えるクリームを時短で作る方法
nullガトーショコラやベイクドチーズケーキなどを食べる際に、ホイップクリームを添えると見た目もよく、美味しくいただけますが、「生クリームを泡立てるのは時間がかかって面倒」という人も多いと思います。今回は、ホイップクリームを時短で作るラクワザをご紹介します。
・レモン汁を加えてスピードと風味をアップ!
通常、生クリームを泡立てる際は砂糖のみを加える人がほとんどだと思いますが、少量のレモン汁を加えることで、レモンに含まれるペクチンの効果により短時間でホイップクリームを完成させることができます。
分量は、生クリーム100mlに砂糖とレモン汁をそれぞれ小さじ1杯ずつ加えるだけ。こうすれば20秒ほどでホイップクリームが完成します。レモン汁を加えることで味もサッパリするので、ガトーショコラや濃厚なチーズケーキなどとよく合いますよ。
約1年にわたって計85種類の食材や食品の保存方法をレクチャーしてきましたが、いかがでしたでしょうか? ご紹介したさまざまな食材や食品の保存方法を参考に、鮮度や美味しさをしっかりキープしながら最後までムダなく使いきり、家庭での食品ロスを減らすようにしていきましょう。
構成・文/土田奈々子