こんにちは、島本美由紀です。連載71回目は「手羽先・手羽元」。骨付き肉ならではのジューシーな美味しさと、見た目の豪華さが特徴の手羽先・手羽元は、普段の食事だけでなく、お弁当のおかずやおもてなし料理にもピッタリです。上手に保存をして、いざというときのメニューにぜひ活用してみてください。
美味しい手羽先・手羽元の選び方
null鶏肉は水分が多く、ほかの精肉と比べて傷みやすいため、購入の際はしっかりと鮮度を見極める必要があります。
・身がふっくらしているものが新鮮
手羽先も手羽元も、身がふっくらとしていて厚みのあるものが新鮮です。皮の毛穴がしっかり盛り上がっていて、皮全体に細かくヒダが寄っているものを選びましょう。鶏肉は時間が経つにつれ、肉から水分が流れ出てしまいます。パック内に水分がたまっているものは鮮度が落ちてきている証拠ですので、避けるようにしてください。
手羽先・手羽元の冷蔵保存の仕方
null購入した日に使用する場合は、そのままチルド室で保存してかまいませんが、当日中に食べない場合や使いかけを保存する場合などは、以下の方法で保存するようにします。
・流水で洗ってから塩か酒を振って保存
手羽先・手羽元は流水で洗ってから、水けをしっかり拭き取ります。塩か酒を軽く振ってから保存袋に並べて入れ、空気を抜いて袋を閉じたらチルド室で保存しましょう。
手羽先・手羽元の冷凍保存の仕方
null購入後すぐに使用しない場合は、鮮度と風味を損なわないためにも早めに冷凍するのがおすすめです。
・生のまま酒を振って冷凍する
手羽先・手羽元は酒を振り、しばらく置いてから水けをよく拭き取ります。手羽先は重ならないように冷凍用保存袋に並べて入れて、空気を抜いて袋を閉じます。使用する際は自然解凍してから、もしくは凍ったまま加熱調理をしていただきましょう。
手羽元は骨に沿って包丁で切り込みを入れてから冷凍すると、凍ったまま煮込み料理などに使えるので便利。重ならないように冷凍用保存袋に並べるか、もしくはアルミトレイの上に並べてからラップをかぶせて冷凍庫へ。凍ってから冷凍用保存袋に移し替えると、肉がくっつかないため使いやすくなります。
手羽先・手羽元の保存期間の目安
null手羽先・手羽元は傷みやすいため、冷蔵庫ではあまり長く保存できませんが、早めに正しい方法で冷凍すれば、鮮度と風味をしっかりキープしたまま長持ちさせることができます。
・冷蔵保存の場合の目安
流水で洗って塩か酒を振ってからチルド室で保存した場合は、3日間保存が可能です。ただし、それよりも消費期限の日付のほうが早い場合は、その期限内に食べきるようにしてください。これらの期間内に使用する予定がない場合は、購入した日に冷凍するのがおすすめです。
・冷凍保存の場合の目安
酒を振ってから冷凍した場合は、3~4週間保存が可能です。生のまま冷凍しても外側の皮がしっかりと身の乾燥を防いでくれるため、美味しくいただくことができます。
簡単レシピ!「手羽先のいろいろグリル焼き」
nullビールのつまみなどにピッタリの「手羽先のグリル焼き」。シンプルな塩焼きも美味しいですが、冷蔵庫に入っている余りがちな調味料で下味をつけて焼くと、簡単にいろいろな味が楽しめますよ。
・市販の調味料に漬け込むだけ
例えば、焼き肉のたれ。ポリ袋に手羽先と焼き肉のたれを入れて、30分ほど置いて味をなじませてからグリルで焼けば、あっという間に焼き肉風味の手羽先のグリル焼きが完成します。
焼き肉のたれ以外に、めんつゆやサラダドレッシング、マヨネーズ、粒マスタード、昆布茶などを利用しても美味しくいただけます。市販の調味料なら、自分でいろいろと調味する手間が省けるので、とっても簡単! いろいろな調味料で試してみてくださいね。
いかがでしたか? 手羽先・手羽元は冷蔵保存ではあまり日持ちしませんが、冷凍すればしっかり長持ちさせることができます。酒を振るだけでそのまま冷凍できるので、手間もかかりません。冷蔵庫に残っている調味料を活用した「手羽先のいろいろグリル焼き」も、ぜひ作ってみてくださいね。
構成・文/土田奈々子