こんにちは、島本美由紀です。連載23回目のテーマは「牛薄切り肉」。美味しく、いろいろな料理に使える牛薄切り肉は、安売りのときにぜひまとめ買いしてストックしておきたい食材です。上手に保存をすれば、冷蔵でも冷凍でも牛肉本来の美味しさを失うことなく、いつでも美味しくいただくことができますよ。
美味しい牛薄切り肉の選び方
null上手に保存をするために、まずは新鮮で美味しい牛薄切り肉の選び方を押さえておきましょう。
・パック内の水分をチェック
牛薄切り肉は、肉の表面が鮮やかな紅色をしているものを選びましょう。全体的に褐色がかったものは、鮮度が落ちてきている証拠です。また、時間が経つにつれて徐々に肉の水分が抜けるため、パック内に水分がたまっているものも避けるようにしましょう。
・脂肪が白く肉のキメが細かいものが良品
牛肉は適度な脂肪があるほうが美味しいもの。脂肪の部分が白く、パサついていないものを選びましょう。肉のキメが細かいもののほうが、肉質は柔らかくなります。
牛薄切り肉の冷蔵保存の仕方
null牛薄切り肉を冷蔵庫で保存する際は、肉の酸化を防ぐためにも空気に極力触れないようにする必要があります。
・パックのまま保存する場合
未使用の場合は、購入時のパックのまま保存することができます。そのままチルド室に入れて保存しましょう。
・パックから出して保存する場合
パック内に水分が出てしまっている場合や、使い残しを保存する場合は、まず水分をしっかりとふき取ってから、できるだけ薄く平らに重ねてラップでピッタリと包みます。包んだ牛肉は、そのまま保存袋に入れて、中の空気をしっかり抜いてから袋を閉じます。
牛薄切り肉の冷凍保存の仕方
null牛薄切り肉はそのまま、もしくは味付けをしてから冷凍保存することが可能です。
・そのまま冷凍する場合
1人分ずつ、なるべく薄く平らに重ねて、ラップで空気が入らないようにピッタリと包みます。それを冷凍用保存袋に入れて、中の空気をしっかり抜いてから袋を閉じます。調理する際は、凍ったままでも自然解凍してからでも、どちらでも使えます。
・味付けをしてから冷凍する場合
好みの味のタレを肉にしっかりともみ込み、そのまま冷凍用保存袋に入れます。袋を平らにならしてから、中の空気をしっかりと抜いて袋を閉じます。なお、玉ねぎには肉を柔らかくする働きがあるので、玉ねぎなどの野菜といっしょに混ぜ込んで冷凍するのもおすすめです。
調理の際は凍ったまま使うことができますが、自然解凍してから使うこともできます。すでに味が付いているので、簡単に料理ができあがります。味付けの際に少量の油(オリーブオイルやごま油など)を加えて調味すると、牛肉から水分が出るのを防いでくれるため、解凍した際に美味しくいただけます。
牛薄切り肉の保存期間の目安
null冷蔵の場合はそれほど長く保存することはできませんが、味を付けて冷凍した場合はかなり長い期間保存することができます。
・冷蔵保存の場合の目安
チルド室で保存した場合は、パックに入れたままの状態でも、ラップに包んで保存袋に入れた状態でも、3日ほど保存することができます。ただし、消費期限が短い場合は、そちらを優先してください。
・冷凍保存の場合の目安
そのまま冷凍した場合は約1カ月、味を付けてから冷凍した場合は2カ月ほど長持ちさせることが可能です。
ラクワザ!安くて硬い肉を柔らかくする方法
null安さにつられて牛薄切り肉をまとめ買いしたものの、食べてみたら硬くてガッカリ…なんてことはありませんか? そんなときは、次の方法を試してみるのがおすすめです。硬い肉でもひと手間加えるだけで、格段に柔らかくなりますよ。
・酵素の働きで肉が柔らかくなる
硬い肉を柔らかくしたいときは、すりおろしたキウイや生のパイナップルに肉を10分ほど漬けておきましょう。キウイやパイナップルに含まれる酵素の働きによって肉のたんぱく質が分解され、肉が柔らかくなります。
このほか大根や玉ねぎのすりおろしなどに肉を漬けておいても、同じように柔らかくなります。漬け汁ごと牛肉を炒めれば、料理のコクもアップしてさらに美味しくいただけます。
いかがでしたか? 牛薄切り肉は冷蔵だとあまり長持ちしませんが、味を付けて冷凍した場合は、2カ月ほど保存することができます。牛薄切り肉をまとめ買いしたような場合は、ぜひ好きな味を付けて冷凍してみてください。
その際、味付けに少量の油を加えることが、美味しく長持ちさせるためのポイントになります。これさえあれば、時間のない日もササっと料理が完成するのでおすすめですよ。
構成・文/土田奈々子