こんにちは、島本美由紀です。連載第12回目のテーマは「ほうれん草」。「ほうれん草は傷みやすいので、家では長く保存できない」と思っている人も多いと思いますが、正しく保存すれば意外に長持ちするんです。ぜひ、この機会に正しい保存方法をしっかりマスターしてください。
美味しいほうれん草の選び方
null食材を上手に長く保存するためには、まずは店頭で新鮮なものを選ぶのがカギ。新鮮なほうれん草のポイントを押さえておきましょう。
・葉先が張っているものを選ぶ
ほうれん草は、葉が青々としていて葉先がピンと張っているものが新鮮です。また、茎がしっかりしていて根元が鮮やかなピンク色のものを選ぶようにしましょう。
・茎は太く、葉は厚いものが良品
葉がしんなりしているものや、黄色がかっているものは鮮度が落ちている証拠。また、茎が細く葉が薄いものは、茎が太く葉が厚いものよりも味が落ちます。
ほうれん草の冷蔵保存の仕方
nullほうれん草は、冷蔵庫の野菜室に入れて保存しましょう。
・傷んでいる葉を取り除く
冷蔵庫に入れる前に、傷んでいる葉があれば必ず取り除きます。それから、購入時に入っていた包装袋もしくはポリ袋などに入れ、葉先を上に向けて半分にカットしたペットボトルなどに立てて保存します。
・必ず立てた状態で保存
ほうれん草は横にして保存すると葉がつぶれて傷みやすくなってしまいます。冷蔵庫の中では必ず立てた状態で保存するようにしてください。
ほうれん草の冷凍保存の仕方
nullほうれん草は生からでも、ゆでてからでも、どちらでも冷凍保存することができます。
・生から冷凍する場合
ほうれん草は洗って水けをしっかりふき取り、3~4㎝の長さに切って、そのまま冷凍用保存袋に入れます。凍ると砕けやすくなるので、使用する際はやさしく取り出すようにしましょう。
調理する際は、凍ったままでOKです。熱湯をかける、もしくは電子レンジで加熱してから水にさらしてアクを抜き、水けを絞ればすぐにおひたしとして食べることができるので便利です。
・ゆでてから冷凍する場合
ほうれん草を固めにゆでてから水けを絞り、食べやすい長さに切ります。使う分量ごとにラップで包み、冷凍用保存袋に入れて冷凍します。
自然解凍しておひたしやパスタ、和え物などに使うことができますが、やわらかいので離乳食などに使うと便利です。
ほうれん草の保存期間の目安
nullほうれん草は、今までご紹介した方法で保存をすることにより、以下のように長持ちさせることができます。
・冷蔵保存の場合の目安
冷蔵庫の野菜室で立てた状態で保存をすると、大体10日ほど保存できます。
・冷凍保存の場合の目安
冷凍保存の場合は、生のままからでもゆでてからでも、3~4週間保存が可能です。
ラクワザ!ほうれん草を時短&節水でゆでる方法
nullほうれん草はアクがあるため、食べる前に一度ゆでる必要がありますが、鍋いっぱいにお湯を沸かしてゆでるのは、ちょっと面倒ですよね。次に紹介する方法なら、サっと簡単にほうれん草をゆでることができますよ。
・フライパンで2分加熱するだけ
ほうれん草の根元に十字の切り込みを入れ、水を張ったボウルの中で水にさらします。10分ほどたったらほうれん草を取り出して軽く水を切り、フライパンに入れてフタをし、強火で1分加熱します。その後、ほうれん草をひっくり返して同様に1分加熱し、冷水で洗うだけで完成です。
鍋にお湯をわかす手間もいらず、フライパン一つでほうれん草がゆでられるので、この方法を知っていると時間がかからず、調理がとても楽になります。
いかがでしたか? ほうれん草は立てて保存するだけで、葉が傷みにくくなり、長く保存できるようになります。アクがあるため、そのまますぐには食べられませんが、「ご紹介した時短&節水でゆでる方法」を覚えておけば、調理もすぐに済みます。
今が旬のほうれん草は、栄養価が高く甘みもたっぷり。毎日の食事にどんどん取り入れていきましょう。