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小松菜の長持ち保存方法…選び方のコツから冷凍保存の仕方まで

小松菜は、ほうれん草よりもアクが少なく使い勝手がいいので、家にストックしておくと便利な野菜の一つです。ただ、葉野菜ってすぐにクタっとして、あまり長い期間保存できるイメージがありませんよね。

そこで今回も、食品保存のスペシャリストである料理研究家の島本美由紀さんに、長持ちさせるための「正しい保存方法」をレクチャーしてもらいます。


こんにちは、島本美由紀です。連載第4回目のテーマは「小松菜」です。葉野菜も正しく保存をすることによって、意外と長い期間保存することが可能になります。栄養満点な小松菜を上手に保存して、毎日の食事にどんどん取り入れていきましょう。

美味しい小松菜の選び方

食材を上手に長く保存するためには、まずは店頭で新鮮な状態のものを選ぶ必要があります。新鮮な小松菜のポイントを見ていきましょう。

・葉が青くてツヤのあるものがおすすめ

小松菜は、葉が青々としてピンと張っているものが新鮮です。さらに、葉が肉厚でツヤのあるものがいいでしょう。茎も緑色で、ある程度太さのあるもののほうが美味しいです。

・黄色っぽくなっているのはダメ

反対に、葉がしんなりしているものや黄色がかっているものは、鮮度が落ちてきている証拠ですのでNGです。

小松菜の冷蔵保存の仕方

小松菜を保存する際は、冷蔵庫の野菜室に入れて保存をします。

・保存前の処理をしっかりと

保存する前に、小松菜の葉の状態をチェックし、傷んでいる葉があれば必ず取り除きましょう。それから再度、購入したときの包装袋もしくはポリ袋などに入れて保存します。

・冷蔵庫の中では必ず立てた状態で

袋に入れた小松菜は葉先を上に向けた状態にして、半分にカットしたペットボトルなどに立てて保存します。立てて保存することにより、横にしたときのように葉がつぶれて傷みやすくなるのを防ぐことができます。

小松菜の冷凍保存の仕方

小松菜を冷凍するときは、生からでもゆでてからでも、どちらからでも保存することができます。

<生から冷凍する場合>

小松菜 生から冷凍

小松菜は洗って水けをしっかりふき取り、3~4㎝の長さに切って、そのまま冷凍用保存袋に入れます。凍ると砕けやすくなるので、解凍するときはやさしく取り出しましょう。

小松菜はアクが少ないので凍ったまま調理ができます。炒めたり、スープに加えたりと、使いたい分量だけ取り出せるので便利です。また、自然解凍したものを水にさらして絞るだけで、ゆでたものと同じ食感になるので、そのままおひたしとして食べることができます。

<ゆでてから冷凍する場合>

熱湯で固めにゆでてから水気をしぼり、4cmほどの長さに切ります。これを小分けにしてラップで包み、冷凍用保存袋に入れて冷凍します。

自然解凍しておひたしやパスタなどに使うことができますが、凍ったまま炒め物などとして調理することも可能です。

『kufura』では、小松菜の冷凍保存の詳しいやり方(生から冷凍する場合)を動画でも紹介していますので、こちらも参考にしてみて下さい。

 

小松菜の保存期間の目安

小松菜の保存期間の目安は、先に説明したように正しく保存することで、以下のように長持ちさせることができます。

・冷蔵保存の場合の目安

冷蔵庫の野菜室で立てて保存した場合は、10日ほど保存することが可能です。

・冷凍保存の場合の目安

冷凍保存の場合は、生のままからでもゆでてからでも、大体1カ月は保存することができます。

小松菜は生のままでも食べられて便利!

小松菜はゆでたり、炒めたりするのが一般的な調理方法ですが、アクが少ないためサラダとして生で食べるのもおすすめです。

・生で食べると栄養もバッチリ

小松菜の栄養素は熱に弱いため、生で食べれば栄養素を漏らすことなく摂取できます。ただ、小松菜は根元に汚れがたまりやすいため、きちんと洗う必要があります。根元に切込みを入れて、流水に当てながら1枚ずつ根元を広げて汚れを落としましょう。

・食べる前に水にさらす

小松菜 ジュース

葉の部分は、3~4㎝に切ってから5分ほど水にさらしておくと、しっかりアクが抜けておいしくいただけます。生の小松菜はシャキシャキの食感がクセになるおいしさ。どんなドレッシングとも好相性です。好きなフルーツと合わせてジュースにしても美味しいので、皆さんもぜひ試してみてください。

 

いかがでしたか? 小松菜は寝かせた状態で保存する人が多いと思いますが、正しいのは立てた状態での保存。こうするだけで、大体10日くらいは保存することができるようになります。

秋から冬が旬の小松菜。アクが少なくて使いやすく、生でも食べられるので、これからの季節はあのシャキシャキの食感を食卓で思う存分楽しみましょう。

 

構成・文/土田奈々子

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