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シャキッと長持ちさせるには?レタスの保存方法…選び方のコツから冷凍保存の仕方まで

暑くなると食欲も減退気味で、冷たい麺類やさっぱりとしたサラダを食べたくなりますよね。サラダに欠かせない食材と言えば、シャキシャキ感が美味しい「レタス」。でも、すぐにしんなりしてしまって、家庭で上手に保存するのが難しいですよね。

そこで今回も、食品保存のスペシャリストである料理研究家・食品保存アドバイザーの島本美由紀さんに、長持ちさせるための「正しい保存方法」をレクチャーしてもらいます。


こんにちは、島本美由紀です。連載62回目は「レタス」。サラダの定番でもあるレタスはさっぱりしていて、暑くて食欲のない今の季節におすすめの食材です。上手に保存をして、レタスのみずみずしさやシャキシャキ感をしっかりキープしていきましょう。

美味しいレタスの選び方

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レタス 選び方

レタスは、芯の切り口が白く小さめで、表面に張りとつやがあり、葉がみずみずしいものが新鮮です。葉の緑色が濃いものほど栄養価が高く、味も良くなります。なるべく葉の巻きがふんわりしていて、持ったときに軽いものを選びましょう。重いものは葉が硬くなって、苦味がある可能性があるので避けます。

レタスの冷蔵保存の仕方

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レタス 冷蔵保存

レタスは半分にカットしてしまうと、水分が抜けてすぐにしなびてしまうので、保存の際は丸ごと保存が基本になります。芯の部分から水分が抜けないように切り口にひと手間加えましょう。

・切り口に小麦粉をつける

レタスは芯を少し切り落とし、切り口に小麦粉をたっぷりつけます。そのまま丸ごとポリ袋に入れて、袋の口をしっかりと結び、芯を下にして野菜室で保存します。小麦粉をつけることで水分が抜けるのを防ぐことができるため、外側はもちろん内側の葉までしっかり鮮度を保つことができます。

レタスの冷凍保存の仕方

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レタスは生のまま冷凍することができますが、冷凍前のみずみずしい食感は戻らないため生食には不向きです。冷凍したものは、必ず加熱調理をしていただきましょう。

・生のままちぎって冷凍

レタスは洗ってから、手で一口大にちぎります。ちぎったレタスの葉の水けをしっかり拭き取ってから、冷凍用保存袋に入れて冷凍しましょう。凍ったままスープやチャーハン、炒め物などに活用すると美味しくいただくことができます。

レタス 冷凍保存

レタスの保存期間の目安

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レタスは水分が抜けやすく、すぐにしんなりしがちですが、正しい方法で保存することにより、葉のみずみずしさをしっかりキープして長持ちさせることができます。

・冷蔵保存の場合の目安

切り口に小麦粉をつけてから保存すれば、10~14日ほど長持ちさせることができます。外側の葉から先に使うようにすると、最長で3週間ほど保存が可能です。

・冷凍保存の場合の目安

生のままちぎって冷凍した場合は、約1カ月間保存できます。生食には向かないので、加熱調理していただきましょう。

ラクワザ!しんなりレタスをシャキッとさせる方法

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しんなりレタス シャキシャキ

レタスはうっかりしているとすぐにしんなりしてしまいますが、サラダにするならやっぱりシャキッとしているほうが見た目はもちろん、食感も断然いいですよね。今回は、しんなりしてしまったレタスを簡単にシャキシャキにする方法をご紹介します。

・お湯に漬けるだけでシャキシャキに

しんなりしたレタスの葉を1枚ずつはがしてボウルに入れ(ちぎって入れてもOK)、給湯器のお湯をひたひたになるまで注ぎます。そのまま10分ほど置くだけで、レタスのシャキシャキ感が復活します。

お湯の温度は40℃前後。お風呂と同じくらいの温度で大丈夫なので、わざわざお湯を沸かさなくても給湯器で簡単に調節することができます。レタスは冷たい水よりも温かいお湯のほうが吸収がいいので、シャキッとさせるには水ではなくお湯に漬けるのが正解。ちょっとしんなりしてしまったレタスも、これでシャキシャキになりますよ。

いかがでしたか? 冷蔵庫の中ですぐにしなしなになってしまうレタスですが、正しい方法で保存をすると、葉のみずみずしさやシャキシャキ感はそのまま長持ちさせることができます。今後はぜひ、レタスの芯にたっぷりの小麦粉をつけてから保存するようにしてください。すぐに食べきれないような場合は、そのままちぎって冷凍するのもおすすめです。

【参考】
島本美由紀(2015)『もっと野菜を!生のままベジ冷凍』(小学館)

島本美由紀(2015)『ひと目でわかる!食品保存事典』(講談社)

構成・文/土田奈々子

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