こんにちは、島本美由紀です。連載49回目は「トマト」。甘酸っぱくて美味しいトマトは料理の彩りにも使えるため、家に常備しておくととっても便利。水分が多く、鮮度を保つことが難しい野菜ですが、上手に保存をすれば新鮮さと美味しさをしっかりキープしながら長持ちさせることができますよ。
美味しいトマトの選び方
null家庭で上手に保存をするためにも、まずは新鮮で美味しいトマトの選び方を押さえておきましょう。
・ヘタやガクで鮮度をチェック
トマトは赤く熟していて、皮につやと張りがあり、ずっしりと重いものを選びましょう。ヘタやガクが濃い緑色で、ピンとしているものが新鮮です。おしりからヘタに向かって薄く白い筋が入っているものは糖度が高く、甘みがあって美味しくいただけます。
トマトの冷蔵保存の仕方
nullトマトはそのまま冷蔵するとすぐにプヨプヨになって傷んできてしまいますが、ラップなどで包んでから保存すると鮮度をしっかり保つことができます。
・包んでから野菜室で保存
トマトは1個ずつラップで包んでから、ヘタの部分を下にして保存袋に入れ、野菜室で保存しましょう。トマトは冷やしすぎると甘みが弱くなってしまうので、必ず野菜室で保存するようにしてください。
トマトの冷凍保存の仕方
null実は、トマトは生のまま冷凍することが可能です。丸ごと冷凍した場合は、使用時に水につけるだけで皮が簡単につるんとむけて便利。冷凍するとうまみがアップするというメリットもあります。
・丸ごと冷凍する場合
トマトはヘタ付きのまま、2~3個ずつ冷凍用保存袋に入れて冷凍しましょう。皮が乾燥を防いでくれるのでラップで包まなくても大丈夫。ヘタをくり抜いて冷凍する場合は、切り口から乾燥してしまうので、1個ずつラップで包んでから冷凍用保存袋に入れて冷凍してください。
使用する際は、凍ったまま加熱調理をしましょう。水につけると簡単に皮がむけるので、皮をむいて凍ったまますりおろして使うこともできます。
・刻んでから冷凍する場合
トマトを粗みじん切りにしたら、冷凍用保存袋に入れて空気を抜き、平らにして凍らせます。真ん中に菜箸等を使って折り目をつけておくと、使うときに取り出しやすくなります。
使用する際は自然解凍するか、もしくは凍ったまま加熱調理をしてください。冷凍することによってうまみがアップするので、煮込み料理などに活用すると美味しくいただけます。
トマトの保存期間の目安
null水分が多く保存が難しいトマトも、適切な方法で保存をすれば、鮮度と美味しさはそのまま長持ちさせることが可能です。
・冷蔵保存の場合の目安
ラップで包んでから保存袋に入れて保存した場合は、約10日間長持ちします。冷え過ぎると甘みが弱まってしまうので、必ず野菜室で保存するようにしてください。
・冷凍保存の場合の目安
丸ごと冷凍した場合も、刻んでから冷凍した場合も、どちらも約1カ月保存が可能です。煮込み料理やトマトソースなどに活用しましょう。
ラクワザ!酸っぱいトマトを甘くする方法
null美味しそうなトマトを買ったのに、食べてみたら「全然甘くない!」ってことありますよね。そんなときは、次にご紹介するようにちょっとひと手間加えるだけで、酸っぱいトマトが高級トマトのように甘くなりますよ。
・砂糖やはちみつで甘さをプラス
トマトが酸っぱい場合は、トマトを一口大や大きめの角切りにしてからボウルに入れ、砂糖を振って半日置いておきましょう。砂糖の量の目安は、大きいトマト1個に対して、小さじ2杯くらい。砂糖の代わりにはちみつを使ってもOKです。これだけで、甘いフルーツトマトのような味わいに変わるので、トマトの酸味が苦手なお子さんなども喜んで食べてくれますよ。
いかがでしたか? トマトは一つずつしっかりラップで包んで保存袋に入れてから冷蔵庫で保存をすると、意外に長持ちします。「トマトが日持ちしなくて困る……」と悩んでいる人は、ぜひ今回ご紹介した方法で保存をしてみてください。
冷凍するとうまみが増して美味しくなるので、特売日などにまとめ買いした場合は、そのまま丸ごと冷凍するのがおすすめ。水につけると皮がスルッとむけるので、料理に使う際にも便利ですよ。
構成・文/土田奈々子