こんにちは、島本美由紀です。連載31回目は「にんにく」。料理にほんの少し加えるだけで、味にパンチが出る便利な薬味ですが、一度に使う量が少ないため、丸ごと1個を買ってもすぐに使い切ることができません。今回は、にんにく独特の香りと美味しさをしっかりキープできる、上手な保存方法をマスターしていきましょう。
美味しいにんにくの選び方
null家で上手に保存をするためには、まずは新鮮で美味しいにんにくの選び方を押さえておく必要があります。
・丸くて重みのあるものがおすすめ
にんにくは、全体的に丸みがあり、頂点が締まっているものを選びましょう。また、大きさの割に重さのあるもののほうが良品です。
・外皮の色をチェック
新鮮なにんにくは白いものですが、時間が経つにつれて古くなると、茶色くしなびてきます。購入する際は、外皮の色をしっかりチェックしてください。
にんにくの冷蔵保存の仕方
nullにんにくは丸ごと、もしくは一かけずつのどちらでも冷蔵保存することができます。
・丸ごと保存する場合
まだ使っていない丸ごとのにんにくについては、キッチンペーパーで全体を包んでから、保存袋に入れてチルド室で保存しましょう。チルド室に入れることで芽が出にくくなります。
・1かけずつ保存する場合
使いかけのものについては、薄皮つきのまま一かけずつに分け、まとめて保存袋に入れます。こちらも必ずチルド室で保存してください。
にんにくの冷凍保存の仕方
nullにんにくは切ってから、もしくは一かけずつ冷凍することが可能です。なお、切ってから冷凍したものは、凍ったまま調理することができるので、必要な分だけすぐに使えて便利です。
・切ってから冷凍する場合
にんにくは一かけずつ薄皮をむき、薄切りやみじん切りなど、使いやすい形に切ってそれぞれをラップで包みます。金属トレイに乗せて冷凍し、凍結したらそのまま冷凍用保存袋に入れて冷凍します。凍ったまま調理することができるので、使いたい分だけ料理にササッと加えることができます。
・一かけずつ冷凍する場合
にんにくは一かけずつに分け、薄皮を取ってから少量ずつラップで包み、冷凍用保存袋に入れて冷凍します。薄皮を取るのが面倒なら、薄皮つきのまま冷凍用保存袋に入れて冷凍してもかまいません。冷凍すると薄皮がはがれにくくなりますが、根元を切り落とし、水でさっと濡らしてから中身を押し出すと簡単にはがれます。
どちらも使用する際は、室温に2分ほど置けば包丁で切ることができるので、好きな大きさに切ってから炒め物や煮込み料理、パスタなどに利用するといいでしょう。
にんにくの保存期間の目安
nullにんにくは、実は冷凍保存よりも冷蔵保存するほうが長持ちさせることができます。
・冷蔵保存の場合の目安
にんにくは丸ごとでも、一かけずつでも、上記でご紹介した正しい方法で保存した場合は、チルド室で2~3カ月長持ちさせることができます。
・冷凍保存の場合の目安
切ってから冷凍した場合は香りも飛びやすいので1カ月。一かけずつ冷凍した場合は、約2カ月間保存することが可能です。
ラクワザ!にんにくの薄皮を簡単にきれいにむく方法
nullにんにくの薄皮って、薄くてはがれにくく、むくのがちょっと大変ですよね。次の方法なら、簡単に薄皮がむけるうえ、手ににんにくのニオイもつかないのでおすすめです。
・大きなビンに入れて20秒間振る
まず、にんにくを薄皮つきのまま一かけずつに分けます。大きな空きビンに入れてフタをし、20秒ほど上下に思いっきり振ると、その衝撃でビックリするほど簡単に、そしてきれいに皮がむけます。なるべく大きなビンに入れて、小刻みに振るのではなく、大きく振るのがポイントです。ビンがなければ、ステンレスのボウルを二つ合わせてもできますよ。
いかがでしたか? にんにくは、ちょっとプラスするだけで、料理の味と風味をグンとアップしてくれる優れもの。上手に保存をして香りをしっかりキープし、料理にどんどん活用していきましょう。切って冷凍したものは、そのまま調理することができるので、料理の時短にもつながって便利。ぜひ、時間のあるときにまとめて冷凍してみてください。
構成・文/土田奈々子