こんにちは、島本美由紀です。連載22回目のテーマは「しょうが」。いろいろな料理の風味づけに使えるしょうがは、常備しておくと便利ですが、1度に使う量が少ないので、新鮮さをキープしながら上手に保存をする必要があります。正しい保存方法を押さえて、いつでも必要なときにフレッシュなしょうがを使えるようにしておきましょう。
美味しいしょうがの選び方
nullお店で売られているしょうがの中には、すでに乾燥が進んでいるものもあるので、購入時に新鮮で美味しいしょうがを見極められるようにしておきましょう。
・ふっくらと張りがあるものが良品
しょうがは全体的に色が均一で、ふっくらと張りがあり、ある程度塊になっているもののほうが良品です。また、しっかりと固さのあるものを選びましょう。
・切り口が干からびているものはNG
細くて小さいものは、大きな塊に比べると繊維質が多くなります。傷があるものや、切り口が干からびているものも避けましょう。
しょうがの常温保存の仕方
nullしょうがは、涼しい時期であれば常温保存も可能です。新聞紙にくるんで風通しのよい場所で保存しましょう。夏場など暑い時期については、以下にご紹介する方法で冷蔵・冷凍保存するようにしてください。
しょうがの冷蔵保存の仕方
nullしょうがは上手に保存をすることによって、数日経っても買ったとき同様の新鮮な香りとみずみずしさを保つことができます。
・水にひたした状態で保存する
しょうがは保存容器に入れ、かぶるくらいの水にひたした状態で冷蔵室に入れて保存します。水は3~4日おきに必ず取り替えましょう。丸ごとのしょうがはもちろん、使い残しや薄切りにしたものなど、いずれの状態でもこの方法で保存することができます。
・ペーパータオルで包んで保存する
水を取り替えるのが面倒な場合は、しょうがの水分をペーパータオルでふき取ったのち、新しいペーパータオルで包んでポリ袋に入れて保存することも可能です。ただし、この保存方法だと、しょうがの表面が少し乾燥してしまうため、使う際には多少表面をむく必要があります。
しょうがの冷凍保存の仕方
nullなかなかすぐに使い切れないしょうがは、冷凍保存するのもおすすめです。香りはそのまま、必要な分だけ取り出して使うことができるのでとても便利です。
・自分の使いやすい大きさに切る
しょうがは薄切りやせん切り、みじん切りなど、自分の使いやすい大きさに切って、それぞれ少量ずつラップに包んでから冷凍用保存袋に入れて保存します。
1かけずつ切り分けて(10gを目安)、それぞれをラップに包んでから冷凍用保存袋に入れて保存することもできます。
・すりおろしたものでもOK
すりおろしたしょうがについては、ラップで棒状に包んでから冷凍用保存袋に入れて冷凍しましょう。使用する際は、必要な分量だけパキッと折って使えるので便利です。
しょうがの保存期間の目安
null上記で説明したような方法でしょうがを保存すると、かなり長い期間保存することができます。
・常温保存の場合の目安
涼しい時期であれば、常温で2週間ほど保存することができます。風通しのよい場所で保存しましょう。
・冷蔵保存の場合の目安
水にひたして冷蔵室で保存した場合は、約1カ月間保存が可能です。色もみずみずしさもそのまま、香りもしっかり残ります。水の取り替えを忘れないように注意しましょう。ペーパータオルに包んでポリ袋に入れた場合は、3週間ほど保存することができます。
・冷凍保存の場合の目安
冷凍保存の場合も約1カ月保存することができます。調理の際は、凍ったまま煮物や炒め物、薬味などに使います。すりおろしたものについては、凍ったまま、もしくは自然解凍してから使うことができます。
ラクワザ!後片付けが簡単になる上手なしょうがのおろし方
nullしょうがをすりおろしたあとは、おろし金に繊維が残ってしまって後片付けがちょっと大変ですよね。次にご紹介する方法でおろせば、掃除が簡単で後片付けもグンとラクになりますよ。
・ポイントはアルミホイル
しょうがをすりおろすときは、おろし金にアルミホイルを敷いてからすりおろしましょう。おろしたしょうがは、アルミホイルごと取り外せるので、おろし金にしょうがの繊維が引っかかることもなく、後片付けがラクにすみます。
また、しょうがのすりおろしを入れたままアルミホイルをギュッと折りたためば、絞り汁だけを使うこともできます。
いかがでしたか? しょうがは水にひたして冷蔵保存することで、約1カ月も保存することができます。そのまま保存するのと違って、乾燥することもなく香りやみずみずしさもしっかり長持ちさせることができるので、ぜひ皆さんも試してみてください。体を温めてくれる効果もあるしょうがを、日々の食事に上手に取り入れていきましょう。
構成・文/土田奈々子